シャネルでP・ピブラックがオペラ座のダンサー展

【銀座新聞ニュース=2020年3月10日】フランスの総合ファッション企業「シャネル」の日本法人、シャネル合同会社(中央区銀座3-5-3、シャネル銀座ビルディング、03-5159-5555)は3月11日から4月5日まで4階シャネル・ネクサス・ホール(03-3779-4001)でピエール=エリィ・ド・ピブラックさんによる写真展「In Situ」を開く。

3月11日から4月5日までシャネルで開かれるピエール=エリィ・ド・ピブラックさんの写真展「イン・シチュ(In Situ)」に展示される作品((C)Pierre-Elie de Pibrac、Agence Vu’)。

フランス人写真家のピエール=エリィ・ド・ピブラック(Pierre-Elie de Pibrac)さんがパリ・オペラ座という舞台で、華麗な演技によって人々を魅了するバレエダンサーたちを撮影した「イン・シチュ(In Situ、状況のなかで)」シリーズの中から選んで展示する。

「イン・シチュ」は2013年から2014年にかけて、パリ・オペラ座のバレーダンサーたちに密着し、ステージとバックステージでの生活を共有しながら3部作として制作した。3部作のひとつ「コンフィデンス(Confidences、信頼)」シリーズは、 バックステージやリハーサル中に撮影した写真で構成されており、無音のカメラと特殊レンズを用いることで、ダンサーたちに近づき、生々しくストレートな情感あふれるイメージを創り上げている。

同じく展示される作品「アナロジア(Analogia)」シリーズより((C)Pierre-Elie de Pibrac、Agence Vu’)。

また、3部作のうち「カタルシス(Catharsis、浄化)」と「アナロジア(Analogia、類推)」の2シリーズは、それぞれ異なる観点とフォーマットで制作されている。薄暗い照明の中で撮影された「カタルシス」は、ダンサーが放つエネルギッシュな動きが抽象的かつ絵画的に表現されている。壮観なガルニエ宮にダンサーが配置された「アナロジア」は、「まるで壮大な絵画のよう」としている。

さらに、展示作の中には、アンジュラン・プレルジョカージュ(Angelin Preljocaj)さんの振り付けの「ル・パルク」、ピナ・バウシュ(Pina Bausch、1940-2009)の振り付けの「オルフェオとエウリディーチェ」、勅使河原三郎(てしがわら・さぶろう)さんの振り付けの「闇は黒い馬を隠す」。

ウェイン・マクレガー(Wayne McGregor)さんの振り付けの「感覚の解剖学」、モーリス・ベジャール(Maurice Bejart、1927-2007)の振り付けの「ボレロ」、ベンジャミン・ミルピエ(Benjamin Millepied)さんの振り付けの「ダフニスとクロエ」などを、オペラ座のダンサーがパフォーマンス・シーンとして演じた作品もあり、鑑賞できる。

ウイキペディアによると、オペラ座はフランスの首都パリにある歌劇場で、正式には1875年から1989年までオペラ公演の中心だった「ガルニエ宮(Palais Garnier)」と、1989年に完成した「オペラ・バスティーユ(L’Opera de la Bastille)」があり、いずれもパリ国立オペラの公演会場の一つで、現在は主に「オペラ・バスティーユ」でオペラ公演が行われる。「ガルニエ宮」は単にオペラ座(l’Opera)と呼ばれることもある。

フランスの王立オペラの歴史は1669年にさかのぼり、作曲家ロベール・カンベール(Robert Cambert、1628-1677)と組んで宮廷オペラを作っていた詩人ピエール・ペラン(Pierre Perrin、1620-1675)の請願が、財務総監のコルベール(Jean-Baptiste Colbert、1619-1683)の仲立ちで、ルイ14世(Louis14、1638-1715)に許可され、「音楽アカデミー」が誕生した。

フランス第二帝政(1852年から1870年)の皇帝、ナポレオン3世(Napoleon3、1808-1873)が、新オペラ座建設計画を1860年9月29日の政令で具体化し、同年12月29日、第二帝政を称える記念碑的建造物の設計を公募し、171の応募の中に一等賞はなく、佳作が6件で、その中からシャルル・ガルニエ(Charles Garnier、1825-1898)の案が採択された。1862年から1874年まで12年かけて完成し、1875年1月5日に落成式が行われ、設計者の名から「ガルニエ宮」と呼ばれた。

外観と内装はネオ・バロック様式の典型といわれ、たくさんの彫刻を飾り、華美な装飾を施した豪華絢爛たるもので、建材には当時、最新の素材とされていた鉄を使用した。これによって、従来不可能とされていた巨大な空間を確保することに成功し、2167の座席が5階に配分され、観客収容規模でも当時最大の劇場であった。

第2次世界大戦中のドイツ軍の占領下では、ドイツ軍の管理下で営業を続け、1964年以降、劇場の天井画としてはマルク・シャガール(Marc Chagall、1887-1985)の作品が飾られた。1989年には新しいオペラ劇場として「オペラ・バスティーユ」が完成すると、以来ガルニエ宮では、バレエと小規模オペラ、管弦楽コンサートを中心とした運用が行われている。

ピエール=エリィ ド ピブラックさんは1983年パリ生まれ、祖父はサーカスの写真で知られる写真家のポール・デ・コードン(Paul de Cordon、1908?1998)。ビジネススクールのEDHCを卒業、2007年に最初の写真ルポルタージュをキューバとミャンマーで制作、グランプリパリマッチのオレンジ写真賞を受賞、2009年より写真家としての活動を本格化させた。

2010年にニューヨークに渡りドキュメンタリー・プロジェクト「アメリカンショーケース(American Showcase)」に着手し、2016年には8カ月間、キューバに暮らし、 製糖業に生きる「アズカレロス」と呼ばれる人々を撮影し、2018年に社会学的・人類学的記録である「デスメモリア(Desmemoria、忘却)」プロジェクトを実現し、ルヴァロア賞を受賞、2019年10月に写真集が出版された。

開場時間は12時から19時30分、入場は無料。期間中、無休。

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