「俺の焼肉4丁目」で和牛甲子園優秀賞の飛騨高山高の飛騨牛

【銀座新聞ニュース=2020年3月13日】銀座を中心に「俺の」シリーズ店などを展開している「俺の株式会社」(中央区銀座8-5-6、中島商事ビル、03-5537-2630)は3月13日から「俺の焼肉 銀座4丁目」(中央区銀座4-10-10、銀座山王ビル、03-6260-6537)で岐阜県立飛騨高山高校が生産した飛騨牛を提供している。

3月13日から「俺の焼肉 銀座4丁目」で提供している岐阜県立飛騨高山高校の飛騨牛を使った「贅沢豪快大樽盛り」。

1月16日、17日に開かれた「第3回和牛甲子園」(主催は全国農業協同組合連合会=JA全農、出場30校、和牛44頭出品)で、取組評価部門で優良賞、枝肉評価部門で優秀賞を受賞した飛騨高山高校の飛騨牛(ひだぎゅう)を1頭買いし、「俺の焼肉 銀座4丁目」のみで提供する。このため、無くなり次第終了となる。

提供メニュー例としては「贅沢(ぜいたく)豪快大樽盛り」(1000グラム、税別1万4800円)、「特選5種盛り合わせ」(300グラム、3280円)などがある。

ウイキペディアによると、飛騨牛は岐阜県の主に飛騨地方で肥育される黒毛和牛の牛肉で、食肉になると、「ひだぎゅう」と呼び、食肉になる前の牛、牛を産むための母牛(繁殖牛)、父牛(種雄牛)は「ひだうし」と呼ばれる。

品種は黒毛和種で、岐阜県内で14カ月以上肥育され、格付けとしては日本食肉格付協会の枝肉格付で肉質等級が3等級以上、歩留等級がAまたはB以上のいずれも満たす牛肉が飛騨牛と呼ばれる。等級が基準外の物は「飛騨和牛(ひだわぎゅう)」と呼ばれる。

「俺の株式会社」は「ブックオフコーポレーション」の創業者・坂本孝(さかもと・たかし)さんが2007年にブックオフコーポレーションを退社した後、2009年に「バリュークリエイト株式会社」を設立し、飲食業に参入した。

当初は串焼き店を営業していたが、野村証券元エクイティ・ソリューション部長の安田道男(やすだ・みちお)さんらを加え、2011年に東京・新橋に「俺のイタリアン新橋本店」を開店、「俺のフレンチ」をはじめとした「俺の」を冠する立食の飲食店業態を相次いで開店し、2012年11月に「俺のフレンチ・俺のイタリアン株式会社」(後に「俺の株式会社」に社名変更)を設立し、飲食店事業を承継させた。

信用調査会社によると2013年10月期は30億8600万円、2014年は74億1900万円、2015年10月期92億2960万円を売り上げたが、元「シェ松尾」総料理長から「俺の」のシェフに転身した取締役の能勢和秀(のせ・かずひで)さんが2015年3月に辞任、同年5月に副社長だった安田道男さん、6月に店舗開発担当で専務の森野忠則(もりの・ただのり)さん、7月に和食担当の取締役、島田博司(しまだ・ひろし)さんが相次いで辞任した。

2019年5月時点で、「俺の」シリーズは45店舗(ほかに海外2店舗)を展開するが、国内店舗のおよそ半数が銀座地区に集中しており、特に銀座8丁目だけで8店舗を構えている。現在、社長は寺崎悦男(てらさき・えつお)さんで、坂本孝さんは会長を務めている。

営業時間は平日と土曜日が昼が11時30分から14時30分、夜が16時から23時(日曜日、祝日は22時30分)。不定休。