丸善日本橋で愛知芸大卒の鈴木靖代、森下麻子ら女流画家5人展

【銀座新聞ニュース=2020年3月23日】大手書籍販売グループの丸善CHIホールディングス(新宿区市谷左内町31-2)傘下の丸善ジュンク堂書店(中央区日本橋2-3-10)が運営する丸善・日本橋店(東京都中央区日本橋2-3-10、03-6214-2001)は3月25日から31日まで3階ギャラリーで「オンナゴコロと春模様-女流日本画五人展」を開く。

丸善・日本橋店で3月25日から31日まで開かれる「オンナゴコロと春模様-女流日本画五人展」に出品される加藤清香さんの「視線」。

愛知県立芸術大学(愛知県長久手市岩作三ヶ峯1-1)出身で、公益社団法人「日本美術院」の公募展「院展」を舞台に活躍する女流画家5人によるグループ展を開く。「日本画の伝統を継承しつつ新たな日本画を模索し創作活動を続けている」女流画家5人が各10点ずつ作品を展示する。

また今回、師事する院展同人で愛知県立芸術大学元学長、名誉教授の松村公嗣(まつむら・こうじ)さんをはじめ、ほかの教授の作品も特別に展示販売する。

今回、出品するのは加藤清香(かとう・さやか)さん、鈴木靖代(すずき・やすよ)さん、森下麻子(もりした・あさこ)さん、安井彩子(やすい・あやこ)さん、柳沢優子(やなぎさわ・ゆうこ)さん。

愛知県立芸術大学は1966年に開設された公立大学で、日本では初めて、美術学部と音楽学部を備えた公立芸術大学として誕生した。美術学部美術科に絵画専攻、彫刻専攻、デザイン専攻があり、音楽学部音楽科に作曲専攻、声楽専攻、器楽専攻(ピアノコース・弦楽器コース)を設置された。

1970年に大学院修士課程を設置し、1985年に中国・南京芸術学院と学術交流協定を結び、1989年に美術学部にデザイン・工芸科を増やした。1989年9月に法隆寺金堂壁画模写展示館を開館し、2007年に愛知県公立大学法人設立により、法人化し、2009年に大学院博士後期課程を設置している。東京芸術大学、京都市立芸術大学、金沢美術工芸大学とともに「四芸祭」を持ち回りで開いている。

公益社団法人日本美術院は1898年に岡倉天心(おかくら・てんしん、1863-1913)が東京美術学校を排斥されて学校長を辞職した際に、自主的に連座して辞職した横山大観(よこやま・たいかん、1868-1958)らが岡倉天心の計画する美術研究の構想に賛同し、同年7月に美術研究団体としての「日本美術院」を東京・谷中大泉寺(谷中初音町)にて結成したのがはじまりとされている(1952年に東京都の文化史蹟に指定され、現在、岡倉天心記念公園として岡倉天心先生旧宅趾・日本美術院発祥之地碑が建てられている)。

同年10月に落成開院した日本美術院は日本絵画協会と連合して「日本美術院展覧会(院展)」を開き、以後、日本絵画協会と合同で春秋2回、絵画展覧会を開催するも、1900年秋季の展覧会が最盛期で、以後、資金の欠乏、院の内紛、綱紀の乱れなどが原因で徐々に沈滞するようになった。

1905年に茨城県・五浦海岸へ別荘(六角堂)を建設した岡倉天心は、1906年に第1部(絵画)と第2部(彫刻)を改組し、第1部を五浦海岸へ移転させたが、当時、岡倉天心はフェノロサ(Ernest Francisco Fenollosa、1853-1908)の紹介でボストン美術館中国・日本美術部に入っており、五浦とボストンを往復するうちに日本美術院への興味を失っていった。また、第2部は国宝修理も行うことから1914年に「美術院」と改称し、1965年に「財団法人美術院」となり、2013年に「公益財団法人美術院」となった。

1910年に岡倉天心がボストン美術館中国・日本美術部長として渡米すると、日本美術院は事実上の解散状態となった。1914年に文展(文部省美術展覧会)に不満を持つ横山大観や下村観山(しもむら・かんざん、1873-1930)らは、1913年に岡倉天心が没したことを契機に、その意志を引き継ぎ、谷中上三崎南町に研究所を建設し(現在公益財団法人「日本美術院」がある)、日本美術院を再興した。

現在、日本を代表する日本画の美術団体として活動を継続している。日本美術院には日本画のほかに洋画部(1920年9月に脱退)と彫刻部(のち「彫塑部」と改称し、1961年2月に解散)も加わったが、現在は日本画のみになっている。

日本美術院展覧会(院展)は、1914年10月に日本橋三越旧館で「日本美術院再興記念展覧会」を開き、これが現在、東京都美術館で9月に開かれている日本美術院展覧会(院展)の第1回展にあたり、1944年、1945年を除き、毎年秋に開催されてきた。

日本美術院展覧会を開催できなかった1945年11月に「日本美術院小品展覧会」が日本橋三越で開かれ、こちらは第2回展から毎年春に開かれることになり、1959年に「日本美術院春季展覧会」と改称され、1970年からは「春の院展」として現在まで毎年開かれている。1958年5月に日本美術院は財団法人化され、2011年4月に公益財団法人化され、2014年に再興100周年を迎えた。

開場時間は9時30分から20時30分(最終日は17時)まで。

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