【銀座新聞ニュース=2020年4月13日】「緊急事態宣言」が出されて6日目となる4月13日、朝から雨が降る中で、昼前と夕方に銀座・八重洲の地方のアンテナショップを歩いてみた。11日、12日の臨時休業を決めていたが、13日以降の営業をどうするか明確にしていないアンテナショップが多かったのだが、ほとんどは5月6日までの休業を決めていた。
そうした中で、本日も営業を続けているのが「銀座わしたショップ本店」や「むらからまちから館」、さらに「有楽町ひらど商館」や「北海道フーディスト八重洲店」などだ。いずれも営業時間を短縮しているものの、「むらからまちから館」はHPで「当館は生活インフラ型店舗であるため営業を継続いたします」と堂々と営業継続宣言している。「銀座わした」も営業前から清掃するなど、当分は営業を続ける姿勢を打ち出している。
さすがに雨が降り注ぐなかでの営業だけに、客足は少ないが、国の「緊急事態宣言」後に出された東京都の10日の営業自粛要請に対して、大手の百貨店や大規模商業ビルは軒並み休業しているため、変化はあまりなかった。それに対して、地方のアンテナショップは11日、12日の臨時休業後を決めていなかったところがあったが、「まるごと高知」や広島「たう(TAU)」などは当分の間の休業を決めた。
そうした中で、北海道フーディスト八重洲店の営業状況を見に行ったところ、八重洲地下街がほとんど休業しており、営業している店があまりに少ないのには、意外な感じがした。しかも、この地下街ほど、店のありかがわかりにくいところはなく、案内場が必要なところはないはずだが、インフォメーションセンターは休業しており、場所を確認するのは、自分の目でしかない状況だった。
かつてはよく訪れた八重洲地下街だが、最近は足が遠のいていたが、あまりの変わりようにただ、驚くしかない。そうした中で、北海道フーディストは地下街でももっとも人の流れがある場所にあり、本来なら客でにぎわう店のはずが、やはり来店客は少なかった。ただ、「いきなり!ステーキ 東京駅 八重洲地下街店」が営業しているのは、有楽町店と同じなので、当然と思いながらも、周囲が休業しているため、やはり目立った。
また、地下街はこういう雨の時は、傘をささずにすむので、より賑わいがある場所なのだが、月曜日夕方にもかかわらず、人があまりにも少なかった。これでは営業を続けるのも大変だろうなと思えた。果たして、こういう店は休業協力金が得られるのだろうか。とにかく休業していても賃料は発生するので、5月6日までの休業は、どの店も大変だろうなというのは、想像がつく。
同じことは、東京交通会館でもいえる。今や、1階のむらからまちから館と地下1階の有楽町ひらど商館が営業している程度で、とくに姉妹店の「恵比寿ひらど商館」は、三越恵比寿店が臨時休業したため、その中にあることから、8日から臨時休業を強いられている。
これに対して、休業中の「おおいたアンテナショップ温泉座」の隣にある有楽町ひらど商館は、少ない客を相手に営業を続けている。JR有楽町駅前にある交通会館は普段は多くの人が訪れる場所で、とくに2階には東京都のパスポートセンターがあるため、2階にも人出が多いのだが、1階の書店、1階と地下1階にある地方のアンテナショップがほとんど休業していることもあってか、人出が少ない。
これでは「生活インフラ型店舗」のむらからまちから館も訪れる客が少ないため、女性店員の「いらっしゃいませ」という誘いの言葉も素通りしてしまう。銀座わしたも営業しているものの、客が少ないせいで、いつまで営業を続けられるのか、心配になってしまう。
また、少し変わったところでは、6丁目の「銀座シックス(GINZA SIX)」内にある「銀座千年こうじや」は4月末での閉店を決めていたことから、7日に休業と同時に営業終了を公表していた。(「宣言」は緊急事態宣言が出された後の銀座と周辺の風景を随時、掲載します。また宣言は7日深夜に発令されましたが、実際に影響を及ぼしたのは8日朝からなので、8日を「初日」としています)。