「宣言」8日目、京橋はランチ店、弁当店に、落合イタ飯店は休業

【銀座新聞ニュース=2020年4月15日】「緊急事態宣言」が出されて8日目となる4月15日は、久々に朝から晴れて気持ちいい1日になった。午前中に、まだあんまり足を運んでいない京橋から昭和通りの方まで行ってみた。

京橋3丁目の通りの店はいずれもランチ店と弁当店になっていた。

京橋地区は小さいながらも、レストラン、居酒屋も多く、やはり休業している店が目立つが、その中で営業している店もある。しかし、夜の客が少なくなっているためか、ランチ営業、弁当に取り組んでいる店が増えている。

すでに3月から国と東京都の外出の自粛要請を出しており、銀座とその周辺の地域への客愛が大幅に減っているが、4月10日の東京都の自粛要請業種を発表して以来、飲食店はアルコール類の提供が19時、営業が20時と制限されたこともあり、さらに客が平日、日中に限られてしまうようになった。

そのため、営業時間を昼食の時間帯(といっても16時ぐらいまで)に限定したり、弁当類で何とかこの苦境をしのごうとしているのが伝わってくる。

京橋から銀座にわたり、1丁目の裏通りをみると、休業しているか、営業していてもやはりランチ主体になっていた。中には、14時30分までの営業と、ランチ店になってしまっていた。それも平日で、週末は休業する。

外出の自粛要請が出ている中でも交通量の多い昭和通り。

それから昭和通りに出たので、信号を渡ろうとすると、あまりに車の数が多いのに少し驚いた。銀座の中央通りが歩行者中心で、車にとっては走行しづらいの対して、昭和通りは車優先の通りなので、自ずと多くの車が昭和通りを走ることになり、それだけ車の走行台数が増えるのだろう。

通りを渡る前から24時間営業の「やよい軒」が気になったので、入り口を見ると、営業時間の短縮と、ご飯、味噌汁のお代わり場所(処)を使えないようにしたらしい。また、その周囲にはちょっと変わった居酒屋が多いのだが、いずれもランチ主体、弁当中心になっていた。

24時間営業の「やよい軒銀座1丁目店」は5月6日まで20時までに短縮している。

そこからその先にある落合務(おちあい・つとむ)さんの経営する、予約の取れないイタリアンとして知られる「ラ・ベットラ」はすでに5月6日までの休業を決めていた。

近くの京橋公園では、親子連れが遊んでいる姿があったが、平日とあって、人出は少ない。公園の斜め前に、八百屋というには、オフィスビルの一室を借りて、野菜を売っている店があった、聞いてみると、4年前からはじめたらしい。当然、周囲の飲食店を対象にした店と思えるが、公園の上は賃貸のアパートになっているので、そうした住民向けともいえる。実際、主婦と思える女性が買い物をしていた。

落合務さんの経営する「ラ・ベットラ」はすでに5月6日までの休業になっていた。

再び、昭和通りから戻ると、とにかく昼前だったからか、人出が少なく、時々顔を出す「土風炉」まではランチのみになっていた。東京都の外出の自粛要請は少しずつ浸透してきて、銀座に出勤してくる人が大幅に減っていることが一段と感じられ、飲食店には苦難の時期ということがわかる(「宣言」は緊急事態宣言が出された後の銀座と周辺の風景を随時、掲載します。また宣言は7日深夜に発令されましたが、実際に影響を及ぼしたのは8日朝からなので、8日を「初日」としています)。

銀座1丁目の居酒屋も14時30分までとランチ営業のみ。

ランチも賑やかな1丁目の「悟空」はいつもと変わらない入り口の風景だが、営業は5月6日まで20時で閉めている。

普段は遅くまで営業している居酒屋の「土風炉銀座店」はランチ店に変わっていた。