「宣言」17日、築地場外は営業店も、客も少なく苦戦、周辺の店活発?

(写真説明は本文の後にあります)
【銀座新聞ニュース=2020年4月24日】「緊急事態宣言」が出されて17日目となる4月24日は、朝から晴れていたが、今週の天気と同じく、午後からやや寒くなった。

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昨23日夜、東京駅の周辺を歩くと、人通りも車も銀座と同じく少なかった。しかも、駅近くのバス乗り場の待合室にあった長イスが一掃されており、バスは数も激減していた。駅構内も歩いている人が少なかった。新宿と並ぶ東京を代表する東京駅も夜は今や人もほとんど歩いていない駅になっていた。

本日24日朝は、八重洲南口のショップは土産物屋のほかに、ドラッグストアが再開していた。ちょっと気になって構内を歩いてみると、いくつかの店が営業していることがわかった。しかし、大半の店はまだ休業していた。土産物店なので、営業が可能ではないかと思うのだが、あまりに客が少ないので、悩みどころだろう。

夕方には、築地4丁目を中心とした「築地場外市場」を歩いてみた。そこに向かう際に、昭和通りを渡ると、中年の女性が何かを配布していたので、おそらくはポケットティッシュと思って受け取ったら、なんと袋入りの1枚のマスクだった。

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すでに東京都では「アベノマスク」が配布されているのだが、通りを行く人にマスクを無料で配布しているのに出会ったのは初めてであった。さすがに驚き、女性に話を聞こうと思ったが、まだかなりの枚数を配布しているので、話しかけるのは見送った。

少し歩いて、築地場外市場につくと、夕方の時間帯のせいか、営業している店が少なく、新大橋通り沿いの4丁目の場外市場は普段はもっとも歩行者が多いところだが、店もほとんど休業し、人通りも少なく、最近増えていた外国人もまったくいないので、寂しい限りだ。

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もっともにぎやかな店のひとつ「築地すし一番」は時間短縮して営業していたが、あまりに人が少ないので、客もほとんどいなかった。また、中の通りを歩くと、一部の魚河岸の店はそれでも営業している店があり、店の前を通り過ぎる人には、なんとか元気のいい声をかけていたが、ほとんどの人が中に入らないので、苦戦していた。

さすがに今の状況では営業している店の数も少なく、人がいても、見物客のような感じで、買い出しに来たという雰囲気がないので、声をかけても反応が弱い。中央区が場外市場に訪れる顧客を対象に造った「築地魚河岸」も2階のフードコートは休業しており、1階の魚河岸店は営業時間を繰り上げて、14時で営業をやめている。

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とにかく、櫛の歯が抜けるように、店が次々と休業していくので、営業している店はポツンポツンという感じで、営業を続けるコンビニが目立っていた。どの通りも営業店よりも、休業店の方が多いので、人がわずかに歩いている程度だった。

場外駐車場も止めている車は少ないし、その側にある「波除神社」も人がいなかった。「築地 挙母鮨(ころもすし)」も営業しているが、客が少ないので、大変さがわかる。

築地の場外市場は青息吐息という感じで、この危機を乗り越えた時に、営業を再開できる店がどのくらいあるのだろうか。

むしろ、晴海通りをはさんだ築地3丁目、7丁目の方が小さな店が営業しており、健闘していた。この辺りは築地本願寺を中心に街ができているが、意外にラーメン店が多い。しかも、この時期でも短縮しながらもほとんどの店が営業を続けている。

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少し入ると、スーパー「ニューみ乃り屋」があり、客の数は多くないが、それなりに賑わっている。また、銀座に戻る途中、「築地川銀座公園」があり、それなりに人でに賑わっていたが、日本語以外の韓国語が聞こえたのは少し驚いた。すでに日本に長年住んでいる韓国の人なのだろう。

銀座を歩いても、最近は日本語しか聞こえてこないが、築地周辺には今も韓国人が住んでいるというのは面白いと思った(「宣言」は緊急事態宣言が出された後の銀座と周辺の風景を随時、掲載します。また宣言は4月7日深夜に発令されましたが、実際に影響を及ぼしたのは8日朝からなので、8日を「初日」としています)。

 

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中央区は場外市場の存続のため肝いりで造った「築地魚河岸」も、フードコートを休業し、1階の魚河岸だけ時間短縮をして営業を続けている。

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築地すし一番は場外市場のもっともにぎやかな通りから少し入ったところにあるが、今では数少ない営業店でもっとも目立っていた。

 

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場外市場のメイン通り。波除神社を背中にして撮影したが、ほとんどの店が休業しており、人通りも少ない。

 

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休業を知らせる場外市場の「築地 浜茂鮨(はましげすし)」。

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店内の飲食をやめて、テイクアウト専門にした場外市場の「築地とゝや」。

 

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築地場外市場から離れたところにある「鮨竹若本館」は6月30日までランチ営業のみで、別館などで夜の営業を続ける。6月30日とは「緊急事態宣言」の延長を見越したのだろうか。

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「築地川銀座公園」は築地の人には憩いの場所なのだろうか。多いわけではないが、それなりに人が寛いでいる姿が見えた。

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信号を渡ると、突然、中年の女性が無料で配布してくれた袋入りマスク。