「宣言」42日、スタバ、Gゾーン等再開続く、天狗夜も、休業店の前利用も

(写真説明は本文の後にあります)
【銀座新聞ニュース=2020年5月20日】「緊急事態宣言」が出されて42日目となる5月19日は、39県で解除された14日以降の18日、19日と銀座、有楽町を中心に歩いてみた。

NO.1

朝から雨模様の中、東京駅前のみずほ証券の電子掲示板ではアメリカのWTIの原油取引(6月限で19日が最終取引日)が1バレル=32.82ドルと3月16日以来の高値を付けており、こんご、経済が回復に向けて緩やかに動き出す兆しを見せている。

今週から日本橋高島屋が食品売り場以外の営業も再開し、スターバックスも19日から東京都内店では、テイクアウトのみで営業をはじめた。また、19日午後には松屋銀座店が25日から地下1階と地下2階の食品売り場を再開し(11時から19時)、6月1日から銀座店の全館で営業をはじめると発表した。ようやく大型店が再開に向けて動き出したことで、ほかも追随するだろう。

銀座1丁目の高速道路下にあるグローバルダイニングの「G-ゾーン(Zone)銀座」(5店舗で構成)は5月13日から営業を再開しているが、同時に弁当売りも行っている。入り口の外にテーブルを置いて、弁当を売る姿は今までにはなかったもので、やはりまだ客足が限られているからだろう。

NO.2

1丁目の「有楽町皮膚科」という医院では、新型コロナの抗体検査(過去に新型コロナに感染したかどうかを検査する)を1万5000円(ほかに消費税)で行えると1階の入り口で知らせている。ネットで調べると、8800円(税込)程度もあり、今、どこでも売られているマスクと同じで、かなりの価格差がありそうで、果たして受診する人がどれだけいるのだろうか。

また、スターバックスは銀座では、主要な店としてはマロニエ通りと、松屋銀座店の裏通りにあるが、いずれも客が並んでいるわけではないが、客足があまり途切れることもなくあるようだ。テイクアウトのみで営業を続けているマクドナルドと同じ方式なのだが、いずれも買っても店内では飲めないので、銀座にオフィスがある人は別にして、多くは「歩きコーヒー」になるのだろう、と思われた。

NO.3

そのままギンザシックス(GINZA SIX)の方向に歩くと、松屋銀座店や銀座三越のようにシャッターを閉めているわけではなく、店内が見えるので、1階のグランメゾンのショップを見ていると、中に人がいて、何かを整理している感じだった。

自宅にいてもしょうがないので、銀座の店に出てきた人もいるようだが、このグランメゾンでは、店長などから要請されて、在庫を並べて、いつ再開しても対応できるように店内の準備しているのだろうと思えた。

とにかく、この1週間で休業しているかどうかに関係なく、かなりの人が出てきて、店内の売り場を整えて、いつでも販売再開に対応できるようにしている姿が目立った。

東京都から休業要請が出ている業種はともかくとして、自主的に休業している多くの店は、そろそろ休業していることに限界を感じているのだろう。銀座ナインをみたら、かなりの店が再開しているのだが、とにかく客が少なく、スタッフ同士で会話している人たちが多かった。

NO.4

また、銀座ナインの地下で2店舗を展開している「天狗」は「テング酒場」を休業しながら、メインの「旬鮮酒場天狗」はこれまでランチを16時まで行っていたのみだったのを、18日から夜の営業もはじめ、20時まで開いている。

少し笑えるのは3丁目の「さくら水産」の前だ。入り口の前に小さなテーブルがあり、休業しているはずのさくら水産が弁当売りから再開したのかと思ったら、同じビルの別の店が、弁当売りとランチのPRをしていたのだ。休業しているさくら水産の「軒下」を利用したわけだ。

有楽町の交通会館では、美瑛(びえい)町のアンテナショップ「北海道丘のまち美瑛」も営業を再開していた。また、「銀座インズ」でも2階の多くの店が時間短縮しながら営業を続けているが、4月末まで営業していた「いきなり!ステーキ」の休業が目立つ。

NO.5

2丁目の「マロニエゲート銀座1」でも11階と12階のレストランが営業を続けているが、全館休業している中での営業継続だけに、客足がどうなのだろうか(「宣言」は緊急事態宣言が出された後の銀座と周辺の風景を随時、掲載します。宣言は4月7日深夜に発令されましたが、実際に影響を及ぼしたのは8日朝からなので、8日を「初日」としています。また、5月4日に5月31日まで延長され、14日に東京都など8府県を除く39県が「宣言」を解除されましたが、東京都などは4月8日から5月31日まで54日間の戦いになります)。

NO.1
銀座1丁目のグローバルダイニングの「銀座ゾーン」。13日から再開したが、客足が少ないためか、外にテーブルを置いて、弁当売りに取り組んでいる。

NO.2
スターバックスマロニエ通り店も再開したが、テイクアウトのみなので、マクドナルドと同じ方式だが、店内で飲めない割には、それなりに客がいた。

NO.6

NO.3
銀座の並木通り。アパレル店が多い通りで、営業はしているが、車も人通りも少ない。

NO.4
1丁目の有楽町皮膚科では抗体検査1万5000円というお知らせの紙。今やどこでも売られているマスクと同じに見えてしまうのだが。

NO.5
銀座ナインの1階。化粧品やアパレルをはじめ、かなりの店が営業しているが、とにかく客が少ない。

NO.6
銀座ナインの地下の天狗。今週から営業時間を延長した。

NO.7

NO.7
3丁目の休業中のさくら水産の入り口前で、弁当とランチをPRする別の店。たくましさを感じる。