蔦屋書店でライアン・サリバン展、独自の塗料で描く

【銀座新聞ニュース=2020年5月29日】書店やレンタル店、フランチャイズ事業などを展開するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(渋谷区南平台町16-17、渋谷ガーデンタワー)グループの銀座 蔦屋書店(中央区銀座6-10-1、GINZA SIX、03-3575-7755)は7月15日まで6階アートギャラリー「THE CLUB」(03-3575-5605)でライアン・サリバンさんによる個展を開いている。

7月15日まで開かれているライアン・サリバンさんの個展に展示される作品(Blue Painting,2019,Copyright the Artist,courtesy the Artist and Sadie Coles HQ, London)。

アメリカ・ニューヨークのライアン・サリバン(Ryan Sullivan)さんが日本初個展のために制作した新たなシリーズや紙の作品など12点の新作を展示する。すでにHP(http://theclub.tokyo/)では、展示作品を公開している。

蔦屋書店によると、ライアン・サリバンさんは「複数のレイヤーとジェスチャーをひとつの平面へと圧縮して、さまざまな色の顔料で着色された樹脂を用いて制作しており、その技法はさらに今も尚、進化を続け、この技法による制作は作者の直観に導かれたものであり、ひとつひとつの作品は再び同じように作り出すことのできない」としている。

さらに、「樹脂が滞留し、筋をなし、混ざり合い、移ろい、その流れによって極めて薄い空隙を埋めていき、最後に型枠を外すことで鮮やかな色彩と躍動的なリズムによる力強いコンポジションをつくりだしている」。その一方で、「紙に描かれた作品は、樹脂によるペインティングから生まれたかたちをもとに、制作のプロセスを逆転させ生み出さ」れるとしている。

ライアン・サリバンさん。

「塗料自体の特性を探求し、長年にわたり実験的な制作プロセスを経て展開される抽象世界」が楽しめる。

ライアン・サリバンさんは1983年ニューヨーク生まれ、2005年にロードアイランドデザインスクールを卒業、2015年にはICAマイアミ美術館で個展を開き、2019年にニューヨークの空中公園(ニューヨーク・マンハッタンのホイットニー美術館やチェルシーのギャラリー街をつなぐ、かつての高架鉄道路線跡を利用した一直線上に伸びた空中公園)にパブリック・アートを展開する「ハイラインプロジェクト」に参加している。

時間は11時から19時。入場は無料。