サニーヘルス、「糖質を抜いてもやせない」等ダイエットには正しい知識を

【銀座新聞ニュース=2020年6月6日】健康食品、美容商品、化粧品などの販売会社、サニーヘルス(中央区八重洲2-1-6、八重洲kビル、03-6701-3000)はこのほど、レポート「そのダイエット情報は正しい?ダイエットQ&Aで自分の知識をチェック!」を発表した。

「肉ならどれだけ食べても太らない」と思いがちだが、糖質ほどではないものの、肉も血糖値を上昇させる。しかも、タンパク質のカロリーは1グラムあたり4キロカロリーと糖質と同じ。肉も食べ過ぎれば太る。

テレビ、雑誌、インターネットなど世の中には多くのダイエット情報が氾濫し、本当に効果があるのか怪しいダイエット法やダイエット関連商品も多く存在する。もしかしたら自分自身のダイエット知識も、間違っていたり、勘違いしたりして、覚えてしまっている可能性もありうる。ダイエットに励んでいるつもりが、逆効果になっている場合すらあるという。そこで、正しいダイエット情報を、1問1答でブラッシュアップしていく。

「糖質(炭水化物)を抜くとやせる」は?

答えは「×」。比較的すぐに体重は落ちるが、それは体内の水分が一時的に減っただけの状態で、体脂肪が減った訳ではない。糖質を抜くのではなく、血糖値を急上昇させない糖質、つまり「GI値」の低い糖質を選ぶことが大事で、玄米、全粒粉パン、蕎麦(そば)などが「低GI値」の食品だ。

「寝る前に食べると太りやすい」は?

答えは「○」。人間は体内時計によって、夜は食べたものが脂肪になりやすい仕組みになっている。同じものを食べても日中のほうが太りにくいので、どうしても高カロリーなものが食べたい時は昼間に食べるようにしたい。

「太りやすい体質・太りにくい体質って存在する」は?

答えは「○」。先天的なもの、後天的なものの両方があるが、体質の太りやすい、太りにくいは存在する。ただ、今、現在太っているとしたら体質のせいだけではない。生活習慣や食事内容が主な原因だ。「摂取カロリー<消費カロリー」となることを意識し、体質のせいにせず、自分で改善できることはしていきたい。

「リバウンドを繰り返すと、太りやすくなる」は?

答えは「○」。人間の体は食事制限により入ってくるエネルギーが減ると、そのエネルギー量で体を維持しようと、いわば省エネモードになる。その状態から元の食事量に戻せば、その差は脂肪になってしまう。そうならないためには、タンパク質をしっかり摂り、運動を取り入れ、代謝が下がらないようにすること。

「朝は食欲がないし、ダイエットのためにも食べない」は?

答えは「×」。朝食を取ることは、体を温め代謝を上げる作用があるほか、体内時計を整え、臓器の働きやホルモン分泌などが適切に行われるようになる作用がある。朝食を抜いた場合、次の食事までエネルギーが入ってこない時間がかなり空くことになる。すると、人間の体は危機を感じ、次の食事で摂取したエネルギーを体に蓄積しようとする性質があるため、体脂肪になりやすい。朝食はスープ、フルーツ、ヨーグルトなどだけでも食べることを勧めたい。

「ゼロカロリーやカロリーオフと書かれたものを選べば安心」は?

答えは「×」。ゼロカロリーやカロリーオフを謳う商品には、甘味付けに人工甘味料が使用されている。十分な甘さを持ちながらも、カロリーはひじょうに低いのが特徴だ。その甘さから糖が入ってきたと脳が勘違いするが、実際には入って来ないので、より糖質を欲して食欲コントロールが難しくなりがちになる。

「年齢と共にやせにくくなる」は?

答えは「○」。年齢を重ねるにつれ、代謝が落ちるためやせにくくなる。運動を取り入れて筋肉量を増やすこと、バランスのよい食事から栄養をきちんと摂ることを心掛けたい。
「早食いは太る」は?

答えは「○」。「満腹になった」という信号が脳に届くのは、食べ始めて15分から20分後と言われている。早食いすると、つい量を食べ過ぎて太ってしまうだけでなく、短時間で一気に食べてしまうと、血糖値が急激に上昇する。早食いを防ぐには、とにかくよく噛むこと。

「肉ならどれだけ食べても太らない」は?

答えは「×」。肉なら血糖値を上げないから、いくら食べても体脂肪にはならないと説明するメディアもあるが、そんなことはありえない。糖質ほどではないものの、肉も血糖値を上昇させる。しかも、タンパク質のカロリーは1グラムあたり4キロカロリーと糖質と同じだ。食べ過ぎれば太るので、あくまでも適量を心がけたい。

「プロテインドリンクを飲めばやせる」は?

答えは「×」。やせるためには、タンパク質は必要な栄養素だが、プロテイン製品自体に体脂肪を減らす作用があるわけではない。反対に、プロテインドリンクを飲んだら太るのでは?という声もあるが、商品に表示されている量を守って飲めば、プロテインドリンクのせいで太るということはない。

「有酸素運動は20分以上しないと意味がない」は?

答えは「×」。体脂肪を減らしたい場合は、連続で10分程度の有酸素運動で大丈夫。これが有酸素運動の効果を得られる最低ラインの時間だと言われている。体脂肪燃焼効果をさらに高めたい場合は、もちろん10分以上の有酸素運動を行っても問題ない。有酸素運動10分を1日2回行うと、連続で20分運動を行ったのと同様の効果があるとされている。

「食後の運動はダイエットに効果的」は?

答えは「○」。食後なるべく早め(15分後程度)に体を動かすことで、食後血糖値の上昇を抑える効果が高くなるとされている。食べた直後に激しい運動や入浴をすると消化不良を起こしてしまうこともあるので、食後すぐにはよくない。ただし、遅くても食後1時間以内には体を動かしたい。家事、ウォーキング、階段の昇り降り、ストレッチなどの軽い運動を20分ほどが目安だ。

「ダイエット中は1日に水分を2リットル摂った方がよいというけど、水太りしそう」は?
答えは「×」。水やお茶の栄養素はせいぜい微量のミネラルが含まれる程度で、糖質も脂肪もゼロ、カロリーもゼロ。水を飲んだだけで体脂肪は付かない。ダイエット中は積極的に水分を取るようにしたい。それでも太る気がするという場合は、体内の水分が滞りやすい、むくみ体質の可能性が高い。入浴はシャワーで済ませずにお湯に浸かる、ふくらはぎの筋肉を動かす、着圧ソックスを履くなどの対策をすることで、体内の水分が流れやすくなる。

とにかく、ダイエットに必要なのは知識だ。ダイエットビギナーは、ただやみくもに食事制限をしたり、ハードな運動をとりあえず始めてみたりと、努力の方向を間違えてしまうこともある。正しく知って、ダイエットに励むようにしたい。