志門が独立美術協会友の本田崇、町田美野、大坂祥春展

【銀座新聞ニュース=2020年6月8日】ギャルリー志門(中央区銀座6-13-7、新保ビル3階、03-3541-2511)は6月8日から再開し、13日まで本田崇さん、町田美野さん、大坂祥春さんによる「MAJU展-独立三人展」を開いている。

ギャルリー志門で6月13日まで開かれる本田崇さん、町田美野さん、大坂祥春さんの「マジュ(MAJU)展-独立三人展」のフライヤー。

宮城県在住の「独立美術協会」会友の本田崇(ほんだ・たかし)さん、町田美野(まちだ・よしの)さん、大坂祥春(おおさか・さちはる)さんの3人が新作を中心に展示している。

独立美術協会は1926年に前田寛治(まえた・かんじ、1896-1930)や佐伯祐三(さえき・ゆうぞう、1898-1928)らが、「バルビゾン派」の旧称「1830年派」に倣って結成した「1930年協会」の展覧会が発端となり、二科会の会員の児島善三郎(こじま・ぜんざぶろう、1893-1962)、会友の林武(はやし・たけし、1896-1975)ら9人が二科会を脱退した。

また、「春陽会」の三岸好太郎(みぎし・こうたろう、1903-1934)、「国画会」の高畠達四郎(たかばたけ・たつしろう、1895-1976)、フランス留学から帰国した伊藤廉(いとう・れん、1898-1983)、福沢一郎(ふくざわ・いちろう、1898-1992)らと「既存の団体からの絶縁」と「新時代の美術の確立」を宣言して1930年11月1日に創立された。

1931年1月に第1回独立展を東京府美術館で開き、フォービズム的画風が独立の基調をなし、日本的油絵への一指針を示した。その後、野口弥太郎(のぐち・やたろう、1899-1976)らが第10回展までに加わり、1937年に内紛から伊藤廉らが脱退、1939年に福沢一郎が脱退した。脱退者の一部は、1951年の協会設立20周年を期に会員に復帰した。

独立展は2019年10月までに87回開かれている。2006年まで東京都美術館で開き、2007年からは国立新美術館で毎年10月に開いている。

本田崇さんは1980年宮城県生まれ、2003年に東北芸術工科大学美術科を卒業、「卒業・修了制作展2002」で優秀賞、在学中の2001年に第20回上野の森美術館大賞展で入選、第70回独立展で入選(以降毎年、出品)、第03回蒼空の会絵画公募展で奨励賞、2004年に個展を東京で開催、宮城独立美術展に出品(以降毎年出品)、2005年に同大学大学院修了課程を修了、2008年に宮城県芸術祭に出品(以降毎年出品)、2009年に「エノマ・アワード(enoma Award)」に出品、「アート・イン・仙台(art in SENDAI)」に出品した。

2010年に宮城芸術祭絵画展で新人賞(2013年に県知事賞、2014年に市教育委員会教育長賞)、2011年に第60回新現美術協会展に出品(以降毎年、出品)などを受賞、2015年、2016年と「マジュー(maju)独立三人展」を開き、2016年にも「マジュー独立三人展」を開いている。現在、独立美術協会会友、宮城県芸術協会運営委員、新現美術協会会員。

町田美野さんは宮城県仙台市生まれ、2003年に河北美術展に初入選、2006年に独立展で初入選、2016年に宮城県芸術協会に出品(以降、毎年出品し、5回受賞)、2015年に銀座櫟画廊のグループ展に出品し、2018年から第67回新現美術協会展に出品(以降、毎年出品)術している。現在、独立美術協会会友、宮城県芸術協会運営委員、新現美術協会会員。

大坂祥春さんは東北生活文化大学を卒業、高校教諭を務め、2014年に「石巻市美術展」で洋画部門で最高賞の「石巻市美術展賞」(2019年にも「石巻市美術展賞」)、2016年に宮城県黒川郡大和町(たいわちょう)主催の「まほろばの風景『七ツ森』展」で、絵画の部門で「まほろば賞」、2018年に第81回河北美術展に入選、2019年に第35回石巻市美術展で洋画部門で最高賞の「市美術展賞」に選ばれている。現在、独立美術協会会友、宮城県芸術協会会員。

開場時間は11時から19時(最終日は17時)まで。