東宝5月映画、99%減の6900万円、映画館がコロナ休業で

【銀座新聞ニュース=2020年6月12日】阪急阪神東宝グループで、国内映画業界首位の東宝(千代田区有楽町1-2-2、03-3591-1221)はこのほど、5月の映画営業部門興行成績(速報ベース)が前年同月比99.4%減の6896万円と、興行収入が1億円を割ったと発表した。

7月23日から一般公開されることが決まった「コンフィデンスマンJP プリンセス編」((C)2020「コンフィデンスマンJP」製作委員会)。

4月7日に発動された「緊急事態宣言」を受けて、4月18日から全館休業しており、新作もすべて公開延期となったことから、5月は興行収入がほとんどなくなった。2月が同42.6%減、3月が同80.6%減、4月が同98.7%減と減少幅が拡大したが、それでも4月は1億円台だったが、5月は1億円も割った。

また、トーホー(TOHO)シネマズ、関西共栄興行、スバル興業という連結3社と東京楽天地、オーエスの持分法適用2社を合わせた5社ベースの東宝グループの映画館(695スクリーン)の5月の入場料収入は発表していない。

公開中の映画は、新作がすべて延期されたことから、3月20日公開の「弥生、三月 君を愛した30年」のみが上映されている。

興行通信社の映画興行ランキングは、5月は2日、3日の週と9日、10日の週が未公表で、16日、17日の週から再開した。

16日、17日の週は再上映している「天気の子」が2位、「君の名は。」が5位、「シン・ゴジラ」が6位、「弥生、三月 君を愛した30年」が9週目で8位、「アキラ(AKIRA)」が7週目で9位だった。

23日、24日の週は「天気の子」が2位、「君の名は。」が7位、「シン・ゴジラ」が8位、「弥生、三月 君を愛した30年」が10週目で9位だった。

30日、31日の週は「天気の子」が2位、「君の名は。」が8位、「弥生、三月 君を愛した30年」が11週目で9位だった。また、映画興行ランキングの集計結果のコメントもこの週から再開している。

東宝の配給作品で、これまでに公開を延期された作品は「映画しまじろう しまじろうとそらとぶふね」(2月28日予定、2021年春頃に延期)、「映画ドラえもん のび太の新恐竜」(3月6日公開を8月7日公開に延期)、「僕たちの嘘と真実 ドキュメンタリー・オブ(Documentary of)欅坂(けやきざか)46」(4月3日予定)、「名探偵コナン 緋色の弾丸」(4月17日予定、2021年4月に延期)、「映画クレヨンしんちゃん 激突!ラクガキングダムとほぼ四人の勇者」(4月24日予定)、「糸」(4月24日予定)。

「映像研には手を出すな!」(5月15日予定)、「燃えよ剣」(5月22日予定)、「思い、思われ、ふり、ふられ」(5月29日予定)、「奥様は、取り扱い注意」(6月5日予定)、「ヒノマルソウル‐舞台裏の英雄たち」(6月19日予定)、「シン・エヴァンゲリオン劇場版」(6月27日予定)、「劇場版ポケットモンスター ココ」(7月10日予定)、「スタンド・バイ・ミー(STAND BY ME)ドラえもん 2」(8月7日予定)。

「コンフィデンスマンJP プリンセス編」については5月1日公開の予定を延期していたが、7月23日から公開することを決めた。