丸善丸の内で棟方志功、浜口陽三、ミュシャ、ルオーら特選展

【銀座新聞ニュース=2020年6月21日】大手書籍販売グループの丸善CHIホールディングス(新宿区市谷左内町31-2)傘下の丸善ジュンク堂書店(中央区日本橋2-3-10)が運営する丸善・丸の内本店(千代田区丸の内1-6-4、丸の内オアゾ内、03-5288-8881)は6月24日から30日まで4階ギャラリーで「丸善絵画特選展」を開く。

丸善・丸の内本店で6月24日から30日まで開かれる「丸善絵画特選展」に出品されるシャガールの「ロミオとジュリエット」(リトグラフ)。

20世紀を代表する国内外の画家の油彩画、水彩画、リトグラフ、シルクスクリーン、銅版画など、さまざまな作品約200点を特別価格で展示販売する。

出品される画家は日本を代表する板画(版画)家で、「仏」を題材にした作品で知られる棟方志功(むなかた・しこう、1903-1975)、版画家で、1918年にフランスにわたって以来、一度も帰国しなかった長谷川潔(はせがわ・きよし、1891-1980)、1930年にフランスにわたり、戦時中に一時帰国したものの、1953年に再渡仏し、果物や野菜など身近な静物をメゾチント技法で表現した浜口陽三(はまぐち・ようぞう、1909-2000)。

洋画家で、パリの街角、店先などを描き、わずか30歳で亡くなった佐伯祐三(さえき・ゆうぞう、1898-1928)、パリを中心とするヨーロッパの歴史が刻まれた街並みを描き続けた洋画家の荻須高徳(おぎす・たかのり、1901-1986)、木版画家で、山岳風景を題材とした作品で知られ、「山の版画家」といわれた畦地梅太郎(あぜち・うめたろう、1902-1999)。

ピアノ奏者で画家のフジ子・ヘミング(Hemming Ingrid Fuzjko、1932年生まれ)さん、フランスの印象派の画家、ルノワール(Pierre-Auguste Renoir、1841-1919)、19世紀末のフランスを代表する画家・ロートレック(Henri Marie Raymond de Toulouse-Lautrec-Monfa、1864-1901)、アール・ヌーボー(Art Nouveau、フランス語で「新しい芸術」の意)を代表するチェコ(当時はオーストリア=ハンガリー帝国領モラビア)出身のグラフィックデザイナー、アルフォンス・ミュシャ(Alfons Maria Mucha、1860-1939)。

アールデコ(Art Deco、1910年代から1930年代に流行した装飾の一傾向)時代にフランスで活躍し、華やかな女性を繊細で優雅なタッチで表現し、「夢見るパリの画家」と呼ばれたルイ・イカール(Louis Icart、1888-1950)、ロシア出身のユダヤ系フランス人画家・マルク・シャガール(Marc Chagall、1887-1985)、スペイン出身で、フランスで制作活動をした画家、素描家、彫刻家・パブロ・ピカソ(Pablo Picasso、1881-1973)。

19世紀から20世紀期のフォーヴィスム(野獣派)を代表するフランス人画家・ジョルジュ・ルオー(Georges Rouault、1871-1958)、19世紀から20世紀期のフォーヴィスム(野獣派)を代表するフランス人画家で、「色彩の魔術師」と呼ばれたラウル・デュフィ(Raoul Dufy、1877-1953)、あらゆる伝統を拒否し、自分の才能だけを信じ、何ごとにも束縛されたり、服従することを嫌ったフランスの画家、ヴラマンク(Maurice de Vlaminck、1876-1958)、近代のフランス人画家・モーリス・ユトリロ(Maurice Utrillo、1883-1955)。

パステルカラーの簡潔で華やかな、夢見るような少女像を描いたマリー・ローランサン(Marie Laurencin、1883-1956)、第2次世界大戦後の具象絵画の代表的な画家・ベルナール・ビュッフェ(Bernard Buffet、1928-1999)、繊細な描写と華麗な色彩で人間の内面や現代の苦悩を描いた「魂の画家」と呼ばれたジャン・ジャンセン(Jean Jansem、1920-2013)。

セピア調の色彩と、人物や馬などを素描する表現主義的な作品で知られるフランスの画家、クロード・ワイズバッシュ(Claude Wisebash、1927年生まれ)さん、第2次世界大戦後の具象絵画の画家・ポール・アイズピリ(Paul Aizpiri、1919-2016)、現代フランス画家で「成熟の赤」と評されたロジェ・ボナフェ(Roger Bonafe、1932年生まれ)さんら。

開場時間は10時から21時(最終日は16時)。