丸善日本橋で「土」の古荘美紀と「鋼」の安東桂展

【銀座新聞ニュース=2020年7月9日】大手書籍販売グループの丸善CHIホールディングス(新宿区市谷左内町31-2)傘下の丸善ジュンク堂書店(中央区日本橋2-3-10)が運営する丸善・日本橋店(中央区日本橋2-3-10、03-6214-2001)は7月8日から14日まで3階スパインスペースで古荘美紀さんと安東桂さんによる2人展「土と鋼のモノ語り2020」を開いている。

丸善・日本橋店で7月14日まで開かれている古荘美紀さんと安東桂さんの2人展「土と鋼のモノ語り2020」のフライヤー。

陶芸家の古荘美紀(ふるしょう・みき)さんと金属造形作家の安東桂(あんどう・けい)さんが「土と鋼」を使ってそれぞれが作り出す作品を展示している。

古荘美紀さんは土練しない土本来の色の違いを生かした自然な土模様をアクセントとしてデザインした陶器を制作しており、カップ、皿など食器と蚊取りや時計などのインテリア品を出品する。

安東桂さんは鋼を叩いて作る、物語を感じさせるような立体造形物や生活の中で楽しめる金属のアイテム、アルミのアクセサリーなどを出品している。

古荘美紀さんは神奈川県生まれ、1999年に佐賀県立有田窯業大学校本科を卒業、岩殿寺窯(静岡県賀茂郡南伊豆町)に入社、陶芸土の芳村俊一(よしむら・しゅんいち)に指導を受け、2002年に伊豆の土を掘って焼き始め、同窯を退社、2010年に伊豆の土の焼き方に四苦八苦しながら、「灯油窯焼成」を再開し、制作を本格化、2014年から第5回酒器の器展に入選、第50回日本クラフト展に入選、多摩クラフト協会会員。

安東桂さんは大分県生まれ、東京学芸大学を卒業、2001年に同大学大学院修士課程を修了、金属造形家の赤川政由(あかがわ・まさよし)さんに師事し、銀座ミハラヤの「銅楽展」に参加し、2007年に個展を開き、2010年に立川市役所新庁舎受付カウンターのデザイン・施工を手掛け、2012年に独立して、東京都立川市にアトリエをかまえ、2013年に立川市東京国体モニュメントを制作し、その後も毎年個展を開いている。

開場時間は9時30分から20時30分(最終日は15時)まで。