サニーヘルス、ペットボトル症候群には水や茶、炭酸水等無糖で対応を

【銀座新聞ニュース=2020年7月18日】健康食品、美容商品、化粧品などの販売会社、サニーヘルス(中央区八重洲2-1-6、八重洲kビル、03-6701-3000)はこのほど、レポート「夏の水分補給に注意!突然発症する『ペットボトル症候群』」を発表した。

ペットボトル症候群というとペットボトル飲料全般を指すかのように思われるが、問題となるのは糖分の入ったソフトドリンク(清涼飲料水)で、それらの飲み過ぎに注意したい。

「ペットボトル症候群」という名前を耳にしたことはあるだろうか?われわれの生活に、今やなくてはならないといっても過言ではないペットボトル飲料が、病気のリスクになり得る、そんなことを彷彿させるこの病名は、正式には「ソフトドリンクケトーシス」と呼ばれていて、恐ろしいことに突然発症する。

水分補給が特に多く必要になる暑い季節は、ペットボトル飲料を飲む機会が増えるので、この病気を発症することのないよう、理解を深めておきたい。

◎ペットボトル症候群とはどんな症状?

まず、「ペットボトル症候群」というとペットボトル飲料全般を指すかのようだが、問題となるのは糖分の入ったソフトドリンク(清涼飲料水)で、ジュース、甘い炭酸飲料、スポーツドリンク、フレーバーウォーター、缶コーヒーなどがこれに当たる。

この病気は急性の糖尿病であり、糖分を急激に過剰摂取することで発症してしまう。このため、この病気を発症させてしまうのは、ソフトドリンクだけに限らず、アイスクリームや果物の缶詰など、糖質の高い食品が原因になることもある。

症状としては、倦怠感、イライラ、意識がもうろうとする、のどの渇き、多尿、吐き気、重篤な場合は命に関わることもある。

ソフトドリンクにはたくさんの糖分が含まれており、コーラなら500ミリリットルのペットボトル1本で角砂糖約15個分が含まれている。

患者の多くは若年の肥満男性で、2型糖尿病傾向のある人が発症しやすく、10代から30代の男性が圧倒的に多いのが特徴といえる。糖尿病と診断されていない人でも、日常的に清涼飲料水をよく飲む人、水分補給時に水代わりにジュースやコーラを大量に飲むような人は発症しやすく、小さい子どもでも発症することがある。また、糖尿病だけでなく、基礎疾患として肥満や生活習慣病の傾向がある人に発症することが多いといわれている。

◎ペットボトル症候群の原因は?

ペットボトル症候群は、糖分の摂り過ぎにより、体が糖を正常に代謝できなくなる「糖尿病性ケトアシドーシス」という急性代謝失調だ。

ソフトドリンクにはたくさんの糖分が含まれており、コーラなら500ミリリットルのペットボトル1本で角砂糖約15個分が含まれている。汗を多くかいた時の水分・ミネラル補給にはうってつけのスポーツドリンクも、思いのほか糖質が高く、角砂糖9個分ほどにもなる。体に吸収されやすいので水分補給には適しているが、飲みすぎると糖質過多になってしまう。

こうした高糖質のソフトドリンクを飲むことによって、血糖値が上がってしまう。夏の暑い時期などにがぶ飲みをすればするほど、血糖値は急上昇してしまうわけだ。

血糖値が上がるとのどが渇くため、さらにソフトドリンクを飲んでしまい、いっそう高血糖を引き起こすという悪循環に陥る。水分補給のつもりでソフトドリンクを飲んだとしても、のどが潤うどころかまったく逆効果になってしまう。

その結果、血糖値をコントロールするホルモンであるインスリンが不足し、その働きが低下、糖の代謝がうまくいかず余計に血糖値が上がってしまう。

糖質の代謝が滞ると、体はエネルギー源を他に求めるようになり、体内のタンパク質や体脂肪を燃やし始める。体脂肪が燃焼するというとダイエットには良いように思えるが、この時に大量に産生される「ケトン体」という物質に問題がある。

酸性物質であるケトン体が増えると血液が酸性に傾き、ペットボトル症候群の諸症状が現れる。これが、糖尿病性ケトアシドーシスだ。

◎ペットボトル症候群にならないために

厚労省が発表している生活指針では、砂糖摂取量は1日40グラムから50グラムを目安としているが、多くのソフトドリンクは、500ミリリットルのペットボトル1本でこの量に届きそうなほどで、ものによってはオーバーしてしまっている。

のどの渇きを潤すためにソフトドリンクを飲むことは避け、日常的な飲み物は水や糖質を含まないお茶にし、糖分を含む飲料を飲むのは週に1回までなど自分で制限したい。大きいサイズを買って大量に飲むことや、一気飲みはしないようにすることだけで、ペットボトル症候群のみならず肥満も予防することができる。水や無糖のお茶では物足りないなら、糖分の入っていない炭酸水がお勧めとしている。

暑い夏はこまめな水分補給が欠かせない。普段から甘いソフトドリンクを飲む習慣のある人は、水やお茶でははじめは満足できないかもしれないが、ペットボトル症候群は命に関わる。ソフトドリンクを飲む機会や量を減らせば、ペットボトル症候群だけでなくダイエット効果が得られるので、この機会に切り替えてみてほしいとしている。