丸善日本橋で大塚一弘、薄田いと、福島晋平ら「涼の器」展、益子焼等

【銀座新聞ニュース=2020年7月17日】大手書籍販売グループの丸善CHIホールディングス(新宿区市谷左内町31-2)傘下の丸善ジュンク堂書店(中央区日本橋2-3-10)が運営する丸善・日本橋店(中央区日本橋2-3-10、03-6214-2001)は7月28日まで3階ギャラリー特設会場で「涼のうつわ展」を開いている。

丸善・日本橋店で7月28日まで開かれている「涼のうつわ展」に出品されている作品。

「益子焼」をはじめ、東京近郊にて活動している7人の陶芸家が個性的な形、さまざまな技法、特徴的な色で表現した器を展示販売する。

出品しているのは1966年栃木県芳賀郡益子町生まれ、1987年に東京デザイナー学院工業工芸科を卒業、卒業展で奨励賞、栃木県窯業支援センター研究生を修了、1989年に父の大塚清章(おおつか・きよあき)に師事し、「清窯(きよしがま)」2代目として制作に励み、2005年に国展初入選(その後4回入選)、2006年に国展奨励賞、益子焼の伝統工芸士の大塚一弘(おおつか・かずひろ)さん、東北芸術工科大学を卒業、高内秀剛(たかうち・しゅうごう)さんに師事、「第2倉庫」のオーナーで、益子焼の陶芸家の川島郁郎(かわしま・いくろう)さん。

1973年栃木県芳賀郡益子町生まれ、1999年に栃木県立窯業指導所伝習生を修了、2000年に同研究生を修了、以後 父の薄田浩司(すすきだ・こうじ、1945-2015)に師事し、「薄田窯」を継承した益子焼の陶芸家の薄田(すすきだ)いとさん、1983年栃木県芳賀郡益子町生まれ、2006年に金沢美術工芸大学彫刻専攻を修了、2010年に栃木県窯業技術支援センターを修了、父の福島晴雄に師事、2014年に栃木県県展に入選、2015年、2016年に国展に入選している益子焼の陶芸家の福島晋平(ふくしま・しんぺい)さん。

同じく岩下武さんが主宰する「四季陶房」の作品。

1975年千葉県鎌ケ谷市生まれ、1996年に愛知県瀬戸窯業陶芸専攻科を修了、波多野正典(はたの・まさのり)さんに師事し、1999年に瀬戸市美術展で市長賞、2000年に日本新工芸展で日本新工芸賞、2001年から千葉県白井市に「陶工房きまま」を開き、2010年には「千葉県美術展」で県展賞、2018年に「日本新工芸展」で東京都知事賞を受賞し、益子陶芸展で入選している瀬戸焼の陶芸家で「陶工房きまま」を夫婦で主宰する水谷俊雄(みずたに・としお)さん、

1979年東京都葛飾区生まれ、2001年に父の村越昭夫(むらこし・あきお)さんに師事し、2005年に瑞祥窯陶芸教室を父より引き継ぎ、2012年に日本現代工芸美術展で現代工芸大賞(2015年に本会員賞)、2016年に「陶工房月と羊」を開設している村越郁夫(むらこし・いくお)さん。

1975年に益子窯業指導所を卒業、家業にて陶芸をはじめてきた岩下武(いわした・たけし)さんが主宰する「四季陶房」(栃木県芳賀郡益子町大字益子3062-5、0285-72-1905)が出品する。

ウイキペディアなどによると、益子焼は栃木県芳賀郡益子町周辺を産地とする陶器で、江戸時代末期の嘉永年間(1848年から1855年)に常陸国笠間藩(現笠間市)で修業した大塚啓三郎(おおつか・けいさぶろう、1828-1876)が益子に窯を築いたことにより始まったとされている。

益子焼の陶土は、豊富にあるものの、肌理が粗く精巧な器を作るには向かなかったため、当初の益子焼は主に水がめ、火鉢、壺などの日用品として制作された。その後、1927年から創作活動を始めた浜田庄司(はまだ・しょうじ、1894-1978)によって花器や茶器などの民芸品が作られるようになり、日本全国に知られた。1959年には、加守田章二(かもだ・しょうじ、1933-1983)が開いた窯により民芸一辺倒だった益子の作陶に現代的な独創性が加えられた。1979年には通産省(現経産省)から伝統的工芸品に指定された。

益子焼は砂気の多いゴツゴツとした土の質感をもち、材料の性質上割れやすく、重いという欠点がある。益子焼のもっとも基本的な釉薬(ゆうやく)は漆黒(しっこく)や「柿」と呼ばれる赤茶色、飴色(あめいろ)を出す鉄釉(てつゆ)で、石材粉や古鉄粉を釉薬にし、犬毛筆で色づけを行うため、重厚な色合いとぼってりとした肌触りに特徴がある。こうした昔ながらの施釉は土鍋や土瓶、片口といった、肉厚な陶器に使われる。

民芸運動以来、浜田庄司が得意とした杓掛け、流し掛け、掻き落としの技法を使った紋様を施した鉢や皿などが知られる。また、信楽焼流の絵付けを施した山水土瓶や、呉須(コバルト顔料)を使った陶器も多い。

栃木県益子町観光協会によると、現在、窯元は約250、陶器店は50店あり、毎年春と秋に陶器市が開かれる。

開場時間は9時30分から20時30分(最終日は15時)まで。

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