M84でB・ランス「密室」展、女が撮影した女性のヌード作品

【銀座新聞ニュース=2020年9月11日】Art Gallery M84(中央区銀座4-11-3、ウインド銀座ビル、03-3248-8454)は9月14日から10月3日までベッティナ・ランスさんによる「密室No.5」を開く。

アートギャラリーエムハッシー(Art Gallery M84)で9月14日から10月3日まで開かれるベッティナ・ランスさんの「密室No.5」に出品される「密室(Chambre Close)」((C) Bettina Rheims)。

フランスを代表する女流写真家のベッティナ・ランス(Bettina Rheims)さんは、 「シャネル(CHANEL)」のムービーを手掛けたり、「ヴォーグ」や「フィガロ」などの雑誌で活躍しており、アートギャラリーエムハッシー(Art Gallery M84)では5回目となる個展を開く。また、今回の展示会で、アートギャラリーエムハッシーとしては100回目になる。

フランスの作家、セルジュ・ブラムリー(Serge Bramly)さんの小説とのコラボにより、1990年から1992年に制作された、架空の男の視線を意識したフィクションの「秘密の部屋」にて、パリの女性たちを撮影したヌード写真集「シャンブル・クローズ(Chambre Close、密室)」で、女性のあられもないポーズが話題となり、ヨーロッパだけでなく、アメリカ、日本、韓国、オーストラリア、ロシアでも注目され、世界中にその名を広めたといわれている。

女性を写した作品を数多く発表してきたベッティナ・ランスさんは、一貫して女性が生まれながらにしてまとう華やかさと儚(はかな)さ、内面から湧き出る美や苦悩、憂いを力強く写してきた。作品の中には、「ランスでなければ写せない」とまで言われるしぐさや眼差しとともに、瞬間に写し取られた本能的な女性の姿を捉えるベッティナ・ランスさんの魅力に迫り、約30点を展示する。

ベッティナ・ランスさんは1952年フランス・パリ生まれ、1972年からアメリカ・ニューヨークで過ごし、その後、パリに戻り、1976年にモデル、写真家のアシスタントなどを経て、モデル、ストリッパー、アクロバット芸人や周りの友人を被写体として写真を撮りはじめ、1978年に雑誌「エゴイスト」に大道芸人やストリッパーのヌード写真を発表し、1982年にパリ・ポンピドーセンターで初個展、1983年に生と死を表現した動物のはく製シリーズを制作した。

1986年に雑誌「ヴォーグ」や「フィガロ」や広告用のポートレートを撮影、1990年に二重の性、転換する性、男性の妄想など混迷する現代の性をモチーフに作品を発表し、1990年に初めてカラー写真「シャンブル・クローズ」でヌード写真を披露し、1994年にパリ市写真大賞、1995年にフランス大統領公式カメラマンに抜擢され、1997年にレジヨン・ドヌール勲章を受賞した。

1998年に2年がかりでイエスの生涯を現代の設定で撮影した「I.N.R.I」を出版し、フランスのキリスト教サークルとのスキャンダルに発展し、2000年に小田急美術館で写真展「イエスの生涯」を開き、2002年に中国でアバンギャルドな上海女性を捉えた上海シリーズを制作、2004年にフィンランド・ヘルシンキ市立美術館で初の回顧展を開いた。

2005年に「写真と彫刻の融合」をテーマにリメイクされたオートクチュールのビンテージドレスをまとった女性たちを、石の台座を小道具に撮影されたシリーズを発表し、2010年にセルジュ・ブラムリーさんと一緒に自叙伝的な物語を発表し、2012年にインタビューをして撮影した若い男女27人のポートレートを発表し、2013年に最新のパリのオートクチュールをまとった有名人のポートレートを発表、現在は雑誌、広告、ファッションの仕事を手掛けるとともに、個人プロジェクトに取り組んでいる。

開場時間は10時30分から18時30分(最終日は17時)まで。入場料は500円。日曜日は休み。展示している作品はすべて販売する。

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