ギャルリー志門でサカイトシノリ「マントン」展、フランスの真珠

【銀座新聞ニュース=2020年9月14日】ギャルリー志門(中央区銀座6-13-7、新保ビル、03-3541-2511)は9月14日から19日までサカイトシノリさんによる個展「The Border Drawing Project no.7 MENTON crossing Cote d’Azur『積なる刻ーとき』」を開く。

ギャルリー志門で9月14日から19日まで開かれるサカイトシノリさんの個展に展示される作品。

国境や海峡を旅して描く「クロッシング・ボーダー(Crossing the border)」シリーズを手掛けているサカイトシノリさんがフランスのコートダジュール(Cote d’Azur)を中心とした「マントン(Menton)」を描いた作品を展示する。

ウイキペディアによると、マントンはフランス、プロヴァンス=アルプ=コート・ダジュール地域圏(Provence-Alpes-Cote d’Azur)、アルプ=マリティーム県(Alpes-Maritimes)のコミューン(基礎自治体)で、フランスとイタリアの国境にあり、モナコ公国(Principaute de Monaco)との距離は約7キロで、コートダジュールの有名な観光地とされている。また、「フランスの真珠(Perle de la France)」と呼ばれている。

町は地中海に向けて開き、鐘楼を持っており、レモンがマントンの象徴の1つとなっている。地中海の穏やかな気候のおかげで、レモンはたわわに実をつける。1928年から町ではレモン祭りが毎年2月の週末に開かれている。

現在の町の西側にあるペパンの丘の上には、ヴェンティミーリア伯(Ventimiglia)の勢力のもとで建設された城があり、その城の周りに原型となる定住地があったと思われる。ピュイパン(Puypan)の領主は、ほかの城を建てていたジェノヴァ共和国(Repubblica di Genova、1005年から1797年まで存在)の一族ヴェント家(Famille des Vento)のもとに降伏した。これが現在のマントンの町を生み出した。

マントンについて初めて言及したのは、1262年7月21日、シャルル・ダンジュー(Charles d’Anjou)とジェノヴァの間で締結された平和条約においてで、マントンの位置は、アンジュー家が治めるプロヴァンス伯領(comte de Provence)と、ジェノヴァ共和国領との境界にあたった。当時、モナコはマントンの西側の領有を主張した。

1346年、モナコ領主カルロ・グリマルディ(Carlo Grimaldi)がマントンを獲得すると、マントンはモナコ領主の宗主権下に5世紀間、1848年まで置かれたが、1848年にはサルデーニャ王国(Regno di Sardegna)の保護下に入った。モナコが、マントンの主要輸出品であるレモンに課税し続けたためで、隣接するロクブリュヌとマントンはサルデーニャ王国の保護を求めて自由都市を宣言し、サヴォイア家(Maison de Savoie)に管理された。

2つの町がフランス領となったのは、ニース伯領(Nice)がフランス領となった1861年で、同年に行われた住民投票で、マントンはフランス併合に賛成した。フランスとサヴォイア家によって交渉が行われ、ナポレオン3世(Napoleon Ⅲ、1808-1873)はモナコに対して、公国が失った領土の損害賠償として、補償金として400万フランを支払った。

1940年6月24日にフランスがドイツと停戦すると、コミューン面積の3分の2が1940年から1943年9月8日までイタリアに併合された。イタリア人たちは6月24日から占領を開始し、イタリアの都市「メントーネ」に変え、1943年9月からドイツ軍が町を占領し、数週間にわたる爆撃のさなかの1944年9月6日に撤退した。アメリカ軍とカナダ軍がマントンに戻ったのは9月8日であった。人口は約2万8000人(2015年現在)。

サカイトシノリさんは1958年北海道旭川市生まれ、1981年に武蔵野美術大学を卒業、同年に銀座スルガ台画廊で個展、1984年に「モダンアート展」で新人賞(1985年に奨励賞、1987年に協会賞、安田火災美術財団奨励賞)、「埼玉現代美術の祭典」で大賞、1985年に「吉原治良賞美術コンクール」で優秀賞(1989年にも優秀賞)、スペイン王立美術館の「現代日本代表作家展」でミロ賞。

1987年に「日本現代美術展」で佳作賞、富山県立近代美術館賞、1988年に「第8回現代日本絵画展」で宇部興産株式会社賞(1990年にテレビ山口株式会社賞)などを受賞している。また、絵画教室「アトリエ・サガン」(渋谷区東3-15-5、AYビル、03-3797-5501)で毎週月曜日と水曜日に講師を務めている。

開場時間は11時から19時(最終日は17時)、入場は無料。

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