丸善日本橋で加生亨・智子、手塚美弥、宮沢由里香「陶と木の器」展

【銀座新聞ニュース=2020年10月21日】大手書籍販売グループの丸善CHIホールディングス(新宿区市谷左内町31-2)傘下の丸善ジュンク堂書店(中央区日本橋2-3-10)が運営する丸善・日本橋店(中央区日本橋2-3-10、03-6214-2001)は10月21日から27日まで3階ギャラリー特設会場で4人展「暮らしの中の陶と木と」を開く。

丸善・日本橋店で10月21日から27日まで開かれる4人展「暮らしの中の陶と木と」のフライヤー。

家具工房「カショウ(KASHO)」(町田市小野路町2284-1、080-5530-3947)を主宰する木工作家の加生亨(かしょう・とおる)さんと木の小物作家の加生智子(かしょう・さとこ)さん夫婦、陶芸作家の手塚美弥(てづか・みや)さん、陶芸家の宮沢由里香(みやざわ・ゆかり)さんの4人が「深まる秋にお気に入りに囲まれて、暮らしにメリハリが出るような」作品を展示する。

加生亨さんは木製の家具、小物を制作しており、今回は小さいなものを中心に出品する、加生智子さんは身近な木を木工旋盤で削り、制作しており、「木という素材の持つ魅力を形にしたい」と思って作っている。

手塚美弥さんは旅した場所をイメージし、その国のお料理をテーマに、「象嵌(ぞうがん)」という技法を多用して、テーブルコーディネートを意識した器作りをしている。宮沢由里香さんは身近な植物をモチーフに、「鉄絵」という技法で絵付けをした、日々の生活に彩りを添える器作りをしている。

「象嵌」とは「模様を彫り、その彫った部分に違う色の土を埋め込み、余分な部分を削り、彫った部分にだけ模様が入るという技法」(手塚美弥さん)という。

「鉄絵」とは鉄分を多く含む顔料で描く技法で、透明釉(とうめいゆう)の下に描かれる釉下彩の一種で、酸化鉄による彩色のため、黒褐色の絵文様になる。

加生亨さんは1978年熊本県人吉市生まれ、都立品川技術専門校木工技術科を修了、石塚木工に勤務、2003年に「家具工房カショウ」(東京都町田市小野路町2284-1、080-5530-3947)を設立、2007年に家具製作技能士1級を取得している。

加生智子さんは2003年に加生亨さんと共同で「家具工房カショウ」を設立している。

手塚美弥さんは1972年東京都生まれ、1996年に武蔵野美術大学陶磁コースを卒業、1998年に食と陶器を求めて東南アジアからヨーロッパまで約7カ月間の旅をし、1999年に埼玉県戸田市に工房を開設、2001年に渋谷東急東横店で個展、2003年に東京都中野区に工房を移転、神楽坂ギャラリーで個展(2006年、2008年も)、2007年に東京都豊島区に工房を移転し、現在、陶芸教室「ポティエ」を主宰している。

宮沢由里香さんは1974年神奈川県横浜市生まれ、愛知県立芸術大学陶磁専攻を卒業、グループ展を中心に作品を発表し、陶工房「土花-toka」(千葉県鎌ケ谷市東道野辺7-10-64、047-498-5550)を運営している。

期間中、10時30分から19時30分まで出品者が来場する。ただし、作家によって在廊時間が異なる。

開場時間は9時30分から20時30分(最終日は17時)まで。

注:「宮沢由里香」の「沢」は正しくは旧漢字です。名詞は原則として常用漢字を使用しています。