ヤマハ銀座が一部改装、飲食もできる「音楽の中心地」に、ライブ感も

【銀座新聞ニュース=2020年10月20日】楽器最大手のヤマハ(東京事業所・港区高輪2-17-11)は10月20日、ヤマハ銀座店(中央区銀座7-9-14、03-3572-3171)の1階と2階を改装し、「ブランド体験エリア」を新設し、23日にオープンすると発表した。

1階は入り口近くにテーブル型電子ピアノが置いてあり、演奏しながらディスプレイで演奏している自分の指の動きを見ることができる。しかも、画面は自動的に修正され、「きれいに見える」ようになっている。

1階入り口の近くに、誰でも弾けるテーブル型電子ピアノを設置して、そのまま弾いている自分の姿をディスプレイで見ることができ、奥にはカフェスタンドを新設し、テーブル席にコーヒーを置くと、自動的に認識し、音楽を聴きながらコーヒーを飲める。

また、メニューは島根紅茶、静岡抹茶ラテ(レモネードも)、青森県産アップルジュース、東京生姜店ジンジャーエール、「どら焼き(”DORA”YAKI)」など凝っているのも売りとしている。

2階はカフェラウンジで、ノンアルコールカクテルの「モクテル」、サンドイッチなどの軽食やパフェなどを楽しめる。また、ピアノ、ベース、ドラムを置いて、近づくと自動的にプロの演奏を聴くことができる「リアルサウンドビューイング(Real Sound Viewing)」を設置した。さらに、周囲には、世界から「音楽とデザイン」と「音楽とテクノロジー」をテーマにして集めた書籍700冊を飾った本棚があり、来店客は自由に手に取って眺めたり、読んだりできる。

一般に楽器店というと、楽器やCD、DVDなどを販売するための店で、音楽教室やプロの演奏家によるライブなどを行ったりする場所だが、飲食はほとんどできない。今回のヤマハ銀座の改装は「総合的な音楽の中心地」(館長の福沢守=ふくざわ・まもる=さん)をめざして、飲食をしながら音楽を楽しめる場にした。顧客の年齢層も「あらゆる年代の方々」(同)を対象とし、銀座店で音楽を身近に感じて、「地元の店で楽器を買うとか、いろいろな触れ方があってもいいのでは」(同)としている。

2階のカフェラウンジでは、ドリンクと軽食を味わいながら、ライブ感のある音楽を楽しめ、音楽をテーマにした書籍も手に取ることができる。

1階でテーブル型電子ピアノ「キービトウィーンピープル(key between people)」を自ら演奏したり、カフェの「ノーツバイヤマハ(NOTES BY YAMAHA)」でコーヒーを飲みながら、音楽に耳を傾けたり、2階のカフェラウンジ「ノーツバイヤマハ(NOTES BY YAMAHA)」では、プロの演奏家の奏でる音楽に耳を傾けながら、モクテルを飲んだり、軽食を食べたり、音楽関連の書籍に目を通したりなど、楽器を弾けない人でも自分のスタイルで音楽を身近に感じられる場所になっている。

また、2階の奥には海外のデザイン展に出展したモデルやヤマハが試作したプロトタイプの楽器などを展示するコーナー「デザインエキシビション(Design exhibition)」もあり、「ヤマハデザインの哲学を発信する場」になっている。

一画に置いてある3種の楽器がそれぞれプロの演奏家の楽曲を自動演奏し、画面には演奏している姿が写しだされるので、ライブ感のある演奏を楽しめる。

「リアルサウンドビューイング」では「木村イオリ(きむら・いおり)と森田晃平(もりた・こうへい)デュオ(DUO)」、ピアノ奏者の岸本亮(きしもと・りょう)さん、ベース奏者のカワイヒデヒロさん、ドラム奏者の井上司(いのうえ・つかさ)さんの3人組のインストゥルメンタルバンド「フォックス・キャプチャー・プラン(fox capture plan)」。

ピアノ奏者の丈青(じょうせい)さん、ベース奏者の秋田ゴールドマン(あきた・ごーるどまん)さん、ドラム奏者のみどりんさんのトリオ「J.A.M」の3組の演奏が楽しめる。12月からは、「桑原(くわばら)あいトリオ」が加わる。

営業時間は当面の間、11時から18時30分。2階を利用する際は事前に予約する。また、2階の座席数は68席だが、当面は予約できる人数を減らす。

注:「福沢守」の「沢」は正しくは旧漢字です。名詞は原則として常用漢字を使用しています。