フード協、外食9月14%減、居酒屋が5割減、FF洋風3%増と好調

【銀座新聞ニュース=2020年10月27日】一般社団法人「日本フードサービス協会」(港区浜松町1-29-6、浜松町セントラルビル、03-5403-1060)は10月26日に9月の「外食産業市場動向調査」(全店ベース)を発表した。

平田牧場(山形県酒田市みずほ2-17-8)は11月15日まで「平田牧場COREDO日本橋店」(中央区日本橋1-4-1、COREDO日本橋、03-6214-3129)などで「無限肉祭-平田牧場の『お肉』食べ放題」(60分間、税別2500円)を開いている。三元豚のロースかつ、ヒレかつ、メンチかつとご飯、味噌汁、寒天キャベツ、カレーが食べ放題で、平日は17時から19時30分(週末祝日は19時)。

9月は、新型コロナの新規感染が8月上旬をピークに減少傾向を見せはじめたことで、特に9月後半の4連休(シルバーウイーク)には一部で売り上げが前年並みまで回復し、外食全体の売り上げは前年同月比14.0%減と前月(16.0%減)より2ポイント増えたが、3月から7カ月続けてマイナスだった。

しかし、感染者数は“下げ止まり”が続いており、企業の在宅勤務が続く中、「特に繁華街・ビジネス街、ディナー時間帯、飲酒業態の営業は苦戦」としている。また、前年より休日数が1日少なく、西日本が台風の影響を受けたことも回復に水を差したという。

全業態で9月の店舗数は同2.7%減、客数が同17.0%減、客単価が同3.7%増だった。

9月の業態別の売上高では、ファーストフード(FF)業態は、引き続き業種間で回復に差があるものの、テイクアウトとデリバリーの需要が堅調な洋風が牽引し、全体売り上げは4.5%減、3月から7カ月続けてマイナスだった。「洋風」は、ドライブスルーのテイクアウトやデリバリーの浸透などもあり好調で、3.3%増となった。「和風」は、高単価品やセットメニューなどを投入するも、繁華街・ビジネス街での客足が戻らず、売り上げは7.2%減だった。

「麺類」は回復が緩やかで、売り上げは15.4%減、「持ち帰り米飯・回転寿司」は、回復基調にあるが、雨天の外出自粛もあり、売り上げは6.0%減だった。

ファミリーレストラン(FR)業態は、月後半にかけて客足が緩やかに回復し、全体売り上げは19.7%減と3月から7カ月続けてマイナスだった。また、4連休に前年並みまで回復するところもあり、「洋風」が24.3%減、「和風」が22.3%減、「焼肉」が8.3%減だった。「中華」は、引き続きテイクアウト・デリバリー需要の支えもあり、売り上げが8.7%減と8月並みだった。

パブ・居酒屋業態といった飲酒業態は、東京都による飲酒業態の営業時間短縮要請(9月15日まで)や、夜の時間帯の客足の停滞、ほぼ皆無の法人の大規模宴会などから、業態全体の売り上げは48.9%減と2月から8カ月続けてマイナスだった、「パブ・ビアホール」が55.6%減、「居酒屋」は47.2%減と、大幅な回復への道のりは未だ遠いとしている。

ディナーレストラン業態も、「ゴー・トゥ(Go To)トラベル」の旅行客など、立地によって集客の差がみられるものの、宴会需要ではなく小規模の会食を中心に少しずつ回復し、売り上げは28.7%減と2月から8カ月続けてマイナスだった。

喫茶は27.5%減と2月から8カ月続けてマイナスだった。依然としてビジネス街立地での客足の戻りが弱いという。

日本フードサービス協会の統計は会員が事業者数が219(2020年8月225、7月214、6月203、5月208、4月191、3月203、2月205、1月188、2019年12月191、11月186、10月187、9月189、8月188、7月192、6月193、5月192、4月197、3月196、2月199、1月199)。

店舗数が3万8669店(2020年8月3万8106店、7月3万7810店、6月3万8139店、5月3万8059店、4月3万7982店、3月3万9165店、2月3万9662店、1月3万5001店、2019年12月3万5583店、11月3万5342店、10月3万5005店、9月3万5237店、8月3万5544店、7月3万5390店、6月3万5617店、5月3万5646店、4月3万5763店、3月3万5798店、2月3万6467店、1月3万6659店)が対象。

内訳はファーストフードの事業者数が57社(2020年8月57社、7月59社、6月52社、5月54社、4月50社、3月53社、2月55社、1月49社、2019年12月52社、11月50社、10月52社、9月51社、8月52社、7月52社、6月55社、5月57社、4月56社、3月57社、2月57社、1月56社)。

店舗数が2万2093店(2020年8月2万2070店、7月2万1635店、6月2万1806店、5月2万1703店、4月2万1821店、3月2万1552店、2月2万2261店、1月1万8957店、2019年12月1万9369店、11月1万9273店、10月1万9217店、9月1万9118店、8月1万9275店、7月1万9131店、6月1万9326店、5月1万9370店、4月1万9461店、3月1万9444店、2月1万9913店、1月2万0219店)。

ファミリーレストランの事業者数が60社(2020年8月59社、7月56社、6月55社、5月56社、4月54社、3月55社、2月55社、1月50社、2019年12月50社、11月50社、10月51社、9月49社、8月49社、7月49社、6月52社、5月50社、4月52社、3月50社、2月57社、1月52社)。

店舗数が1万0692店(2020年8月1万0161店、7月1万0456店、6月1万0638店、5月1万0753店、4月1万376店、3月1万395店、2月1万534店、1月9556店、2019年12月9601店、11月9667店、10月9338店、9月9569店、8月9646店、7月9578店、6月9749店、5月9667店、4月9629店、3月9622店、2月9838店、1月9770店)。

パブ・居酒屋の事業者数が38社(2020年8月39社、7月34社、6月34社、5月35社、4月32社、3月36社、2月35社、1月34社、2019年12月33社、11月32社、10月31社、9月34社、8月31社、7月34社、6月35社、5月31社、4月33社、3月33社、2月33社、1月32社)。

店舗数が2539店(2020年8月2404店、7月2334店、6月2305店、5月2332店、4月2476店、3月2849店、2月2771店、1月2326店、2019年12月2254店、11月2253店、10月2198店、9月2401店、8月2312店、7月2366店、6月2335店、5月2317店、4月2366店、3月2395店、2月2378店、1月2296店)。

ディナーレストランの事業者数が30社(2020年8月33社、7月30社、6月28社、5月32社、4月26社、3月28社、2月29社、1月26社、2019年12月27社、11月26社、10月25社、9月26社、8月25社、7月26社、6月23社、5月25社、4月26社、3月25社、2月25社、1月26社)。

店舗数が1126店(2020年8月1229店、7月1135店、6月1141店、5月1182店、4月1114店、3月1177店、2月1071店、1月983店、2019年12月1046店、11月1032店、10月991店、9月988店、8月1006店、7月911店、6月991店、5月997店、4月1003店、3月999店、2月1010店、1月1007店)。

喫茶の事業者数が20社(2020年8月21社、7月18社、6月17社、5月16社、4月14社、3月15社、2月14社、1月13社、2019年12月13社、11月12社、10月12社、9月13社、8月15社、7月14社、6月13社、5月13社、4月13社、3月15社、2月14社、1月14社)、

店舗数が2055店(2020年8月2053店、7月2062店、6月2067店、5月1886店、4月2004店、3月2049店、2月1876店、1月2042店、2019年12月2048店、11月1856店、10月2020店、9月2040店、8月2041店、7月2037店、6月2038店、5月2040店、4月2033店、3月2062店、2月2057店、1月2063店)。

外食産業(上場企業)の売上高上位4社の9月の既存店売上高は1位のゼンショーホールディングス(すき家、国内店舗数1943店)が同1.6%減と2カ月続けてのマイナス、2位のすかいらーく(全グループ、国内外店舗数3217店)が同21.7%減と10カ月続けてマイナス、3位の日本マクドナルド(国内店舗数2909店)が同6.3%増と3カ月続けてプラス、4位のコロワイド(全グループ、国内外2665店)が同21.6%減と7カ月続けてマイナスだった。