大丸東京で農業高校収穫祭、北海道から宮崎まで50校、即売会やECも

【銀座新聞ニュース=2020年11月5日】国内百貨店業界第2位の流通グループ、J.フロントリテイリング(中央区八重洲2-1-1)傘下の大丸松坂屋百貨店(江東区木場2-18-11)が運営する大丸東京店(千代田区丸の内1-9-1、03-3212-8011)は11月7日と8日の2日間、12階レストランで「全国農業高校収穫祭2020」を開く。

大丸東京店で11月7日と8日に開かれる「全国農業高校収穫祭2020」の昨年の会場風景。

2013年から毎年11月に全国の農業高校の生徒による「全国農業高校収穫祭」を開いており、今回が12回目になる。「農」や「食」を学ぶ「全国農業高等学校長協会」(事務局・千代田区九段南4-3-3)加盟校の高校生が育てた農作物や自分たちでつくった加工品などを生徒自らが販売し、生徒の学習や将来の就農への意欲を高めると共に、農業高校の生徒の活動を百貨店に来店する来店客に幅広く伝えるイベントだ。

今回は農業高等学校約50校が参加するが、そのうち9校が即売会に参加し、3校が初めてEC販売を実施する。また、約40校が学校の紹介についてパネル展示する。

ウイキペディアによると、農業高等学校は、主に農業についての専門技術や知識を習得するための高等学校であり、ISCED(国際標準教育分類)では「レベル3C」に位置づけられている。

狭義には「農業に関する学科」(農業科)を中心に学科が構成されている職業高等学校を指し、広義には「農業に関する学科」や「農業の課程」が設置されている高等学校全般を指す。

農業高校および農業科を有する高等学校は、第2次世界大戦以前、学制改革前の旧制の実業学校から受け継がれた高校が大半で、そのほか養蚕関係の学校が転換された例がある。昭和40年代前半(1965年から1969年頃)までは、青年学校教育を継承した農閑期に授業を行う昼間定時制の学科もあったが、現在はほとんど全日制高校に集約されている。

昨年参加した愛知県立安城農林高等学校の生徒たち。学校での農業の成果を発揮できる場が「農業高校収穫祭」という。

農業高校に設置される「農業に関する学科」は、農業科に限られず、農業経営の多様化に合わせて、従来の農業科自体も多岐に分かれるようになり、地域性に合わせて、生産技術科、食品ビジネス科(農業経営科)、園芸科、農業土木科、酪農科などの学科が設けられている。

全国農業高等学校長協会の加盟校は、1959年度に541校で最多だったが、2018年度には367校にまで3割減少した。また、かつて加盟校の生徒数は全国で20万人以上いたが、2018年度は8万8650人と約6割減少している。この間、高度経済成長期に高校進学率の上昇(普通科進学者の増加)と農業従事者の減少(機械化や大規模化)が並行し、大学進学率も上昇した。1990年代から大学などへの進学率が高まり、2002年3月卒業生において初めて大学などへの進学率が4割を超えている。

7日10時20分から朝会を開く。11時から16時まで即売会を開く。8日10時30分から14時まで即売会を開き、14時30分から14時45分まで閉会式を開く。

即売会に参加するのは、岩手県立一関第二高等学校(岩手県一関市赤荻字野中23-1、0191-25-2241)、宮城県伊具高等学校(宮城県伊具郡丸森町字雁歌51、0224-72-2020)、茨城県立真壁高等学校(茨城県桜川市真壁町飯塚210、0296-55-3715)、東京都立三宅高等学校(東京都三宅島三宅村坪田4586、04994-6-1136)、東京都立大島高等学校(東京都大島町元町八重の水127、04992-2-1431)。

愛知県立安城農林高等学校(愛知県安城市池浦町茶筅木1、0566-76-6144)、愛知県立半田農業高等学校(愛知県半田市柊町1-1、0569-21-0247)、京都府立須知高等学校(京都府船井郡京丹波町豊田下川原166-1、0771-82-1171)、広島県立世羅高等学校(広島県世羅郡世羅町本郷870、0847-22-1118)。

EC販売を実施するのは、山形県立置賜(おきたま)農業高等学校(山形県東置賜郡川西町大字上小松3723、0238-42-2101)、群馬県立利根実業高等学校(群馬県沼田市栄町165-2、0278-23-1131)、和歌山県立南部高等学校(和歌山県日高郡みなべ町芝407、0739-72-2056)。

パネルを展示するのは、北海道岩見沢農業高等学校(北海道岩見沢市並木町1-5、0126-22-0130)、青森県立五所川原農林高等学校(青森県五所川原市一野坪字朝日田12-37、0173-37-2121)、秋田県立大曲農業高等学校(秋田県大仙市大曲金谷町26-9、0187-63-2257)、福島県立相馬農業高等学校(福島県南相馬市原町区三島町1-65、0244-23-5175)、石川県立翠星高等学校(石川県白山市三浦町500-1、076-275-1144)。

群馬県立大泉高等学校(群馬県邑楽郡大泉町北小泉2-16-1、0276-62-3564)、栃木県立鹿沼南高等学校(栃木県鹿沼市みなみ町8-73、0289-75-2231)、神奈川県立平塚農商高等学校(神奈川県平塚市達上ヶ丘10-10、0463-31-0944)、東京都立農業高等学校(東京都府中市寿町1-10-2、042-362-2211)、愛知県立渥美農業高等学校(愛知県田原市加治町奥恩中1-1、0531-22-0406)、岐阜県立岐阜農林高等学校(岐阜県本巣郡北方町北方150、058-324-1145)。

兵庫県立農業高等学校(兵庫県加古川市平岡町新在家902-4、079-424-3341)、兵庫県立篠山産業高等学校(丹波篠山市郡家403-1、079-552-1194)、広島県立西条農業高等学校(広島県東広島市鏡山3-16-1、082-423-2921)、鳥取県立倉吉農業高等学校(鳥取県倉吉市大谷166、0858-28-1341)、島根県立出雲農林高等学校(島根県出雲市下横町950、0853-28-0321)。

福岡県立福岡農業高等学校(福岡県太宰府市大佐野250、092-924-5031)、佐賀県立伊万里実業高等学校(佐賀県伊万里市二里町大里乙1414、0955-23-4138)、熊本県立菊池農業高等学校(菊池市泗水町吉富250、0968-38-2621)、宮崎県立日南振徳高等学校(宮崎県日南市大字板敷410、0987-25-1107)など。

2019年に参加した愛知県立安城農林高等学校の生徒からは「毎年この収穫祭を楽しみにしています。それは、一生懸命に手がけた農産物や加工品をお客様に買ってもらった後にいただく『一言』に励まされるからです。栽培や加工技術の習得は学校でもできますが、その成果を発表できる場所はここしかありません」としている。

コメントは受け付けていません。