メトロ銀座駅で熊本PRイベント、大地震から4年、復興の姿や県産品販売

【銀座新聞ニュース=2020年11月19日】国内最大の地下鉄会社、東京地下鉄(東京メトロ、台東区東上野3-19-6、03-3837-7077)は11月20日から26日まで地下鉄日比谷線銀座駅構内で「熊本県PRイベント」を開く。

東京メトロが銀座駅構内で地方自治体との共創のために提供する場。リニューアルが完了し、第1弾として11月20日から26日まで熊本県PRイベントを開く。

東京メトロが2017年から取り組んできた銀座駅構内のリニューアル工事が10月16日に完了したことから、銀座駅構内で「ふるさとPRイベント」を支援する場所として提供することにした。その第1弾として、熊本PRイベントを開く。

東京メトロとしては、首都東京を支える企業として、「地方・東京の交流人口の増加による双方の持続的な発展」に貢献するとともに、「新しい銀座駅の新たな魅力を地方自治体と共創」していくとしている。

2016年4月14日の熊本地震で大きな打撃を受けた阿蘇地域だが、それから4年半が経ち、2020年8月8日にJR九州豊肥本線が全線開通し、10月3日に国道57号の本線が復旧し、新たに北側復旧ルートも開通したことで、阿蘇との距離が近くなった。そこで、熊本県東京事務所では、日本有数の雄大な自然が広がる阿蘇地域の魅力をPRするとともに、観光情報の紹介や県産品を販売する。

ウイキペディアによると、「2016熊本地震」は2016年4月14日21時26分以降に熊本県と大分県に相次いで発生した地震で、もっとも大きい震度7を観測する地震が14日21時、16日1時25分に発生し、震度6強の地震も2回、6弱の地震も3回発生した。

熊本県西原村と益城町(ましきまち)で震度7を観測し、1995年に発生した阪神・淡路大震災と同規模の大地震となった。当初、14日に発生した地震が本震で、その後に発生するものは余震であり、地震の規模で上回るとは想定されていなかったが、16日未明の地震が発生したことを受けて、気象庁は16日未明の地震が本震で、14日の地震は前震だったとした。

人的被害は倒壊した住宅の下敷きになったり、土砂崩れに巻き込まれるなどして、熊本県で合計50人の死亡(直接死)が確認されている。2019年4月12日現在、避難生活によるストレスや病気、その後の豪雨などの震災関連死により亡くなったと市町村に認定された人は273人、負傷者は2809人、避難者は約18万人、被害総額が最大で4.6兆円と推計されている。

観光情報としては、世界最大級のカルデラ、日本一広い草原、豊富な天然水・温泉、観光列車などを紹介するため、観光ポスターを掲示し、「ワンピース(ONE PIECE)熊本復興プロジェクト」とJR九州とのコラボ企画を紹介する。また、阿蘇アクセスルートマップや阿蘇PRポスター「アイムファイン阿蘇(I’m fine! ASO)」を掲示する。さらに、阿蘇地域を中心にした観光リーフレット、パンフレットを設置する。

21日から23日の3日間は熊本県産品を販売する。トマト、ミニトマト、長ナス、いちご、温州みかんなどの旬の野菜や果物、「高菜付け」や熊本ラーメン、馬肉加工品、太平燕(タイピーエン)などの商品を提供する。

問い合わせは熊本県東京事務所(03-5212-9084)まで。