大丸松坂屋画廊で「祈りの競演」展、粉川江里子、森吉健ら

【銀座新聞ニュース=2020年12月9日】国内百貨店業界2位の流通グループ、J.フロントリテイリング(中央区八重洲2-1-1)傘下の大丸松坂屋百貨店(江東区木場2-18-11)が運営するアートギャラリー「Artglorieux GALLERY OF TOKYO」(中央区銀座6-10-1、GINZA SIX、03-3572-8886)は12月10日から16日まで「Museたちの競演-祈り」を開く。

大丸松坂屋百貨店の「アールグロリュー ギャラリーオブトーキョー(Artglorieux GALLERY OF TOKYO)」で12月10日から16日まで開かれる「ミューズ(Muse)たちの競演-祈り」に出品される加藤巍山さんの「誰ガ為」。

2019年、2020年7月に開いた「ミューズ(Muse)たちの競演」の第3弾で、今回は「祈り」がテーマで、「『祈る』という行為は私達人間が自然本能として行ってきた普遍的な行為」で、2020年は「生きることと祈ることの間の深いつながりを例年以上に意識した年だった」としている。今回は18人の作家が「祈り」をこめた作品を発表する。

出品するのは、1983年愛知県生まれ、武蔵野美術大学造形学部油絵学科を卒業し、卒業時に卒業制作研究室賞、2015年に独立展で芝田米三賞を受賞した市川光鶴(いちかわ・みつる)さん、1976年生まれ、グラフィックデザイナーの伊豫田晃一(いよだ・こういち)さん、筑波大学芸術専門学群デザイン専攻を卒業し、2014年に「幽霊画展2014」で大賞を受賞、2016年に第2回ホキ美術館大賞に入選した画家の内田(うちだ)すずめさん。

東京造形大学絵画専攻領域を卒業した油絵画家の小野彩華(おの・さいか)さん、1991年東京都生まれ、多摩美術大学美術学部絵画学科日本画専攻を卒業、同大学大学院美術研究科絵画専攻日本画領域博士前期課程を修了し、2015年にフェイス(FACE)展2015で損保ジャパン日本興亜美術賞展で審査員特別賞を受賞した黒木美都子(くろき・みつこ)さん、武蔵野美術大学造形学部油絵学科を卒業、視覚障害を抱えながら制作している粉川江里子(こかわ・えりこ)さん。

1977年東京都生まれ、2002年に松伯美術館花鳥画展で入選(2004年も入選)、多摩美術大学大学院修士課程日本画専攻を修了、佐藤太清賞公募美術展で入選、2007年に日春展で入選(2008年、2009年も入選)、2008年に臥龍桜大賞展で優秀賞、2015年にアートアワードネクスト展で青年会賞を受賞している坂本藍子(さかもと・あいこ)さん。

東京芸術大学美術学部絵画科油画専攻を卒業、同大学大学院美術研究科芸術学専攻を修了、2015年に「独立展」新人賞、2019年に「春季独立新人選抜展」選抜展奨励賞を受賞した志賀絵梨子(しが・えりこ)さん、1995年神奈川県生まれ、女子美術大学芸術学部美術学科日本画専攻を卒業し、2018年にアジア創造美術展で特別芸術賞を受賞、下重(しもじゅう)ななみさん。

同じく出品される下重ななみさんの「漂白の月」。

1996年宮崎県生まれ、東京芸術大学絵画科油画専攻を卒業、同大学大学院在籍中で、2018年に第94回白日会展白日賞を受賞した津絵太陽(つえ・たいよう)さん、武蔵野美術大学造形学部油絵学科を卒業、卒業時に卒業制作研究室賞を受賞した平野実穂(ひらの・みほ)さん、1984年長野県生まれ、東京芸術大学大学院を修了、2007年に第9回雪梁舎フィレンツェ賞展で優秀賞、2008年に独立展で新人賞などを受賞した平林孝央(ひらばやし・たかひろ)さん。

埼玉県生まれ、2019年に女子美術大学短期大学部造形学科美術コースを卒業している丸山純奈(まるやま・じゅんな)さん、1986年東京都生まれ、油絵画家の吉田然奈(よしだ・さな)さん。

賛助出品として、1968年東京都生まれ、高村光雲(たかむら・こううん、1852-1934)の曾孫弟子にあたる仏師・岩松拾文(いわまつ・じゅうぶん)師に師事した、仏師、彫刻家の加藤巍山(かとう・ぎざん)さん、1965年愛知県生まれ、東京芸術大学大学院美術研究科彫刻専攻を修了、1989年に「サロン・ド・プランタン賞(同大美術学部卒業制作展)」、同年に「新制作展」で新作家賞を受賞した彫刻家の松田光司(まつだ・みつじ)さん。

1969年東京都生まれ、武蔵野美術大学造形学部油絵科を卒業、同大学大学院造形研究科油絵コースを修了、2003年に第10回新作家展協会賞、2014年に第9回前田寛治大賞展佳作第三席(2018年に大賞)を受賞した東洋美術学校絵画科非常勤講師の森吉健(もりよし・たけし)さん、1964年鳥取県生まれ、武蔵野美術大学大学院造形研究科油絵コースを修了、1998年に独立展新人賞(1999年に奨励賞、2000年に独立賞)、2002年に昭和会展日動火災賞、2009年に28回損保ジャパン美術財団選抜奨励展秀作賞、2010年に第8回前田寛治大賞展大賞を受賞している女子美術大学准教授の山本雄三(やまもと・ゆうぞう)さん。

開場時間は10時30分から20時30分(最終日は18時)まで。入場は無料。