ピカデリー「ジョゼと虎と魚」、中川大志、「見取り図」ら舞台挨拶

【銀座新聞ニュース=2020年12月16日】国内映画業界第3位の松竹(中央区築地4-1-1、東劇ビル、03-5550-1533)とカドカワ(中央区銀座4-12-15、歌舞伎座タワー)グループ傘下の書籍、映画配給などの事業会社で中堅映画配給会社のKADOKAWA(千代田区富士見2-13-3)は12月26日に丸の内ピカデリー(千代田区有楽町2-5-1、有楽町マリオン、050-6875-0075)で映画「ジョゼと虎と魚たち」の公開を記念して、声優などによる舞台挨拶を開く。

12月25日から一般公開される「ジョゼと虎と魚たち」((C)2020 Seiko Tanabe/ KADOKAWA/ Josee Project)。

26日18時の回上映前に、監督のタムラコータローさん、大学生の主人公「鈴川恒夫」の声優を務める中川大志(なかがわ・たいし)さん、「西田店長」の声優で、お笑いコンビ「見取り図」の盛山晋太郎(もりやま・しんたろう)さん、駅員役の声優で、「見取り図」のリリーさんが舞台に登場してあいさつする。

「ジョゼと虎と魚たち」は芥川賞作家で、文化勲章を受章している田辺聖子(たなべ・せいこ、1928-2019)が「月刊カドカワ」1984年6月号に発表した短編恋愛小説で、角川書店より1985年3月27日に刊行された同名短編集に収録されている。

2003年に犬童一心(いぬどう・いっしん)さんの監督により、実写映画化され、「ジョゼ」を池脇千鶴(いけわき・ちづる)さん、「恒夫」を妻夫木聡(つまぶき・さとし)さんが演じ、第46回ブルーリボン賞などを受賞した。犬童一心さんは第54回芸術選奨映画部門文部科学大臣新人賞を受賞している。今回の劇場アニメは第33回東京国際映画祭で、特別招待作品として、11月7日にワールドプレミア上映された。

物語は大学で海洋生物学を専攻する恒夫が、メキシコに生息する幻の魚を見るという夢を追いながら、バイトに勤しむ日々を送っているところからはじまる。ある日、坂道を転げ落ちそうになっていた車椅子の女性ジョゼを助ける。幼少時から車椅子で生活してきたジョゼは、ほとんどを家の中で過ごしており、外の世界に強い憧れを抱いていた。

恒夫はジョゼと2人で暮らす祖母チヅ(声優は松寺千恵美=まつてら・ちえみ=さん)から彼女の相手をするバイトを持ち掛けられ、引き受けることに。口が悪いジョゼは恒夫に辛辣に当たるが、そんなジョゼに恒夫は真っ直ぐにぶつかっていく。

タムラコータローさんは2004年にテレビアニメ「学園アリス」の演出、2004年から2005年にかけてテレビアニメ「月詠-MOON PHASE」の演出などを手掛け、2013年にテレビアニメ「ノラガミ」の監督を務め、2017年にオリジナルビデオ「未来色の風景」の監督を務め、今回、初めて劇場アニメの監督を担当した。

チケットはチケットぴあを通じて最速抽選・プレミアムを発売中で、12月17日11時締め切り。先行抽選を19日11時から発売し、21日11時締め切り。23日11時から一般発売する。料金は全席指定で2100円均一。