丸善丸の内で熊谷守一、田崎広助、ピカソ、ユトリロら特選展

【銀座新聞ニュース=2020年12月27日】大手書籍販売グループの丸善CHIホールディングス(新宿区市谷左内町31-2)傘下の丸善ジュンク堂書店(中央区日本橋2-3-10)が運営する丸善・丸の内本店(千代田区丸の内1-6-4、丸の内オアゾ内、03-5288-8881)は2021年1月2日から6日まで4階ギャラリーで「丸善絵画特選展」を開く。

丸善・丸の内本店で1月2日から6日まで開かれる「丸善絵画特選展」に出品されるラウル・デュフィの「モンソネスの私たちの家」(リトグラフ)。1942年から1943年にかけて約2年間、デュフィはナチス占領下にあるパリを離れ、スペイン国境沿いのモンソネスにあるロラン・ドルジュレス(Roland Dorgeles、1886-1973)の別荘に住んでおり、そこでこの作品を描いた。

20世紀を代表する国内外の画家の油彩画、水彩画、リトグラフ、シルクスクリーン、銅版画など、さまざまな作品を特別価格で提供する。12月最後の「絵画特選展」の延長という位置づけになっている。

出品される画家は日本を代表する板画(版画)家で、「仏」を題材にした作品で知られる棟方志功(むなかた・しこう、1903-1975)、孤高の洋画家で自宅の虫や花を描き続けた熊谷守一(くまがい・もりかず、1880-1977)、幻想的な女性像で知られる洋画家の東郷青児(とうごう・せいじ 、1897-1978)。

パリを中心とするヨーロッパの歴史が刻まれた街並みを描き続けた洋画家の荻須高徳(おぎす・たかのり、1901-1986)、阿蘇山を好んで描き、「阿蘇の田崎」と呼ばれ、晩年は「朱富士」を描いた洋画家の田崎広助(たざき・ひろすけ、1898-1984)。

ロシア出身のユダヤ系フランス人画家・マルク・シャガール(Marc Chagall、1887-1985)、スペイン出身で、フランスで制作活動をした画家、素描家、彫刻家・パブロ・ピカソ(Pablo Picasso、1881-1973)、フランスの画家で、フォーヴィスム(Fauvisme、野獣派)のリーダ-的存在であり、「色彩の魔術師」といわれたアンリ・マチス(Henri Matisse、1869-1954)。

19世紀から20世紀のフォーヴィスム(野獣派)を代表するフランス人画家で、「色彩の魔術師」と呼ばれたラウル・デュフィ(Raoul Dufy、1877-1953)、近代のフランス人画家・モーリス・ユトリロ(Maurice Utrillo、1883-1955)、第2次世界大戦後の具象絵画の代表的な画家・ベルナール・ビュッフェ(Bernard Buffet、1928-1999)。

アンニュイな女性、森にたたずむパリジェンヌ、海に浮かぶヨットなどの絵で知られるフランス人画家のジャン=ピエール・カシニョール(Jean Pierre Cassigneul、1935年生まれ)さん、第2次世界大戦後の具象絵画の画家・ポール・アイズピリ(Paul Aizpiri、1919-2016)、フランスの画家で、「成熟の赤」の使い手で知られるロジェ・ボナフェ(Roger Bonafe、1932年生まれ) さんら。

開場時間は9時から21時(最終日は16時、1月2日、3日19時まで)。