サニーヘルス、週1の動物性食品排除と植物性蛋白質で胃腸整える

【銀座新聞ニュース=2020年12月26日】健康食品、美容商品、化粧品などの販売会社、サニーヘルス(中央区八重洲2-1-6、八重洲kビル、03-6701-3000)はこのほど、レポート「ゆるベジタリアン『フレキシタリアン』で体すっきりダイエット!」を発表した。

フレキシタリアンとは、動物性食品を完全に排除するのではなく、控えめにしながらも時と場合によっては食べることもできる。1キロの牛肉を育てるのに、11キロもの穀物飼料と20トンもの大量の水が必要となる。週に1回だけでも200グラムの牛肉をやめると、その1食あたりで4トンの水を節約できる。

ヘルシーなイメージのあるベジタリアン(菜食主義者)に興味はあっても、肉や魚をまったく食べないのは本当に健康にいいのだろうかーなど美容や健康の意識が高い人こそ、そう考える場合が多いと思われる。

実際に、そこまでストイックな食事法は長続きしないし、ビタミンB12などの栄養素が圧倒的に不足してしまう。しかしながら、完璧なベジタリアンではなく、例えば週末だけの「ゆるいベジタリアン」であれば、体にメリットをもたらすことができる。食べすぎた後のリセット効果や疲れた内臓を休ませる作用など、体調を整えることに有効だ。

この方法は、動物性食品を少し取り入れながら野菜を中心に食べるスタイルで、「フレキシタリアン」と呼ばれている。2019年にアメリカのオンライン誌「USニューズ&ワールド・レポート」の「最高の食事法」の第3位に選出されたこともある(1位は地中海料理、2位はダッシュダイエット)、今、注目の食事法である。

●フレキシタリアン、ヴィーガン、ベジタリアンの違い

フレキシタリアンとは、「flexible(フレキシブル、柔軟性)」と「Vegetarian(ベジタリアン、菜食主義者)」を組み合わせた造語で、動物性食品を完全に排除するのではなく、控えめにしながらも時と場合によっては食べるのがフレキシタリアンといえる。

週に1度だけ動物性食品を避けて、植物性タンパク質や代替肉(フェイクミート)を摂ることで、翌日には体がすっきりと軽くなっていることを実感できるという。

よく耳にする「ヴィーガン」や「ベジタリアン」など肉や魚を食べない菜食主義者は、大きく5つに分かれ、その違いは以下の通りだ。
1)ラクト・ベジタリアン
乳製品は食べるベジタリアンで、インド人の菜食主義者はこのタイプが多い。

2)オボ・ラクト・ベジタリアン
卵と乳製品は食べるベジタリアンのことで、欧米で「ベジタリアン」というとこれを指す。

3)ヴィーガン
乳製品、卵、はちみつなど動物性食品を一切食べず、革製品、シルク、ウールなど動物由来の製品も排除している。

4)ダイエタリー・ヴィーガン
食事のみがヴィーガンで、食用以外の製品に関しては避けない。

5)フルータリアン(果食主義)
ヴィーガンの一種で、果物、ナッツ類など、木に実るものだけを食べる。

●環境保護の観点でベジタリアンが増加傾向

こうしたベジタリアンたちが動物性食品を食べない理由は人によりさまざまだが、ダイエットや健康面、動物愛護の観点、環境問題、食糧問題などが主な要因とされている。最近は特に環境問題と食糧問題が取り沙汰され、国連食糧農業機関(FAO)も、動物を食用に飼育することは世界的な環境問題になっていることを示唆している。

1キロの牛肉を生産するためには、1キロもの穀物飼料、20トンもの大量の水が必要となる。また、全世界の温室効果ガス排出の18%が畜産業関連とされ、特に牛肉の生産による排出量がもっとも多く、畜産業全体の排出ガスの約80%にも上るという。

牛が食べる飼料の生産、加工、牛のたい肥から発生するガスなどが主な排出源となっており、輸送時の排出は意外にもわずか5%程度とされている。

アメリカではダイエットや健康へのメリットだけでなく、こうした問題に対する意識の高まりからベジタリアンの考え方に共感する人が増えている。

●日本人にはフレキシタリアンが最適

日本においても、ベジタリアンとまでいかなくても、ゆるめのフレキシタリアンになって肉の消費を抑えれば、資源や環境を守ることにつながる。週にたったの1回だけでも200グラムの牛肉をやめれば、その1食あたりで4トンほどの水を節約できることになる。

とはいえ、環境問題を考えてフレキシタリアンになってみるというのは、いまいちピンと来ないかもしれない。では、ダイエットによく、胃腸の調子を整える食事法だと考えてみよう。

特に暴飲暴食をしてしまったあとに行うことで、体調がリセットされる効果があるので、年末年始などごちそうを食べることの多いシーズンにはお勧めできる。翌日には体がすっきりと軽くなっていることを実感できるはず。

肉や魚の代わりとなるタンパク源には、豆腐、厚揚げなどの植物性タンパク質を利用する。また、近年関心の高まっている「プラントベース」の代替肉(フェイクミート)を活用することもできる。

大豆ミートやソイミートなどの名前で販売されていて、肉の食感を模した代替肉は、価格的にも買いやすいし、唐揚げや生姜(しょうが)焼き風の味付けで、野菜と一緒に炒め物にするなどの方法により、違和感なくおいしく食べることができる。

週に1度だけ動物性食品を避ければ、それはもう立派なフレキシタリアンとなる。軽い気持ちで、ゆるく始めてみてはいかがだろうか。

ベジタリアンやヴィーガンを目指すのはハードルが高いが、フレキシタリアンなら無理なく体に優しい食事を取り入れることができる。体をリセットさせたい時や週末だけなど、自身のライフスタイルに合った形で行うことができるので、体が重いと感じたら際にはトライしてみてほしい。