東宝20年映画、700億円突破も2年ぶり減、12月は100億円台

【銀座新聞ニュース=2021年1月13日】阪急阪神東宝グループで、国内映画業界首位の東宝(千代田区有楽町1-2-2、03-3591-1221)は1月12日、2020年の映画営業部門興行成績(速報ベース)が前年比6.7%減の719億2370万円と2018年以来、2年ぶりに前年を下回ったと発表した。

10月16日から一般公開し、12月29日までの累計では興行収入が324億円を突破した「劇場版『鬼滅の刃】』無限列車編」((C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable)。1月3日までの累計では、動員2548万人、興収346億円を突破している。

2020年は新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けて、映画館が休業に追い込まれるなど、2月から9月まで大幅な減少が続いていたが、10月は「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」が大ヒットした影響もあって、前年10月(37億4639万円)比で4.4倍、11月は前年11月(14億5060万円)比で10倍以上、12月(前年12月32億5417万円)もおよそ4倍に増えた。

このため、2019年に続いて2年連続で700億円台を突破したが、2019年(771億円)が「天気の子」のヒットで大きく伸びたことから、その反動で2020年はマイナスとなった。

過去の映画営業部門興行成績をみると、2008年が前年比12.8%増の739億1460万円、2009年が同11.4%減の654億9331万円、2010年が同14.3%増の748億6961万円、2011年が同21.0%減の591億1111万円、2012年が同25.4%増の741億3577万円、2013年が同9.2%減の673億2289万円。

2014年が同8.4%増の729億6541万円、2015年が同0.3%増の731億5117万円、2016年が同16.8%増の854億2671万円と2014年から2016年まで3年連続で700億円を超え、とくに2016年は「君の名は。」の大ヒットもあって歴代1位の成績で、初めて800億円を超えた。しかし、2017年はその反動で同21.4%減の620億2311万円に落ち込み、2018年も配給作品数が少ないこともあって、同2.4%減の605億3664万円と2年連続で600億円台にとどまった。2019年は同27.4%増の771億318万円と700億円台を回復していた。

一方、2020年12月の映画営業部門興行成績(速報ベース)は前年同月比394.8%増の128億4619万円と、3カ月連続で前年を大幅に上回った。

12月は例年、3月や8月と並んで観客動員数がもっとも多い需要期で、過去をみると、月別の映画営業部門興行成績を発表している2009年が39億円、2010年が62億円、2011年が49億円、2012年が42億円だったが、2013年に99億円、2014年に102億円、2015年に67億円、2016年に72億円、2017年に40億円と2013年から2016年まで60億円超で推移してきた。

2018年は月別数字を公表した2009年以来、初めて20億円台にとどまったが、2019年は30億円を突破し、2020年12月は2014年以来、6年ぶりに100億円の大台を突破した。

また、TOHO(トーホー)シネマズ、関西共栄興行、スバル興業という連結3社と東京楽天地、オーエスの持分法適用2社を合わせた5社ベースの東宝グループの映画館(695スクリーン)の2020年の入場料収入は前年比45.1%減の428億5617万円だった。

12月の入場料収入は同20.3%減の53億7168万円と3カ月ぶりにマイナスだった。TOHOシネマズ直営館の入場料収入と東宝グループの入場人員については公表するのを止めている。

新たに12月に公開された映画は11日公開の「新解釈・三國志」、18日公開の「約束のネバーランド」、25日公開の「劇場版ポケットモンスター ココ」、25日公開の「映画えんとつ町のプペル」の4本だった。

また、「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」は2020年10月16日に公開され、12月27日までの累計で動員2404万人、興収324億円を突破した。歴代興収ランキングでは興収304億円を記録した「千と千尋の神隠し」(2020年の再上映を含めて316.8億円)を抜き、歴代1位を記録した。

興行通信社の映画興行ランキングによると、12月5日、6日の週は「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」が8週目も1位、「STAND BY ME(スタンド・バイ・ミー)ドラえもん2」が3週目も2位、「罪の声」が6週目で9位と、トップ10入りは前週と同じく3本だった。

12日、13日の週は「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」が9週目も1位、「新解釈・三國志」が初週2位、「STAND BY MEドラえもん2」が4週目で3位と、トップ10入りは前週と同じく3本だった。

19日、20日の週は「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」が10週目も1位、「新解釈・三國志」が2週目も2位、「約束のネバーランド」が初週3位、「STAND BY MEドラえもん2」が5週目で4位と、トップ10入りは前週より1本増えて4本だった。

26日、27日の週は「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」が11週目も1位、「劇場版ポケットモンスター ココ」が初週2位、「新解釈・三國志」が3週目3位、「映画えんとつ町のプペル」が初週4位、「約束のネバーランド」が2週目5位、「STAND BY MEドラえもん2」が6週目で6位と、トップ10入りは前週より2本増えて6本だった。

12月に映画館で上映された作品は「映画えんとつ町のプペル」、「劇場版ポケットモンスター ココ」、「約束のネバーランド」、「新解釈・三國志」、「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」、「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」、「STAND BY MEドラえもん2」、「罪の声」、「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」など。

コメントは受け付けていません。