志門で「ドローイング」入選者展、都美術館で9回大賞、入賞者展(2)

(終わりに東京都美術館での第9回「ドローイングとは何か」入賞・入選作品展について載せ、見出しを変え、画像を追加しました)
【銀座新聞ニュース=2021年1月18日】ギャルリー志門(中央区銀座6-13-7、新保ビル、03-3541-2511)は1月18日から30日まで「Walk the Line vo.6-線に生きる作家たち」を開いている。

ギャルリー志門で1月18日から30日まで開かれる「Walk the Line(ウォークザライン)vo.6-線に生きる作家たち」の前期18日から23日までのフライヤー。

「ドローイングとは何か」は審査員で美術評論家の金沢毅さんが中心になって、「ドローイング」を完成された線描画とし、習作や下絵と一線を画した作品を発表する場を公募展として立ち上げ、2010年からはじめ、2020年が9回目になる。

「ドローイング」とは本来、絵の具で面を塗る「ペンチュール(peinture)」とは対照的な画法で、線画、線描画を意味するが、日本の現代美術界では、紙に描いた習作や下絵を「ドローイング」と称することがある。金沢毅さんは「ドローイング」を完成された線描画としてとらえている。

今回は前期と後期に分けて、全体で準大賞と入選者36人が新作を展示する。そのうち、前期は18日から23日までで、出品するのは、第9回に出品した赤木美奈さん、第6回と第7回に出品した朝日宣弘さん、第3回に出品した井上新之介さん、第8回と第9回に出品した小倉信一さん、第5回、第6回、第7回、第9回に出品した梶谷令さん。

第9回に出品した門谷京子さん、第9回に出品した河西紀亮さん、第9回に出品した肥沼義幸さん、第8回、第9回に出品した工藤沙由美さん、第1回に出品した近藤平八郎さん、第9回に出品した櫻井健さん、第7回、第9回に出品した多田吉民さん、第5回、第9回に出品した中村綾乃さん、第2回に出品した細木るみ子さん、第4回、第5回に出品した森本玄さん、第8回に出品した山田琢矢さん、第3回、第5回、第6回に出品した山村まゆ子さん、第9回に出品した脇威志さん。

開場時間は11時から19時(最終日は17時)、入場は無料。

また、1月20日から26日まで東京都美術館(台東区上野公園8-36、03-3823-6921)のギャラリーB(地下3階)で第9回全国公募「ドローイングとは何か」入賞・入選作品展を開く。

第9回「ドローイングとは何か」で大賞を受賞した清野和正さんの作品「かけがえのないもの3」。

第9回「ドローイングとは何か」は応募者153数人、作品数258点で、第1次審査が2020年10月27日に銀座3丁目の美術家会館で、第2次審査が11月8日にギャルリー志門で行われた。

審査員は美術評論家の金沢毅さん、版画家の中林忠良さん、美術家の木下晋さん。

その結果、大賞には1979年東京都生まれ、2006年に多摩美術大学造形表現学部造形学科油画専攻卒業の清野(せいの)和正さんの「かけがえのないもの3」(KMKケント紙、鉛筆)が選ばれた。

また、準大賞には1978年長野県生まれ、2003年に多摩美術大学美術学部絵画学科油画専攻卒業の酒井崇さんの「土の記憶」(和紙、ボールペン)と1975年福島県生まれ、1998年に福島大学教育学部中学校教員養成課程美術科卒業、2000年に同大学大学院 教育学研究科修士課程美術教育専攻修了の相馬亮さんの「私だって飛べるはず」(鉛筆、木炭、ジェッソ、水彩)が選ばれた。

さらに、今回は東京都美術館での展示会のため、「審査員特別賞」を新たに設け、1996年中国吉林省生まれ 2018年に大連大学美術学院版画科卒業、現在、武蔵野美術大学大学院造形研究科修士課程美術専攻版画コース在籍の郭嘉金(かく・かきん、金は正しくは金を3つ合わせた漢字)さんが選ばれた。ほかに、宗像一幸さんら34人が入選し、これら38人の作品を展示する。

また、招待作家と歴代の大賞作家も出品する。招待作家は木下晋さん、髙木公史さん、三浦明範さん、箕輪千絵子さん、山田彩香さんの5人。

歴代の大賞作家は、池田俊彦さん、柴田高志さん、安藤圭汰さん、辻野榮一さん、森本玄さん、成田玄治さん、大島愛さん、加藤力さんの8人。

開場時間は9時30分から17時30分(最終日14時30分)まで。関係者を対象に19日15時から17時までプレオープンし、15時30分から授賞式、16時からギャラリートークを開く。