ヴァニラで元「AKB」光宗薫が「メロンタ・タウタ」展、インスタも

【銀座新聞ニュース=2021年2月5日】ヴァニラ画廊(中央区銀座8-10-7、東成ビル、03-5568-1233)は2月6日から3月4日まで光宗薫さんによる個展「メロンタ・タウタ(Mellonta Tauta)」を開く。

ヴァニラ画廊で2月6日から3月4日まで開かれる光宗薫さんの個展「メロンタ・タウタ(Mellonta Tauta)」のフライヤー。

元「AKB48」13期生の光宗薫(みつむね・かおる)さんは0.7ミリのボールペンを用いて、独学でボールペン画を描いており、「巧みな線と点で描かれる圧倒的な画力と、豊かなイマジネーションで構成される」作品を新作を中心に展示する。

また、今回は作家が会場内の一部となるインスタレーションも紹介する。さらに、展覧会を記念して、新作を収めたカタログや、オリジナルグッズも販売する。

ヴァニラ画廊などによると、「MELLONTA TAUTA(メロンタ・タウタ)」は1849年に発表されたアメリカの作家、エドガー・アラン・ポー(Edgar Allan Poe、1809-1849)のSF短編小説で、晩年の1848年の1000年後の2848年を舞台に、やりきれない気球(スカイラーク号)の旅路にある主人公が、ある人へと宛てた書簡体小説の体が取られている。

その手紙の中で、主人公は、古代人(つまりポーの時代の人たち)の愚行の数々を、哲学的 、社会的、科学的な面から検証している。その口調は常に批判的で、言葉の端々に怒りすらも垣間見え、主人公はある発見をするが、最後は気球がつぶれて海へ墜落し、主人公は手紙を瓶に詰めて海へ投げ入れてしまう、という話だ。

また、「メロンタ・タウタ」はギリシャ語で「Things of the Future(シング・オブ・ザ・フューチャー、未来のことがら)」を意味している。

ヴァニラ画廊ではどんなに攻撃的であっても、自分自身で環境を変えることはせず、ただ気球に揺られるだけの、孤独で空虚な憤怒の念にかられた無力な主人公の姿」について、光宗薫さんの目には「滑稽に映るとともに、やり切れなさにシンパシーを抱く存在として、深く脳裏に刻まれていた」という。

今回の個展では、手紙を書き続けるしか考えのつかない主人公を、制作を続ける自らの姿に重ね合わせ、メロンタ・タウタの主人公が生きる世界を想像した作品を発表するという。

光宗薫さんは1993年大阪府生まれ、2011年頃より独学で絵を描きはじめる。絵に使用する画材はすべて無印良品のポリカーボネイトボールペン0.7mmのみで、昆虫や自身の姿、空想の生物などを緻密に描き込んでいる。

ウイキペディアによると、光宗薫さんは1993年愛媛県生まれ、大阪府育ち、2011年12月にAKB48劇場で開かれた「AKB48 6周年記念公演」で「AKB48」13期生として披露され、独学で絵を描き始め、2012年4月のTBS系「アタル(ATARU)」で連続ドラマに初出演、体調不良により、8月24日から26日の東京ドーム公演を辞退、10月24日に「AKB48」を辞退することを発表した。

2013年9月に「劇場版 ATARU THE FIRST LOVE&THE LAST KILL(アタル・ザ・ファースト・ラブ&ザ・ラスト・キル)」で女優業を再開、2013年10月に大阪府でボールペン画による個展を開いた。

2014年4月に芸能事務所に所属し、芸能活動を再開したが、2017年9月に10月から芸能活動を休止することを発表した。2015年9月からTBSの「プレバト!!」に出演し、陶芸査定コーナーで1位を獲得、2016年4月の「春の水彩画ランキング」企画の水彩画査定コーナーで1位、その後、昇格を続け、2020年8月の放送で、水彩画査定で名人初段へと昇格し、現在、水彩画査定ランキングに準レギュラー(名人)として出演している。

開場時間は12時から19時(土・日曜日・祝日17時)で、入場料は予約で800円、当日が1000円。無休。入場に際してはマスク着用、検温などがある。時間指定有のチケット制で、定員制で1時間単位で入れ替えとなる。ライブポケット(https://t.livepocket.jp/t/te9i_)を通じて予約する。