丸善日本橋で万年筆展、22ブランド特別品やカリグラフィー展(2)

(最後に地下1階での万年筆の販売やカリグラフィー展などについて加え、見出しを変え、画像を追加します)
【銀座新聞ニュース=2021年3月3日】大手書籍販売グループの丸善CHIホールディングス(新宿区市谷左内町31-2)傘下の丸善ジュンク堂書店(中央区日本橋2-3-10)が運営する丸善・日本橋店(中央区日本橋2-3-10、03-6214-2001)は3月3日から9日まで1階と地下1階などで「第12回世界の万年筆展 展示即売会-手書きと過ごす」を開く。

丸善・日本橋店で3月3日から9日まで開かれる「第12回世界の万年筆展 展示即売会」のフライヤーで、限定販売品が紹介されている。

丸善・日本橋店が2007年に全面改装し、3周年を記念して2010年から開いている恒例のイベントで、世界各国の名前の知られているブランドから国内の手づくり万年筆まで世界の万年筆メーカー22社の製品を展示販売する。また、ペンクリニックやインク作りなどのイベントも開く。

今回の限定品は「パイロットコーポレーション」(中央区京橋2-6-21、03-3538-3700)が「ベスト型、漆塗り、艶緑」(税込7万7000円、限定50本)で、漆塗り万年筆に使われているベスト型をベースに、プレーンなタイプに仕上げ、今回はミドリの漆をかけてある。ペン先は18金、字幅は、F(細)、M(中)、B(太)、BB(極太)の4種類から選べる。

「セーラー万年筆」(墨田区江東橋4-26-5、東京トラフィック錦糸町ビル、03-3846-2651)が「キングプロフィットALブルーコンパス」(11万円、34本限定)で、セーラーのフラッグシップである「キングプロフィット」を金属軸で仕上げた丸善日本橋店オリジナル第5弾となっており、初の銀色仕上げで、マットな風合いと鮮やかなパーツとのコントラストが絶妙としている。ペン先は21金、字幅は、M、Bの2種類。

「プラチナ万年筆」(台東区東上野2-5-10)の子会社、中屋万年筆(台東区東上野2-5-16、岩原ビル)が「ポータブル黒溜廻り止め万年筆 紙とペン」(11万5500円、限定20本)で、廻り止めには龍の模様があり、丸善の原稿用紙「萬年筆物語」を再現した日本橋店限定モデルで、ペン先が14金、字幅がUEF(超極細)、EF(極細)、F、SF(細軟)、M、SM(中軟)、B、BBの8種類。

「仙台大橋堂」(宮城県仙台市青葉区中央3-8-5、新仙台駅前ビル、022-266-2332)が「本漆螺鈿(らでん)磨き蝋色(ろいろ)仕上げ万年筆 暁煌(ぎょうこう)」(15万4000円、限定10本)で、陽光が広がり始める「夜明けの美しさ」を漆、螺鈿、卵殻で組み合わせて表現をした、塗師と職人の技が光る自信作としている。ペン先は21金、字幅はMのみ。

「笑暮屋」(えぼや、荒川区荒川1-38-6、03-3891-5258)が「エボナイト万年筆Nalu(ナルー)翠波」(5万5000円、限定20本)で、キャップから軸までを緩やかな連続する曲線で波を表現し、ハワイの海を想起させ、エボナイトの手触りと美しい曲線で持ち心地のよさを実現しているという。ペン先が14金、字幅がF、MF(中細)、M、Bの4種類。

「サンライズ貿易」(千代田区岩本町2-13-6、03-5833-7701)が「プロフェッショナルギア(低重心モデル)黄地図(きちず)」(4万4000円、Zが4万6750円、限定100本)で、ペンドクターの宍倉潔子さんが監修した日本橋店オリジナルモデルだ。丸善の地図柄ラッピングペーパーの色遣いを軸全体で表現し、ペン先のロゴ刻印が”丸善オリジナル“デザイン。ペン先は21金で、字幅はEF、F、M、B、Z(ズーム、太)の5種類。

丸善オリジナルインキで、1916(大正5)年から製造販売されている「丸善アテナインキ」の日本橋店限定で、第12回を記念して創業者の早矢仕有的(はやし・ゆうてき、1837-1901)からとって「日本橋 早矢仕」(2200円、300個限定)も販売される。

また、3日初日9時30分から地下1階入り口では丸善・日本橋店オリジナル万年筆袋、税込5万5000円(5袋限定、約9万円相当の商品)、3万3000円(10袋限定、約5万4000円相当の商品)、1万1000円(20袋限定、約2万3000円相当の商品)を販売する。

5万5000円は丸善の「ルナシータ万年筆」(6万6000円)、パイロットの「ペンサンブル、2019限定色、ロールペンケース、ブルー」(4400円)、ドイツのロイヒトトゥルム(Leuchtturm)の「高級ノート」(A5サイズ、3190円)などが入っている。

3万3000円は丸善の「アテナザペン クロマ万年筆」(3万3000円、軸色、字幅は選べない)、丸善の「森林楽 ペントレーS(新商品)」(3520円)などが入っている。

1万1000円はパイロットの「カスタムヘリテイジ万年筆」(限定カラー、14金ペン先、1万3200円、軸色、字幅は選べない)、パイロットの「色彩雫3本セット」(2310円)などが入っている。

ウイキペディアによると、「万年筆」は1809年に英国人がペン軸にインクを貯蔵するペンを発明し、特許を取得したのが最初とされ、1883年にアメリカの保険外交員ルイス・エドソン・ウォーターマン(Lewis Edson Waterman、1837-1901)が、調書にインクの染みを作ってしまい、契約を取り逃がしたことをきっかけとして、毛細管現象を応用したペン芯を発明したことが万年筆の基となった。

万年筆が日本に入ってきたのは1884年で、横浜のバンダイン商会が輸入し、東京・日本橋の丸善などで販売された。当時は「針先泉筆」と呼ばれ、「万年筆」と命名したのは、1884年に日本初の国産万年筆を模作した時計商の大野徳三郎(おおの・とくさぶろう、生没年不詳)と言われている。戦前は日本の万年筆製造が盛んで、1940年には世界生産量の50%を日本で生産していたといわれている。

万年筆はペンとともに1960年代頃まで、手紙やはがき、公文書などを書くための筆記具として主流であったが、徐々にボールペンに取って代わられ、1970年代に公文書へのボールペンの使用が可能になり、また水性ボールペンが開発されたことにより、万年筆は事務用、実用筆記具としては利用されなくなっている。

英国のパーカー(Parker)などによると、パーカーは1888年にアメリカ人のジョージ・S・パーカー(George Safford Parker、1863-1937)がペンの特許を申請し、アメリカで筆記具の製造をはじめ、1894年にインク漏れを防止するインク供給システム「ラッキー・カーブ」を発明し、2件目の特許を取得、1906年に金とスターリングシルバーを使った「スネークペン」を発売、1914年に戦場の兵士のために作られた、乾燥した固形インクが装着され、水に浸すだけでインクの役割を果たし、すぐに書き出せる「トレンチペン」が誕生し、1918年に売上高が100万ドルを達成した。

1921年にオレンジ色と25年保証の最高ライン「デュオフォールド(Duofold)」が発売され、1931年に3年間で1021回もの実験を経て開発した速乾性インク「クインク(Quink)」が発売され、1933年に「矢羽クリップ」(1957年からブランドの正式なアイコンとなる)を初採用し、当時の一般的なペンの2倍以上のインク容量とインク残量を目で確認できる「バキューマティック」が発売され、社長を引き継いだケネス・パーカー(Kenneth Parker)が1941年に創業51年を記念して「パーカー51」を発売し、1945年5月7日にドイツの降伏文書の調印にドワイト・D・アイゼンハワー(Dwight David Eisenhower、1890-1969)が「パーカー51」を使用した。

1954年にパーカー初のボールペン「ジョッター」が発売され、初年度に350万本を販売し、1962年に英王室から「ロイヤルワラント(王室御用達)」の称号を授かり、パーカーが英王室御用達となる。1987年にスターリングシルバーを使った4つの「パーカー75」モデルがカスタムメイドで登場し、12月8日に中距離核戦力全廃条約への調印の際に、アメリカ大統領のロナルド・レーガン(Ronald Wilson Reagan、1911-2004)と旧ソ連書記長のミハイル・ゴルバチョフ(Mikhail Sergeevich Gorbachev、1931年生まれ)さんが「パーカー75」を使用した。

1987年に英国資本が入り、本部を英国に移転し、1993年にプロクター・アンド・ギャンブル傘下のジレット社が買収し、2000年にニューウェル・ラバーメイド・グループのオフィス用具部門のサンフォードの傘下になり、2009年に英国工場が閉鎖され、生産拠点がフランスとなっている。

期間中、地下1階入り口で「パーカー」がポップアップショップを開く。1941年に誕生した「パーカー51」の復刻版が2月9日に発売されたことから、新「パーカー51」の試筆販売会と、1921年に発売されたパーカーのフラッグシップモデル「デュオフォールド」の誕生100周年を記念して発売される「デュオフォールド100」の予約承り会を開く。

期間中、3階で「平井木工挽物所」(大阪府大阪市生野区巽北3-1-24、06-6752-3875)が黒檀や紫檀、屋久杉、花梨などの天然木を素材に、オリジナルの万年筆やボールペンなどの筆記具を製造販売する。

期間中、地下1階イベントスペースでイタリアの万年筆メーカー「AURORA(アウロラ)」が万年筆などの筆記具を販売する。

5日から7日までの3日間、11時から19時まで、1階でガラス工房「aun(アウン)」(岡山県倉敷市本町1-30、086-489-0988)がガラスペンを発売する。

また、期間中、1階で11時から19時まで「笑暮屋」がエボナイト万年筆を、「仙台大橋堂」が手作り万年筆を販売する。

また、地下1階では、3日と4日の2日間、9時30分から17時30分まで「パイロット」のペンドクターによるペンクリニックを開く。事前予約制。

4日から6日の3日間11時から19時まで「中屋万年筆」が手作り万年筆の実演・販売をする。事前予約制。

5日と6日の2日間、9時30分から17時30分まで「サンライズ貿易」のペンドクター宍倉潔子さんによるペンクリニックを開く。事前予約制。

5日11時から19時まで「インクカフェ-私のカラーインク作り」を開く。参加費は1750円で、定員数は3人、7回開く。事前予約制。

丸善・日本橋店で3月3日から9日まで開かれる「第12回世界の万年筆展 展示即売会」のフライヤーで、地下1階で売り出される各メーカーの特別品が紹介されている。

そのほか、地下1階で販売する万年筆は、「ペリカン」が「M600トータスシェルレッド万年筆」(4万9500円、14K、EF、F、M、B)、「笑暮屋」が「矢立(やたて)Mサイズ『風』万年筆」(4万6200円、軸色は風(青緑)と曙(赤)の2色。14K、F、MF、M、B)、「ディプロマット」が「アエロ バイオレット万年筆」(4万4000円、14K、EF、F、M)。

「レオナルド オフィチーナ イタリアーナ」が「フェリーチェ エメラルドグリーン万年筆」(6万9300円、14K、EF、F、M、B)、「パーカー」が「パーカー51プレミアムブラックGT万年筆」(3万6300円、18K、F、M)と「パーカー51バーガンディCT万年筆」(1万3200円、ペン先はステンレス、F)。

「ウォーターマン」が「エキスパート メタリックブラックRT万年筆」(2万2000円、ペン先はステンレス、F)、「呉竹」が「くれ竹万年毛筆 夢銀河 天然木 黄金檀」(3万8500円、ペン先はイタチの毛、F)、「パイロットコーポレーション」が「カスタムヘリテイジSE」(3万3000円、14K、F、M)、「セーラー万年筆」が「伝統漆芸 彩雅万年筆」(16万5000円、21K、M、B)。

「プラチナ万年筆」が「プロシオン ラスター万年筆」(8800円、ペン先はステンレス、F、M)、「中屋万年筆」が「丸善日本橋店オリジナル万年筆(オリーブ)」(18万7000円、14K、UEF、EF、F、SF、M、SM、B、BBの8種類)、「クロス(CROSS)」が「タウンゼントイヤー・オブ・ザ・オックス トランスルーセントプラムラッカー万年筆」(6万6000円、18K、F)。

「カランダッシュ」が「限定 バリアス KENGO KUMA(ケンゴ・クマ)万年筆」(限定5本、17万6000円、18K、M)、「アウロラ」が「カレイドスコーピオ・ルーチェジャーラ万年筆」(9万9000円、18K、EF、F、M、B)、

「100 Anniversario Regina(アニベルサリオ・レジーナ)」が「創業100周年記念チェント・アニベルサリオ・レジーナ」(33万円、18Kロジウム仕上げ、F、M)、「ラミー」が「サファリ2021限定色テラレッド万年筆」(4400円、ステレンス、EF、F、M)、「ポルシェデザイン」が「P3110テックフレックス万年筆」(7万1500円、18K、F、M)。

「ファーバーカステル」が「アネロローズゴールド万年筆」(8万8000円、18K、EF、F、M、B)、「ピナイダー」が「アヴァター URデラックス ネプチューンブルー万年筆」(5万5000円、14K、EF、F、M)、「仙台大橋堂」が「ボナイト万年筆 同軸タイプ」(3万8500円、14K、B)、「NAMIKI(ナミキ)」が「沈金 龍」(71万5000円、18K、FM、M、B)など。

3月9日まで開かれている「アート・オブ・レタリング(The Art of Lettering)日本カリグラフィースクール特別講座講師によるカリグラフィー作品展」のフライヤー。

また、期間中、3階スパインスペースで「The Art of Lettering(アート・オブ・レタリング)日本カリグラフィースクール特別講座講師によるカリグラフィー作品展」を開く。

今回、出品しているのは、相田英子さん、石下裕子(いしおろし・ゆうこ)さん、加藤絵美さん、河南美和子さん、五木田摩耶さん、柴田美奈さん、白谷泉さん、鈴木泰子(たいこ)さん。

田中満智子さん、中村仁美さん、深谷友紀子さん、藤森薫さん、馬越幸子さん、松沢恵未さん、渡部朋子さんの15人だ。

「カリグラフィー」とはギリシャ語の「calli(カリー、美しい)」と「graphein(グラフィン、書くこと)」に由来する言葉で、16世紀から17世紀に生まれた手書きの文字のことだ。日本では「西洋書道」と訳され、日本の書道と同じく文字を美しく見せるための手法だが、筆記にペンまたはそれに類する道具を用いているため、毛筆の書道とは表現されたものが大きく異なる。

1文字ずつ手書きで書かれているため、書体の種類は数百の単位もあるが、その区分は明確でなく、代表的なものにはゴシック体、アンシャル体、イタリック体などがある。

開場時間は9時30分から20時30分(最終日は17時)まで。ほとんどの商品は電話で予約できる。

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