丸善丸の内でサイトウヤスヒロ「緑の光」展

【銀座新聞ニュース=2021年3月9日】大手書籍販売グループの丸善CHIホールディングス(新宿区市谷左内町31-2)傘下の丸善ジュンク堂書店(中央区日本橋2-3-10)が運営する丸善・丸の内本店(千代田区丸の内1-6-4、丸の内オアゾ内、03-5288-8881)は3月10日から16日まで4階ギャラリーでサイトウヤスヒロさんによる個展を開く。

丸善・丸の内本店で3月10日から16日まで開かれるサイトウヤスヒロさんの15回目の個展に出品される作品。

フランスに20年以上在住した後、日本に帰国し、国内で制作をはじめた洋画家のサイトウヤスヒロ(斎藤康広)さんは油絵具を薄く塗り重ねる手法で絵を描いており、フランス時代に住んでいた、わずか数戸の集落「ビットレー」や、日本への思いなど風景画を中心に描いている。

サイトウヤスヒロさんは2007年から丸善・丸の内本店で個展を開いており、2011年の開催時には東日本大震災に遭遇しており、今回で15回目になる。今回は「『ルークス・ヴィヴェンス』という言葉に出会いました。『生ける光』という意味です。これは11世紀の聖人の出会った幻です。同じ光はわたしたちの身の回りにあります。光にいのちがあるとはなんと驚くことでしょうか。目に見えるものすべてにいのちがあります。わたしも生ける光を通してものを見たいと思います。緑の中にいると生ける光を見ている気がします。緑は生命力です。わたしが長年追い求めている緑の光をどうぞご高覧ください」としている。

サイトウヤスヒロさんは1956年埼玉県所沢市生まれ、1981年に武蔵野美術大学造形学部油絵科を卒業、卒業時に優秀賞を受賞、1983年に同大学大学院美術科油絵コースを修了、修了時に卒業生選抜展に出展、1984年から1985年にフランス・パリのアカデミー・グラン・ショミエール美術学校(ACADEMIE DE LA GRANDE CHAUMIERE A PARIS)で学んだ。

1985年から1986年にパリ美術大学(ボ・ザール=BEAUX-ARTS DE PARIS)で美術解剖学を受講、1985年と1986年、1990年にル・サロン展(Societe des Artistes Franeais SALON)で入選、1987年、1991年から1994年、2001年にドートンヌ展(Salon D’AUTOMNE)で入選、とくに1991年にグランプリ3位を受賞、以降、毎年日本とフランスで個展を開いている。

開場時間は9時から21時(最終日は16時)まで。