志門で「万葉集と日本画」展、藤倉春日、林不一ら、中島千波も

【銀座新聞ニュース=2021年3月8日】ギャルリー志門(中央区銀座6-13-7、新保ビル、03-3541-2511)は3月8日から13日まで「第4回万葉集と日本画」展を開いている。

ギャルリー志門で3月13日まで開かれている「第4回万葉集と日本画」展のフライヤー。題字は書家の熊谷雲炎さんが描いている。

伊達木蘭(もくらん)さんや増田晶美(まさみ)さんら12人の画家が万葉集から1句ずつ選んで、それに合った絵を描いている。2018年に第1回目、2019年に2回目を開き、2020年に3回目を開き、好評なので4回目を開く。

今回、出品しているのは、伊達木蘭さん、増田晶美さんのほか、松本久実さん、藤倉春日さん、林不一さん。

栗田成己さん、本間孝江さん、青木園さん、くわ原雅美さん、甲斐めぐみさん、大島智子さん、賀川明泉(かがわ・めいせん)さん。ほかに、昨年に続いて、中島千波さんが賛助出品している。また、題字も含めて書は熊谷雲炎さんが描いている。

ウイキペディアによると、万葉集は7世紀後半から8世紀後半にかけて編まれた日本に現存する最古の和歌集で、天皇、貴族から下級官人、防人(さきもり)などさまざまな身分の人間が詠んだ歌を4500首以上も集めており、成立は759(天平宝字3)年以後とみられる。

日本文学における第一級の史料であると同時に、方言による歌もいくつか収録されており、そのなかには詠み人の出身地も記録されていることから、方言学の資料としても重要な史料とされている。

万葉集の成立に関しては詳しいことはわかってないが、大伴家持(おおともの・やかもち、718-785)編さん説が最有力とされている。ただ、1人の編者によってまとめられたのではなく、巻によって編者が異なり、大伴家持の手によって20巻に最終的にまとめられたとするのが妥当とされている。

開場時間は11時から19時(最終日は17時)、入場は無料。

注:「くわ原雅美」の「くわ」は正しくは「葉」の上に「十字」をつけて、草冠の下の「世」を除いて合わせた漢字で、「桑」の異体字です。