銀座シネパトスでJ・カーペンター監禁上映会、中原昌也らも

【銀座新聞ニュース=2011年8月25日】銀座シネパトス(中央区銀座4-8-7先、三原橋地下街、03-3561-4660)は9月9日21時9分から「ジョン・カーペンター再臨祭」を開催する。

アメリカの映画監督、ジョン・カーペンター(John Carpenter)さんがおよそ10年ぶりに長編劇場サイコホラー「ザ・ウォード/監禁病棟」を制作し、9月17日から銀座シネパトスで一般公開されるのを記念して、9月9日21時(午後9時)9分から9月10日5時にかけて、オールナイトで「ジョン・カーペンター再臨祭」を開く。その際、21時9分以降は映画館から出ることができず、「監禁」状態にされる。

ジョン・カーペンターさんが監督した「ハロウィン」(1978年)と「ゴースト・オブ・マーズ」(2001年)、それと「ザ・ウォード/監禁病棟」を上映し、その間に音楽家、映画評論家の中原昌也(なかはら・まさや)さん、アートディレクターの高橋ヨシキ(たかはし・よしき)さん、小田一生(おだ・いっせい)さんらがトークショーを行う。

中原昌也さんは1970年東京都港区生まれ、文化学院高等課程を中退、1988年頃より音楽活動をはじめ、1990年にノイズユニット「暴力温泉芸者」を立ち上げ、1995年から「映画秘宝」シリーズにライターとして参加、1996年に著書「ソドムの映画市」を刊行、1998年に短編集「マリ&フィフィの虐殺ソングブック」で小説家としてデビューした。

2001年に長編「あらゆる場所に花束が……」で第14回三島由紀夫(みしま・ゆきお)賞、2006年に「名もなき孤児たちの墓」で野間文芸新人賞を受賞した。一方、1997年から「ヘア・スタイリスティックス(Hair Stylistics)」名義で音楽活動をはじめ、2004年にアルバムを発売し、2008年4月からは12カ月連続でアルバム「マンスリーヘア・スタイリスティックス(Monthly Hair Stylistics)」を発売した。

2009年以降は文筆活動を停止し「ヘア・スタイリスティックス(Hair Stylistics)」名義で音楽活動を主にしている。

高橋ヨシキさんは1969年東京都新宿区生まれ、早稲田大学西洋哲学専攻を卒業、CMプランナー、広告会社勤務を経て、1995年からフリーランスのライター、デザイナーとして活動している。「映画秘宝」でアートディレクター、読書投稿コーナーを担当している。2010年にアメリカのファンタスティック・フェスで映画「冷たい熱帯魚」で「ファンタスティック・フィーチャーズ部門」の脚本賞を受賞した。

小田一生さんは1965年長崎県長崎市生まれ、長崎大学を卒業、在学中から映像ディレクターとして活動をはじめ、2006年に劇場映画「笑う大天使」の監督を務めた。

時間は21時9分から「ハロウィン」を上映し、休憩後トークショー、23時50分から「ゴースト・オブ・マーズ」を上映し、休憩後に2回目のトークショー、3時20分から「ザ・ウォード/監禁病棟」を上映して、5時ころに終了する予定だ。

料金は一般3300円。18歳未満は入場できない。