銀座・京橋等11画廊が若手作家展、シンポやチャリティも

【銀座新聞ニュース=2011年7月23日】銀座などの11カ所の画廊で構成されている「東京現代美術画廊会議」(事務局・藍画廊、中央区銀座1-5-2、西勢ビル2階、03-3567-8777)は7月25日から8月6日まで11カ所の画廊で「画廊からの発言 新世代への視点2011」を開催する。

東京現代美術画廊会議は1991年に「ギャラリーなつか」(中央区京橋5-8-17、銀座プラザ58の8階、03-3571-0130)など銀座、京橋の10カ所の画廊が集まって結成し、1993年から隔年で40歳以下の作家の作品を取り上げる「新世代への視点」を開催しており、10回目となる2009年から毎年開くことにした。

「新世代への視点」に参加する画廊は「ギャラリーなつか」のほか、「コバヤシ画廊」(中央区銀座3-8-12、ヤマトビル地下1階、03-3561-0515)、「ギャラリイK」(中央区京橋3-9-7、京橋ポイントビル4階、03-3563-4578)、「ギャラリー現」(中央区銀座 1-10-19、銀座一ビル3階、03-3561-6869)。

「ギャルリー東京ユマニテ」(中央区京橋2-8-18、昭和ビル地下1階、03-3562-1305)、「藍画廊」(中央区銀座1-5-2、西勢ビル2階、03-3567-8777)、「なびす画廊」(中央区銀座1-5-2、ギンザファーストビル3階、 03-3561-3544)、「ギャラリーQ」(中央区銀座1-14-12、楠本第17ビル3階、03-3535-2524)。

「ギャラリー58」(中央区銀座4-4-13、琉映ビル4階、03-3561-9177)、
「ガルリ ソル(GALERIE SOL)」(中央区銀座6-10-10、第二蒲田ビル地下1階、03-5537-6960)と2009年4月に自由が丘に移転した「ギャラリー21ヨウ(gallery 21yo-j)」(世田谷区等々力6-24-11、03-3703-7498)だ。

期間中に個展を開く作家は「ギャラリーなつか」が1982年東京都生まれ、2005年に武蔵野美術大学造形学部油絵学版画コースを卒業、2007年に武蔵野美術大学大学院造形研究科美術専攻版画コースを修了した堀藍(ほり・あい)さん。

「コバヤシ画廊」が1973年インドネシア生まれ、1999年に愛知県立芸術大学大学院研修科を修了、名古屋造形大学講師の浜田樹里(はまだ・じゅり)さん。

「ギャラリイK」が1973年大分県生まれ、1995年に東京造形大学造形学部美術学科絵画専攻(版画コース)を卒業した稲垣真幸(いながき・まさゆき)さん。

「ギャラリー現」が1982年長野県生まれ、2007年に武蔵野美術大学彫刻学科を卒業、2009年に武蔵野美術大学大学院修士課程彫刻コースを修了した伊藤純代(いとう・すみよ)さん。

「ギャルリー東京ユマニテ」が1984年東京都生まれ、2009年に多摩美術大学油画科を卒業した大久保愛(おおくぼ・あい)さん。

「藍画廊」が1981年埼玉県生まれ、2003年にミュンヘン国立芸術アカデミーに留学、2004年に東京芸術大学美術学部絵画科油画専攻を卒業、2007年に同大学大学院美術研究科油画専攻を修了、2011年現在、東京芸術大学大学院博士後期課程に在籍している友政麻理子(ともまさ・まりこ)さん、

「なびす画廊」が1972年東京都生まれ 1992年に青山学院女子短期大学芸術学科を中退、中国・新きょうウイグル自治区ウルムチ市の新きょう大学に留学、1993年に中国・杭州市の中国美術学院で学んだ滝田亜子(たきだ・あこ)さん。

「ギャラリーQ」が1973年埼玉県生まれ、1996年に日本大学芸術学部美術学科彫刻専攻を卒業した小川浩子(おがわ・ひろこ)さん。

「ギャラリー58」が1983年神奈川県生まれ、2004年に国学院大学文学部史学科を中退、2008年に和光大学表現学部芸術学科を卒業した三浦健(みうら・たける)さん、

「ガルリ ソル」が1978年福井県美山町生まれ、1997年に静岡大学工学部物質工学科を中退、2002年に武蔵野美術大学造形学部工芸工業デザイン学科金工専攻を卒業、同大学共通デザイン研究室教務補助員、2003年から共通デザイン研究室助手、2008年から2009年にフランス・パリに留学している角文平(かど・ぶんぺい)さん。

「ギャラリー21ヨウ」が1979年東京都生まれ、2003年に東京芸術大学美術学部工芸科彫金専攻を卒業、2005年に同大学大学院美術研究科修士課程木工芸専攻を修了、2008年に同大学大学院美術研究科後期博士課程工芸専攻木工芸研究領域を修了、現在、東京芸術大学大学院美術研究科非常勤講師、千葉大学非常勤講師の白木麻子(しろき・あさこ)さん。

期間中、「ギャラリーなつか」で東日本大震災による被災地を支援するため、「チャリティオークション小品」展を開き、売上金の一部を「東日本大震災芸術・文化による復興支援ファンド」に寄付する。

7月30日15時から18時まで銀座会議室(中央区銀座3-7-10)2階でシンポジウム「3・11以後のアートとアトム」を開く。武蔵野美術大学造形学部芸術文化学科の学生が企画したシンポジウムで、武蔵野美術大学造形学部芸術文化学科3年、1989年山口県生まれの原田裕規(はらだ・ゆうき)さん、1988年千葉県生まれの鈴木廉(すずき・れん)さん、1990年神奈川県生まれの和田怜子(わだ・れいこ)さんの3人が進行役を務める。

パネリストとして武蔵野美術大学造形学部芸術文化学科非常勤講師で1952年東京都生まれの石黒敦彦(いしぐろ・あつひこ)さん、丸木美術館学芸員の岡村幸宣 (おかむら・ゆきのり)さん、武蔵野美術大学非常勤講師の沢山遼 (さわやま・りょう)さんが出演する。

アドバイザーとして、「ギャラリーQ」の経営者で多摩美術大学芸術学科 非常勤講師の上田雄三(うえだ・ゆうぞう)さんと武蔵野美術大学教授の岡部(おかべ)あおみさんも出席する。希望者は「藍画廊」(03-3567-8777)まで申し込む。定員は先着120人。シンポジウム終了後、同じ場所でレセプションを開く。

石黒敦彦さんは1952年東京都生まれ、科学・芸術系の編集者を経て、1986年に「”来るべき芸術”のためのワークショップ」を設立、多くの美術館、博物館で「芸術と科学のワークショップ」を開き、1991年から現在まで体験型アートの展覧会「メビウスの卵展」を開いている。

岡村幸宣さんは1974年東京都生まれ、東京造形大学造形学部比較造形専攻を卒業、同研究生過程を修了、2001年より原爆の図丸木美術館学芸員として勤務している。

沢山遼さんは1982年生まれ、武蔵野美術大学大学院造形研究科美術専攻を修了、「美術手帖」誌を中心に執筆活動を行っている。

8月5日に「コバヤシ画廊」で15時からバイオリン奏者の桑田(くわた)みどりさん、「キャラリイK」で17時から、「キャラリー58」で19時からバイオリン奏者の木村友紀(きむら・ゆき)さんとビオラ奏者の松崎敦子(まつざき・けいこ)さんがミニコンサートを開く。

開場時間は11時30分から19時(最終日は17時)で、日曜日は休廊(「ギャラリー21ヨウ」は月曜日休廊)。入場はシンポジウム、ミニコンサートも含めて無料。