リコー画廊で伊藤之一が「琵琶湖の隠れ家」展、座談、撮影会も

【銀座新聞ニュース=2012年1月1日】リコー(中央区銀座8-13-1、03-6278-2111)が運営するギャラリー「リング・キューブ(RING CUBE)」(中央区銀座5-7-2、三愛ドリームセンター9階、03-3289-1521)は2012年1月4日から1月15日まで伊藤之一さんによる「隠れ里へ インビジブル・シーン(the invisible scene)」を開催する。

写真家の伊藤之一(いとう・かずゆき)さんがリコーのデジタルカメラ「GXR」を使って滋賀県琵琶湖一帯を中心に四季の移ろいを撮影した作品約60点を展示する。

「隠れ里」とは、世を避けて隠れ忍ぶ里のことで、民俗学では「山に住む神々が祭りの時など里に現れ、舞を舞いさっていく山間の避地」(リコー)を指している。

伊藤之一さんは琵琶湖とそれを取り巻く地域を「隠れ里」ととらえ、「土の上を木々の中を水の際をひたすら僕は歩き続け」る中で、「アスファルトに覆われた道を後にし、少し横道にそれてみる。しばらくするとそこには静かに時代に左右されず存在する、いわば真空地帯の様な所があり、古(いにしえ)につながる光景に出会」った。

伊藤之一さんは「湿度を帯びた日本的心情を感じる隠れ里を歩きながら、自らの中に隠された自然に反応する本能が目覚め、懐かしき里のイメージが立ち上がる思いがした」という。

伊藤之一さんは1966年愛知県生まれ、1991年に日本大学芸術学部写真学科を卒業、博報堂フォトクリエイテイブ(現博報堂プロダクト)を経て、2000年に伊藤写真事務所を設立、広告写真を中心に、自主制作の作品を発表している。主な写真集に「入り口」や「テツオ」、「電車カメラ」、「雨が、アスファルト」などがある。(共にWALL)

1月7日17時から伊藤之一さんによるトークショーを、18時からレセプションパーティーを開く。

1月14日11時から「夢の島熱帯植物館」(江東区夢の島2-1-2)で伊藤之一さんによる「GXR」を使う撮影会を開く。「GXR」の特徴をいかした、植物撮影のポイントを説明し、その後は自由撮影になり、撮影後は近くの施設で作品発表と講評を行う。「GXR」を持っていない人には貸し出す。定員は先着12人で、料金は入館料を含め4500円。

開場時間は11時から20時。毎週火曜日が定休。(2012-01-01)