中央の百貨店6月、銀座三越、高島屋増、松坂屋が4カ月ぶり減

【銀座新聞ニュース=2012年7月3日】中央区とその周辺の主要百貨店の6月売上高(速報値、店頭ベース)は日本橋高島屋、銀座三越、松屋銀座店がプラスだったものの、ほかはマイナスで、とくに、復調気配で推移してきた松坂屋銀座店がマイナスに転じた。
6月は前年に比べて休日が1日多かったものの、8年ぶりの台風上陸や気温が低かったことなどから、入店客数は「前年を下回る」(松屋)ところも出ているが、売上高では「ラグジュアリーブランドや時計宝飾品が好調に推移」(J.フロントリテーリング)し、「高額品の特選衣料雑貨、宝飾品、呉服、美術品などは5月に続き前年比プラス」(高島屋)となっている。
三越伊勢丹ホールディングスの日本橋三越(中央区日本橋室町1-4-1、03-3241-3311)は前年同月比0.9%減(5月確定値0.1%増)と4カ月ぶりにマイナスとなった。一方、銀座三越(中央区銀座4-6-16、03-3562-1111)は同8.6%増(5月確定値11.1%増)と8カ月続けてプラスと好調が続いている。
日本橋高島屋(中央区日本橋2-4-1、03-3211-4111)は同1.1%増(5月確定値2.1%減)と2カ月ぶりに前年を上回った。商品別(18店舗ベース)では、夏物衣料の動きが鈍かった婦人服や前年の節電の影響による好調の反動などもあり、紳士雑貨が苦戦した。
J.フロントリテーリングの大丸東京店(千代田区丸の内1-9-1、03-3212-8011)は同3.5%減(5月確定値0.5%減)と2カ月続けて前年を下回った。松坂屋銀座店(中央区銀座6-10-1、03-3572-1111)は同3.8%減(5月確定値2.3%増)と4カ月ぶりにマイナスとなっている。J.フロントリテーリングは18店舗ベースで、ラグジュアリーブランドや時計宝飾品が好調で、婦人服も売り上げを伸ばしたが、気温が平年を下回って推移したことにより、ファッション雑貨の動きが鈍かったという。
松屋銀座店(中央区銀座3-6-1、03-3567-1211)は同1.6%増(5月確定値1.1%増)と5カ月続けて前年を上回った。中元商戦、8階ギフトセンターが期間が2日少ないことも影響し、苦戦したが、月後半に婦人、紳士部門でセールを一部はじめたことにより、婦人雑貨、ハンドバッグ、紳士かばんを中心に好調に推移した。ショップ・リニューアルした化粧品も順調な滑り出しとしている。