リコー画廊でマグナム・フォト65年記念68人展

【銀座新聞ニュース=2012年3月29日】リコー(中央区銀座 8-13-1、03-6278-2111)が運営する「三愛ドリームセンター」(中央区銀座5-7-2)9階のギャラリー「リング・キューブ(RING CUBE)」(03-3289-1521)は4月4日から4月29日まで「マグナム・フォト創設65周年記念写真展『マグナム・コンタクトシート』」を開催する。

ハンガリー人写真家のロバート・キャパ(Robert Capa 、1913-1954)の発案で、フランス人のアンリ・カルティエ=ブレッソン(Henri Cartier-Bresson、1908-2004)らと1947年に創設した報道写真家の集団「マグナム・フォト(Magnum Photos)」(本部・アメリカ・ニューヨークとフランス・パリ)が65年になるのを記念して、アンリ・カルティエ=ブレッソン、フランス人のエリオット・アーウィット(Elliott Erwitt)さん、ノルウェー人のジョナス・ベンディクセン(Jonas Bendiksen)さんら68人の会員がコンタクトシート(べタ焼き)とともに展示する。

コンタクトシートは撮影画像の一覧で、撮影者の記録として、編集のツールとして、ネガを保管するための索引として使用されてきた。「写真家があるイメージをどのように構築し、どのように最高の1枚を選び出したかが、コンタクトシートに記録され、写真家独自のアプローチが明らかになる」ことから、コンタクトシートから舞台裏の感覚を与えてくれるという。

ウイキペディアによると、「マグナム・フォト」はロバート・キャパ、アンリ・カルティエ=ブレッソン、イギリス人のジョージ・ロジャー(George Rodger、1908-1995)、ポーランド人のデビッド・シーモア(David Seymour、1911-1956)らが創設者として参加し、2007年に創設60周年を迎えて、東京都写真美術館などでドキュメンタリー映画「マグナム・フォト 世界を変える写真家たち」が上映された。

また、2006年9月から12月には、東京・銀座の中央通りで、「マグナム・フォト」の写真家が撮影した「東京」の写真を、タイルにプリントして展示するという試み「銀座フォトグラム2006」を開いている。

「マグナム」の名はシャンパンの大瓶に由来するといわれ、現在ではメンバーの数も50人を超え、イギリス・ロンドンと東京に支社が置かれている。日本人の会員は浜谷浩(はまや・ひろし、1915-1999)と1965年に参加し、1988年に正会員になった久保田博二(くぼた・ひろじ)さんがいる。

開場時間は11時から20時(最終日は17時)で、入場は無料。