サニーヘルス、揚げ物は揚げたてを食べる、野菜を添えて

【銀座新聞ニュース=2015年1月14日】サニーヘルス(中央区八重洲2-1-6、八重洲kビル6階、0120-662-444)はこのほど、調査レポート「揚げ物の太らない食べ方ってあるの?」を発表した。

揚げ物も週に1,2度、7色の野菜を添えて食べるとファイトケミカルスの働きにより太りにくくくなる。

揚げ物も週に1,2度、7色の野菜を添えて食べるとファイトケミカルスの働きにより太りにくくくなる。

高脂肪、高カロリーの代表格といえば揚げ物だが、ダイエットの際に必ずしも完全に断つ必要はなく、食べ方次第では体脂肪に蓄積しにくく、太りにくくすることができるとしている。

揚げ物の太らない食べ方としては、他の食材を取り入れることで、なるべく体脂肪に蓄積させないようにする。野菜、海藻、きのこなど、食物繊維の豊富なものを副菜に加える。食物繊維には脂肪の吸収を抑制する働きがあり、揚げ物に定番のキャベツの千切りも食物繊維が豊富で、揚げ物を食べる前に、先にキャベツにはしを付けるといいという。

体に入った脂肪を代謝させてエネルギーに変えるには、ビタミンB2が有効で、脂質の摂取量が多いほどビタミンB2が必要になり、肉や魚、チーズなど動物性食品、マイタケ、エリンギに多く含まれている。

また、生の食べ物に含まれる「酵素」を摂るよう心掛ける。生野菜のサラダや漬物を食べたり、揚げ物に大根おろしを添えたり、レモン汁をかけるのも理に適っているという。脂肪の吸収を穏やかに、代謝を促す働きがあるからだ。

揚げ物は夕食に食べることが多いが、体脂肪を変えないようにするためには、活動的な昼の方が適しているという。

起床後間もない朝食では胃腸に負担をかけるし、夕食では活動的な日中と異なり、食後に消費するエネルギーが少ないので、夜に高カロリーな食事を摂るとエネルギーが余り、脂肪として蓄積されやすい。また、人間の体内時計も関係している。

22時頃から人間の体は太りやすい状態になる。「BMAL1(ビーマルワン)」と呼ばれるタンパク質が急増し、脂肪の吸収を促進する酵素の働きが活発になるためだ。夕食に揚げ物を食べる際は、なるべく19時頃までには済ませるようにしたい。

もし、遅く食べる場合は、主食のご飯の量を少なめにする、翌日の食事は野菜中心の軽いものにし、摂取カロリー、脂肪分を抑える、できるだけ体を動かすようにするなどの対策をするように心掛ける。

専門店で食べるなら揚げたてのものが味わえるが、スーパーなどで出来合いの揚げ物を買う場合は、揚げてから時間が経過しており、揚げ油の種類によって、その度合いは違うものの、油は時間の経過と共に酸化する。酸化した油は体によくないので、出来合いのものを食べるよりは、自宅で作り、揚げたての物を食べるようにしたい。

自分で揚げるならオリーブオイルやキャノーラ油などの酸化しにくい油を選ぶこともできるし、油の量を調節することもできる。たっぷりの油で揚げるのではなく、少量の油で焼くように揚げるほうが、余計な油を摂らなくて済む。ただ、太りにくい揚げ物の食べ方をしても、頻度は週に1、2度までに抑えたいとしている。

ウイキペディアによると、「揚げ物」は日本では奈良時代には、油で揚げるという調理法が知られていたが、食用油の商取引が座に仕切られ、関所による通行税の課税により流通コストが高く、油の原料がゴマで生産量が少なく高価であったため広く普及することはなかった。

戦国時代末期に織田信長(おだ・のぶなが、1534-1582)が推し進めた楽市楽座により流通の障壁が取り除かれ、江戸時代初期に、植物油の主流が高価なごま油から量産の可能な菜種油に変わり、調理方法の天ぷらの普及、天ぷらに合った調味料のしょう油の開発と流通に伴い、広く庶民にも食べられるようになった。

ヨーロッパにおいては、「揚げる(deep frying)」という単語は1930年代におけるまで記述が存在しなかった。ただ、古くは、古代ローマのレシピ本であるアピシウスの中で鶏料理の下準備として、揚げる技法が紹介されている。

「ビュートリション(Beautrition)美と栄養」のブログによると、悪い油で引き起こされるのは、酸化と炎症で、揚げ物を食べる際に、葉物野菜の緑、トマトの赤、かぼちゃの黄色、海藻やゴマの黒、ブルーベリーやなすの紫、にんじんやパプリカのオレンジ色、キノコの茶色など自然の色で7色が揃う野菜を一緒にとるようにするといいという。

揚げ物などで酸化した油をとると、体の細胞も酸化してしまうが、この酸化を防ぐのが「ファイトケミカルス」で、「ファイトケミカルス」とは、植物の色素に含まれる抗酸化物質で、ファイトケミカルスは、ビタミンやミネラルと同様にチームで働くという。1種類だけではあまり働いてくれないが、7色の野菜や果物をとると、チームをつくるファイトケミカルスが一通り揃いやすくなり、抗酸化作用が働くことになる。

未来系治療家の藤田隆弘(ふじた・たかひろ)さんのブログによると、揚げ物を電子レンジで温めると、揚げた油が時間とともに「酸化」をおこし、油が動脈硬化の原因ともなる過酸化脂質になるとしている。食品中の脂肪やコレステロールは調理、加工、保存の過程で酸化していくし、加熱されると過酸化脂質になる。

そこで勧められているのが揚げ物は揚げたてを食べる、1日おいたら、冷たいまま食べる、もし温める場合は、フライパンで温めるというやり方だ。