ヴァニラで15年凝縮展、池谷友秀、大串祥子ら、S・サーカス関連も

【銀座新聞ニュース=2015年9月13日】ヴァニラ画廊(中央区銀座8-10-7、東成ビル、03-5568-1233)は9月14日から10月3日までヴァニラ画廊コレクション「Condensed Vanilla2015」を開く。

ヴァニラ画廊で9月14日から10月3日まで開催される「コンデンスド・ヴァニラ2015」のフライヤー。

ヴァニラ画廊で9月14日から10月3日まで開催される「コンデンスド・ヴァニラ2015」のフライヤー。

2014年から2015年にかけてヴァニラ画廊で開いた展示会のうち、「センシティブに造りこまれた立体作品、ショッキングながらも美しい写真作品、ラディカルかつ、デカダンスな平面作品」など「衝撃作」を「コンデンスド・ヴァニラ(Condensed Vanilla)2015」として展示する。「サディスティックサーカス」との特別コラボ展もある。

今回、出品するのは水彩色鉛筆により「情動や叙情に空想を交えた絵」を制作している石井智菜美(いしい・ちなみ)さん、「親指」をテーマに制作している伊藤啓恵(いとう・ひろえ)さん、写真家の池谷友秀(いけや・ともひで)さん、丸ペンとカラーインクを使って、命の誕生から永遠の眠りにつくまでの物語を描いているウエダ・ユウスケ(Ueda Usuke)さん。

写真家で、2008年の北京オリンピックで国際近代五種連合(UIPM、近代五種の国際的な統括団体)の公式写真家に任命された大串祥子(おおぐし・しょうこ)さん、イラストレーターのカメリアン(Kamerian)さん、彫刻家で乾漆技法で制作している川上勉(かわかみ・つとむ)さん、イラストレーターのC7(しーな)さん。

グロテスクで耽美系のイタリアの画家、サトゥルノ・ブット(Saturno Butto)さん、エロティックかつメタリックな質感およびメカニカルな造形で女性を描き、ソニーのロボット「アイボ(AIBO)」のデザインも手がけた空山基(そらやま・はじめ)さん、ヨーロッパの古典技法を用いた絵画作品を中心に自然と人間の関わりをテーマに制作している高木智広(たかぎ・ともひろ)さん、銅版画作家の多賀新(たが・しん)さん。

写真家で、女装コーディネーターの立花奈央子(たちばな・なおこ)さん、少女主義的水彩画家のたまさん、イラストレーター、マンガ家の寺田克也(てらだ・かつや)さん、多摩美術大学絵画学科油画専攻を卒業し、2014年の「第2回ヴァニラ画廊大賞展」で大賞を受賞した波磨茜也香(はま・あやか)さん。

豊満な女性に虐げられる男性をモチーフにしたM性作品を鉛筆書きで制作している春川ナミオ(はるかわ・なみお)さん、2013年の「第1回ヴァニラ画廊大賞展」で大賞を受賞した油絵画家の冷墨清志(ひやずみ・きよし)さん、妄想絵描きの平田澱(ひらた・よどむ)さん、創作人形作家の泥方陽菜(ひじかた・はるな)さん。

緊縛写真など写真家の中島圭一郎(なかしま・けいいちろう)さん、リトアニアで創作活動を行っているイラストレーターで写真家のナタリー・ショウ(Natalie Shau)さん、人形作家のナナオヒシャク(ななお・ひしゃく)さん、ペン画を使ったモノクロ作品を描く麻子(まこ)さん。

鉛筆画で女性を描く水元正也(みずもと・まさや)さん、アメリカの写真家、メラニー・プーレン(Melanie Pullen)さん、「一般企業」に勤務しながら、2014年からスマートフォンで自撮りにより作品を制作している吉田槙(よしだ・まき)さん、2015年に第3回ヴァニラ画廊大賞展で大賞を受賞した横倉裕司(よこくら・ゆうじ)さん。

2005年にボーイズラブ誌でデビューし、2014年に「愛を喰らえ!!」で文化庁メディア芸術祭マンガ部門新人賞を受賞したマンガ家のルネッサンス吉田(るねっさんす・よしだ)さん、日本人で覆面イラストレーターのロッキン・ジェリー・ビーン(Rockin’Jelly Bean)さんの30人だ。

9月20日に「ディファ有明(DIFFER ARIAKE)」(江東区有明1-3-25、03-5500-3731)でサディスティックサーカス」がイベントを開く。これに伴い、「サディスティックサーカス特別セレクト作家」として、半ズボン、白いハイソックスからヒゲの剃り跡まで「男子」を主なテーマに制作しているカネオヤサチコ(かねおや・さちこ)さん、怪奇マンガ家の呪(のろい)みちるさん、ノルウェーのボードビルショー「ペイン・ソリューション(PAIN SOLUTION)」を10年以上にわたって撮影している写真家のヘレン・フィエル(Helene Fjell)さん。

アメリカで公私ともにパートナーで、セットデザイナー、フォトイラストレーターのステーシー・ランサム(Stacy Ransom)さんとアートディレクター、カメラマンのジェイソン・ミッチェル(Jason Mitchell)さんの「ランサム&ミッチェル(Ransom&Mitchell)」、特殊メイク、特殊造形などを手掛ける相蘇敬介(あいそ・けいすけ)さんが率いる「リンクファクトリー(LINKFACTORY) 」が作品を展示する。

さらに、かつて「南条まさき」の芸名で「市川ひと丸一座」で舞台に立ったこともある京都文教大学教授の鵜飼正樹(うかい・まさき)さんの協力により、安田興行社の見世物看板を展示する。

開場時間は12時から19時(金曜日は20時、土曜日・祝日は17時)で、入場料は500円。