東宝、7月映画興行35億円に半減、4カ月ぶり減、単月で最低

【銀座新聞ニュース=2016年8月11日】東宝(千代田区有楽町1-2-2、03-3591-1221)はこのほど、7月の映画営業部門興行成績(速報ベース)が前年同月比54.1%減の35億1553万円と4カ月ぶりに前年実績を下回ったと発表した。

現在、一般公開中の「ポケモン・ザ・ムービーXY&Z『ボルケニオンと機巧のマギアナ』」((C)Nintendo・Creatures・GAME FREAK・TV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku(C)Pokemon (C)2016 ピカチュウプロジェクト)。

現在、一般公開中の「ポケモン・ザ・ムービーXY&Z『ボルケニオンと機巧のマギアナ』」((C)Nintendo・Creatures・GAME FREAK・TV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku(C)Pokemon (C)2016 ピカチュウプロジェクト)。

例年、7月は3月と並んで年間でも観客が堅調な時期だが、前年の影響をもっとも受ける月で、2016年は2015年7月が78%も増えた反動もあって半減した。

東宝が2009年から映画営業部門興行成績を発表して以降、7月は2009年が77億円(前年同月比37%減)、2010年が126億円(64%増)、2011年が60億円(53%減)、2012年が85億円(43%増)、2013年が77億円(9%減)、2014年が43億円(44%減)、2015年が77億円(78%増)で、40億円を割るのは2016年が初めてで、新規作品も2点しかなかったこともあって過去最低となった。

また、トーホー(TOHO)シネマズ、北海道東宝、関西共栄興行という3社ベースの東宝グループの映画館(679スクリーン)の7月の入場料収入(売店収入は除く)は同2.9%減の58億1029万円だった。2013年6月発表からトーホーシネマズ直営館の入場料収入と東宝グループの入場人員を公表するのを止めている。

7月の上映作品数は6月の9作品から10作品に増えた。興行ランキングでは7月2日、3日の週が「ツゥー・ヤング・トゥ・ダイ(TOO YOUNG TO DIE)!若くして死ぬ」が2位、「64-ロクヨン-後編」が7位で、10位以内に入ったのは2作品にとどまった。

9日、10日の週が「ツゥー・ヤング・トゥ・ダイ!若くして死ぬ」が3位、「64-ロクヨン-後編」が8位で、2週続けて10位以内に入ったのが2点だった。

16日、17日の週が「ポケモン・ザ・ムービーXY&Z ボルケニオンと機巧のマギアナ」が初週3位、「ツゥー・ヤング・トゥ・ダイ!若くして死ぬ」が6位、「64-ロクヨン-後編」が10位と10位以内に3作品が入った。

23日、24日の週が「ポケモン・ザ・ムービーXY&Z ボルケニオンと機巧のマギアナ」が3位、「ツゥー・ヤング・トゥ・ダイ!若くして死ぬ」が7位と10位以内に入ったのが2点だった。

30日、31日の週が「シン・ゴジラ」が初週1位、「ポケモン・ザ・ムービーXY&Z ボルケニオンと機巧のマギアナ」が5位、「ツゥー・ヤング・トゥ・ダイ!若くして死ぬ」が10位と10位以内に3作品が入った。

7月の配給作品は「ポケモン・ザ・ムービーXY&Z ボルケニオンと機巧のマギアナ」、「64-ロクヨン-後編」、「64-ロクヨン-前編」、「映画クレヨンしんちゃん 爆睡!ユメミーワールド大突撃」、「シン・ゴジラ」、「ツゥー・ヤング・トゥ・ダイ(TOO YOUNG TO DIE)!若くして死ぬ」、「高台家の人々」、「世界から猫が消えたなら」など10作品だった。