資生堂パーラーが日航ホノルル線の機内食を提供、ビーフシチュー等

【銀座新聞ニュース=2016年8月19日】国内最大の化粧品メーカーの資生堂(中央区銀座7-5-5、03-3572-5111)グループの資生堂パーラー(中央区銀座8-8-3、0120-471-004)は9月1日から日本航空のハワイ・ホノルル線の機内食を提供する。

資生堂パーラーが9月1日から日航ホノルル線に提供する機内食。

資生堂パーラーが9月1日から日航ホノルル線に提供する機内食。

9月1日から2017年8月31日まで、成田空港発、中部空港発、関西空港発ホノルル行きの日航機のプレミアムエコノミークラスとエコノミークラスの最初の食事を資生堂パーラーの考案した機内食「資生堂パーラーフォー・リゾート(For Resort)」を提供する。ただし、羽田空港発は最初の食事が朝食メニューになるため、対象外としている。

9月からの秋メニューは、「ご飯に合う洋食」の代表メニュー「ビーフシチューとターメリックライス」、サイドディッシュにはベーコンを混ぜ込んだ「ベーコンキッシュ」と定番の「ポテトサラダ」、さらに「チーズケーキ」をオリジナルの「パイナップル」フレーバーで仕上げ、デザートとして付ける。

12月からの冬メニューは、「煮込みハンバーグとクリームソースをかけたオープンオムライス」と「ベーコンキッシュ&ポティロンサラダ」にする予定としている。

ウイキペディアによると、日航のホノルル線は1951年8月に設立された日本航空株式会社が1953年11月に初の国際線として東京(羽田空港)とホノルル・サンフランシスコ線の運航(ダグラスDC-6型機)をはじめたもっとも歴史のある路線で、当初は運賃が高額なファーストクラスのみの運航で、しかも機数が少なく、出発と到着が遅れることが多く「Just Always Late(いつも遅れるJAL)」と揶揄され、ほとんどの便で乗客数はひと桁で、ふた桁だと大喜びという状況だった。

1954年2月にIATA(国際航空運送協会=International Air Transport Association)の決定により、ファーストクラスに合わせてエコノミークラスの設置も許可され、ニューヨークやブラジル・サンパウロ、香港、台湾・台北など世界の主要都市に相次いで支所や営業所を開設したこともあり、1955年度に国際線、国内線とも黒字に転じた。

日航のホノルル線は現在、成田発が週28便(共同運航を含む、羽田発は週7便)、関空発が7便、中部発が7便を運航しており、運航時間はおよそ7時間とされている。全日空(ANA)は成田発が14便(羽田発が7便、関空、中部はなし)にとどまっているが、2019年からエアバスの大型機「A380機」(およそ500席)を投入する予定になっている。

また、日本人のハワイへの渡航者数は、ハワイ州観光局によると、2008年のリーマンショックの影響がみられた2009年に117万人、2010年が124万人、東日本大震災のあった2011年が118万人と伸び悩んだが、2012年が145万人、2013年が152万人、2014年が151万人と増加傾向にある。

資生堂パーラーは1902年に資生堂発祥の地である銀座8丁目(現東京銀座資生堂ビル)の資生堂薬局の一角に、日本初のソーダ水の販売やアイスクリームの製造・販売を行う「ソーダファウンテン」として誕生し、1928年に本格的なレストランを開業し、西洋料理の草分け的存在として、銀座のシンボルとして知られる。

資生堂と日航の協力関係は2014年7月日航の国内線ファーストクラスの飲み物メニューに資生堂の「長命草<ドリンク>N」を提供したのが最初で、今回が資生堂グループと日航の提携第2弾になる。