KITTEで相撲、横綱土俵入りや現役力士の取組、振分親方も

【銀座新聞ニュース=2016年8月19日】日本郵政グループの日本郵便(千代田区霞が関1-3-2、03-3504-4411)とJPビルマネジメント(千代田区丸の内2-7-2、JPタワー、03-5222-0120)は8月11日から28日まで、JPタワー「KITTE」(千代田区丸の内2-7-2)で「はっきよいKITTE」を開いている。

8月28日まで、JPタワー「KITTE」で開かれている「はっきよいKITTE」。画像は昨年の「大相撲キッテ(KITTE)場所」の会場風景。

8月28日まで、JPタワー「KITTE」で開かれている「はっきよいKITTE」。画像は昨年の「大相撲キッテ(KITTE)場所」の会場風景。

「はっきよいキッテ(KITTE)」は相撲の魅力を身近に感じてもらえるイベントで、2015年に続いて2016年が2回目となる。1階アトリウムでは相撲に関するトリビアやデータを体感できる「大すもう展2016」を開き、アトリウム中央には本物の土俵を設置し、子どもたちが親方に挑戦する「ちびっこ相撲キッテ(KITTE)場所」を行う。最終日には横綱の土俵入りや幕内力士による取り組みが観覧できる「大相撲キッテ場所」を開く。

その他、親方や相撲好きなゲストが登場したり、現役幕内力士によるトークショー、親子で楽しめるワークショップを開き、4階旧東京中央郵便局長室で相撲に「相撲絵葉書展」を開いている。

27日までの「大すもう展2016」では、力士になれる「すもう撮りカメラ」や四股パワーを測定する「チャレンジ!四股力測定」などができる。

19日から23日まで「つっぱりスタンプラリー」があり、各階に設置した手形スタンプを集めた台紙をゴールにもってくると、抽選で28日の「大相撲キッテ場所」の2階鑑賞券(立見席)が当たる。

20日13時から14時まで「ちびっこ相撲キッテ(KITTE)場所」を開く。振分親方(ふりわけおやかた、力士名は高見盛=たかみさかり)と、現役力士、子どもたちとの稽古風景を披露する。

28日12時から16時30分まで「大相撲キッテ場所」を開く。第1部は12時から14時までで、幕内力士3人と対戦する「ちびっこ相撲」、5人の力士による相撲甚句(すもうじんく、邦楽の一種で、七五調の囃子歌)、幕内力士2人と床山2人による髪結い、三段目力士16人が出場する「三段目トーナメント」、幕下力士8人が出場する「幕下トーナメント」、幕内力士2人によるトークショー、力士2人いよる初切(しょっきり、相撲の禁じ手を紹介する見世物)を見せる。

第2部は14時30分から16時30分までで、横綱1人と綱締め力士による「綱締め」、幕内力士の土俵入り、横綱3人による横綱土俵入り、幕内力士による取り組みを行う。

当日は1階の観覧席を座るには1階座席券(1部75組150人、2部75組150人の計150組300人)が必要で、19日から23日までキッテ館内で税込み3000円以上を買ったレシート(合算可)で抽選会に参加でき、当たると座席券がもらえる。当日、3階から上は観覧が自由。

ウイキペディアによると、相撲は土俵上で力士が組合って戦う形を取る日本古来の神事や祭りで、同時に武芸でもあり武道でもある。相撲は日本固有の宗教である神道に基づいた神事であり、日本国内各地で「祭り」として「奉納相撲」が住民により、現在も行われている。そのため、礼儀作法が重視され、その一環として力士はまわし以外は身につけない。その名残は現代の興行形式である大相撲にも見られる。また、古代から現代に至るまで皇室との縁は深い。

同じような形態の格闘技としては沖縄本島のシマ、モンゴルのブフ、中国のシュアイジャオ、朝鮮半島のシルム、トルコのヤールギュレシなどがある。

相撲の起源は古く、古墳時代の埴輪・須恵器にもその様子が描写されている。「日本書紀」には人間としての力士同士の戦いで最古のものとして、紀元前23年にある野見宿祢(のみのすくね)と当麻蹴速(たいまのけはや)の「すまい」での戦いで、当時の相撲は打撃を主とする格闘技であり、命までをも奪った上、しかもそれが賞賛される出来事であったことから武芸・武術であり、宿祢と蹶速は相撲の始祖として祭られている。

「日本書紀」の469年には最古の女相撲の記録があり、これが記録上の「相撲」という文字の初出とされている。平安時代には宮廷で各地から相撲人を選出し、相撲大会を催し、天皇が出御した行事を節会と称し、天皇御覧の元に相撲を行ったため「相撲節会(すまひのせちえ)」と呼ばれた。

江戸時代には、徳川将軍家の上覧相撲がたびたび開催され、職業としての大相撲が始まった。また座頭相撲とそこから派生した女相撲の興行も存在し、昭和30年代後半まで存続した。競技の形態としては、直径4.55メートル(15尺)の円形または四角形をした土俵の中でまわしを締めた2人が組み合って(取り組み)勝ち負けを競う。土俵から出るか、地面に足の裏以外がついた場合、もしくは反則を行った場合、負けとなる。その判定は行司が行う。

4階の旧東京中央郵便局長室の開場時間は11時から21時(16日と23日は20時)まで。