銀座グランドでモントルージャズ記念ライブ、仏シャンパンも

【銀座新聞ニュース=2016年8月24日】「ホテルコムズ」などを運営する「株式会社グランビスタ ホテル&リゾート」(中央区新川1-26-9、03-3297-8611)グループの「銀座グランドホテル」(中央区銀座8-6-15、03-3572-4131)は8月26日に1階カフェ「NORTHERN TERRACE DINER TOKYO」で「TAITTINGER JAZZ LIVE」を開く。

銀座グランドホテルで8月26日に開かれる「テタンジェ・ジャズ・ライブ(TAITTINGER JAZZ LIVE)」に出演する余嶋研一さん。

銀座グランドホテルで8月26日に開かれる「テタンジェ・ジャズ・ライブ(TAITTINGER JAZZ LIVE)」に出演する余嶋研一さん。

「テタンジェ・ジャズ・ライブ(TAITTINGER JAZZ LIVE)」は世界3大ジャズフェスティバルの「モントルー・ジャズ・フェスティバル」50周年を記念して、シャンパンの「テタンジェジャズボトル」を飲みながら、ピアノ奏者の余嶋研一(よじま・けんいち)さん、ベース奏者の山口雄三(でぐち・ゆうぞう)さん、サックス奏者のバードマン幸田(ばーどまん・こうだ)さんによるジャズトリオの演奏を楽しむイベントで、ホテルの並木通りサイドには、テタンジェのイメージパネルがライトアップされる。

モントルー・ジャズ・フェスティバル(The Montreux Jazz Festival)は1967年から毎年7月にスイスのモントルーおよびレマン湖周辺で開かれているジャズ・フェスティバルで、運営者のクロード・ノブス(Claude Nobs、1936-2013)、ピアノ奏者のジオ・ヴマール(Geo Voumard、1920-2008)、ジャーナリストのルネ・ランゲル(Rene Langel)がはじめた。

同じく出演する山口雄三さん。

同じく出演する山口雄三さん。

クロード・ノブスは当時、モントルー観光局の職員で、モントルーの知名度を上げ観光客を誘致しようと考え、1966年にアメリカ・ニューヨークのアトランティック・レコードに創立者のネスヒ・アーティガン(Nesuhi Ertegun、1917-1989)とアーメット・アーティガン(Ahmet Ertegun、1923-2006) をアポなしで訪ね、協力を仰いだ。こうして1967年7月に最初のジャズ・フェスティバルが開かれた。1971年12月には、会場でもあるモントルー・カジノでライブ中に火事が発生し、クロード・ノブスは中にいた子どもたちを助けた。

当時、レコーディングのために滞在していたハード・ロック・グループ「ディープ・パープル」がそのことをアルバム「マシン・ヘッド」に収録された「スモーク・オン・ザ・ウォーター」で歌った。この歌詞の中に「ファンキー・クロードが子供たちを外に逃がした(Funky Claude was running in and out pulling kids out the ground)」と触れたことでも知られた。

同じく出演するバードマン幸田さん。

同じく出演するバードマン幸田さん。

1995年からはコンベンションセンターも会場となり、16日間の期間中に延べ20万人が来場するところまで拡がり、当初のジャズ中心から、徐々にポップス、ロック、ソウル、ワールド・ミュージックなどありとあらゆるジャンルの音楽をカバーするようになり、ヨーロッパでは最大規模、カナダのモントリオール国際ジャズフェスティバルに次ぎ、世界で2番目の規模を持つジャズフェスティバルとなっている。

現在は、マシュー・ジャトンさん(Mathieu Jaton)とクロード・ノブスが率いたチームが運営している。また、10月7日から9日の3日間、恵比寿ザ・ガーデンホールで第2回の「モントルー・ジャズ・フェスティバル・ジャパン2016」が開かれる。

当日、提供されるのは辛口のシャンパン「テタンジェ ブリュット レゼルヴ(Taittinger Brut Reserve)」で「果実やブリオッシュ、桃や白い花、バニラなどを思わせるアロマと生き生きとしたフレッシュでクリスピーな味わいと優れた調和が感じられる」としている。

シャンパーニュ・テタンジェ社はオーナー兼経営者のピエール・エマニュエル・テタンジェ(Pierre Emmanuel Taittinger)さんの父親のピエール・テタンジェ(Pierre Taittinger)が1932年に、1734年創業のフルノー社を買収し、「テタンジェ」の名でシャンパーニュの製造販売を始めたことに由来し、するが運営するシャンパン醸造元で、自社のぶどう畑は288ヘクタールとシャンパーニュ地方で3番目の広さで、高価なシャルドネ種を主体としたシャンパンを醸造している。

余嶋研一さんは福岡県北九州市生まれ、東京芸術大学を卒業、ブルーコーツ、ニューサラブレッツなどを経て、自己のピアノトリオやソロピアニストとして現在も活動している。
山口雄三さんは1952年東京都生まれ、東京理科大学を卒業、在学中からジャズベースをはじめ、卒業後、宮之上貴昭(みやのうえ・たかあき)さんのバンドでプロデビューし、村田浩(むらた・ひろし)さんのバップバンド、大井貴司(おおい・たかし)さんの率いるグッドバイブレーションなど多くのグループとセッションし、2002年より北村英治(きたむら・えいじ)さんのバンドに参加している。

バードマン幸田さんは東京都豊島区西池袋生まれ、早稲田大学政経学部を卒業、在学中に早大モダンジャズ研究会でサックス奏者として活躍し、10年間の会社勤めの後、1978年にタレントのタモリさんらジャズ研OBの共同出資で新宿のライブスポット「J」を開店、店主となる。2006年から「斑尾ジャズ」の総合司会を務めている。

開場時間は19時と20時の2回で、30分ずつ演奏する。ドリンク代は1杯1000円(サービス料込み、税別)で、飲み放題5000円(サービス料込み、税込み)もある。ラストオーダーは22時。