サニーヘルス、ダイエットに不向きな6種、春雨スープ、サラダ等

【銀座新聞ニュース=2016年9月3日】サニーヘルス(中央区八重洲2-1-6、八重洲kビル、0120-662-444)はこのほど、レポート「実はダイエットがうまくいかない原因かも?要注意食品6選」を発表した。

市販の野菜ジュース類の多くは、1日の野菜摂取量350グラムを下回る量の栄養素しか含まれていない。グラノーラも小麦、玄米などの穀物をシロップ、砂糖、はちみつなどで甘みをつけ、油脂を混ぜてオーブンで焼いて作るため、食べ過ぎは禁物で、朝食に食事として適量を食べるようにしたい。

市販の野菜ジュース類の多くは、1日の野菜摂取量350グラムを下回る量の栄養素しか含まれていない。グラノーラも小麦、玄米などの穀物をシロップ、砂糖、はちみつなどで甘みをつけ、油脂を混ぜてオーブンで焼いて作るため、食べ過ぎは禁物で、朝食に食事として適量を食べるようにしたい。

サニヘールスでは、ダイエットにいいらしいということで積極的に食べていた食べ物が、実はダイエットの妨げとなっていた、ということがあるとしている。美容や健康によさそうなヘルシーだと思われている食べ物の中には、実はヘルシーではないものや、食べ方に気をつけないと逆に太ってしまうものがあるので、今回はそうした「要注意食品」を紹介している。

まずは「カップ春雨(はるさめ)スープ」だ。春雨は低カロリーでヘルシーと思われているが、糖質(炭水化物)が主成分なので、決してヘルシーではない。市販のカップ春雨スープに表示されているカロリーは100キロカロリーから200キロカロリー程度とはいえ、それは春雨の量が少ないだけであって、春雨10グラムあたり35キロカロリーほどもある。これはうどんやパスタなど、ほかの麺類とほぼ同じぐらいのカロリーになっている。

その上、カップ春雨スープはスープを飲み干すことが多く、1食あたり約3グラムとスープの塩分がやや高めで、むくみの原因になるだけでなく、健康面でも気になるところなので、食べる頻度は控えめにした方がいいとしている。

次いで「グラノーラ」を挙げる。ダイエットのために、グラノーラを食べているけど、やせない、それどころか逆に太ってしまった、という失敗談をよく耳にするが、これは食事+グラノーラや、おやつとして食べている人に多いパターンという。グラノーラはさまざまな商品が販売されているが、基本的にはオーツ麦(えん麦)をメインに、小麦、玄米など数種の穀物をシロップ、砂糖、ココナッツ、はちみつなどで甘みを付け、油脂を混ぜてオーブンで焼いて作られている。

つまり、糖質+糖質+脂肪という組み合わせでできている。1食の目安量である50グラムあたりのカロリーは約220キロカロリーで、これはコンビニのおにぎり1個分に相当する。カロリーも糖質も決して低い食品ではないので、食べ過ぎは禁物で、食べるタイミングもグラノーラは糖質(炭水化物)が多いので、夜よりも朝食のほうがいいという。デザートではなく、食事として適量のグラノーラを食べるようにするのが最適としている。

3つ目が「野菜ジュース」で、「1本で1日分の野菜を使用」などと表示された野菜ジュース類の多くは、厚生労働省が推奨する1日の野菜摂取量350グラムを下回る量の栄養素しか含んでいないことが、名古屋市消費生活センターの行った成分分析でわかっている。野菜350グラムを「原料」としているだけであって、加工する段階で含まれるほとんどの栄養素は減少している。

野菜ジュースができるまでには、濃縮や殺菌のために加熱されており、熱に弱い酵素は失活し、ビタミンCは激減してしまうので、これらの摂取はまったく期待できない。本物の野菜とは決定的に異なるのが食物繊維で、国民生活センターの調べによると、野菜系飲料の1パッケージ(200ミリリットル)あたりの食物繊維量は緑黄色野菜120グラムあたりに含まれる量(推定値)と比べると、ほとんどの商品が半分以下としている。このように野菜ジュースは野菜そのものとは違い、あくまでも補助的なものと位置づけてほしいとしている。ただし、栄養素を補うため、ビタミンやミネラルを添加している商品もあり、パッケージの表示で確認することが必要としている。

4つ目が「コンビニのスムージー」で、自宅やジュース専門店など、フレッシュフルーツや生野菜を使って作るスムージーであればいいが、コンビニでよく見かけるものは濃縮還元ジュースなど加工されたジュースが使用されていたり、砂糖や果糖ブドウ糖液糖が加えられているため、ヘルシーとはいえない商品になっている。「野菜ジュース」と同じく栄養素が損なわれており、無駄に糖質を摂ってしまうことにもなる。

5つ目が「サラダ」で、ダイエットのためにサラダを食べるのはいいことだが、マヨネーズや脂肪分の高いドレッシングをかけてしまっては元も子もない。また、ノンオイルドレッシングを選ぶ時にも注意が必要で、低カロリーが売りのノンオイルドレッシングは、通常のドレッシングの4分の1ほどのカロリーで、ダイエット中の人や健康志向の人に需要があるが、塩分や糖質が高めの商品が多いのが特徴という。ノンオイルドレッシングを選ぶなら「減塩」や「糖分控えめ」などの表示をチェックしたい。

また、市販のドレッシングには、質がいいとはいえない油分が使われていたり、ノンオイルであっても人工甘味料が使われていたりするため、選ぶ際には表示をよく見るようにする。脂肪分の摂り過ぎはよくないが、油にはビタミンの吸収を助けるなど、体に有用なはたらきもある。大切なのは油の質で、市販のドレッシングの油よりも、オリーブオイルやアマニ油、ココナッツオイルなどのほうが質がよく、ダイエットに向いている。こうした油を使って、ドレッシングを手作りできると最適で、適量の油は体に必要としている。

さらに、サラダにおいてもっとも気をつけたいのが、「太るサラダ」を食べないことで、太るサラダとは、ポテトサラダ、かぼちゃサラダ、マカロニサラダ、春雨サラダなど、糖質がメインのものや、ごぼうサラダやツナサラダなど、マヨネーズで和えているサラダをいう。これらのサラダは箸休め程度の量に留めておいたほうが無難としている。

6つ目が「ゼロカロリー系飲料水」で、「糖質ゼロ」とか「カロリーオフ」を売りにしているダイエット飲料を選ぶ時に気をつけたいのが、人工甘味料という。カロリーオフのために砂糖ではなく、その代替に人工甘味料が使われていることがほとんどで、表示をチェックすることが不可欠だ。ダイエット飲料は、砂糖が入っていないということで安心してしまうが、また別のリスクがあることを認識しておいたほうがよいとしている。

人工甘味料の代表的なものはアスパルテーム、アセスルファムK(カリウム)、スクラロースなどがあり、アメリカ・ハーバード大学、テキサス大学、パデュー大学などの研究によると、こうした人工甘味料は砂糖以上に太りやすく、かつ中毒性があり、腎臓への悪影響があるという研究結果が発表されている。人工甘味料の人体への影響は未知の部分がまだあり、なるべく自然のものを口にするようにしたいとしている。

ウイキペディアによると、グラノーラ(Granola)はシリアル食品の一種で、ロールドオーツ(燕麦の押麦)や、麦、玄米、とうもろこしなどを主とした穀物加工品と、ココナッツ、ナッツなどを、砂糖、蜂蜜、メープルなどのシロップ(糖蜜)、植物油とで混ぜてオーブンで焼いてある。さらにドライフルーツなどが混ぜられることも多い。オーブンで焼く途中に何度かかき混ぜる、もしくは焼き上げた後に破砕することで適当な塊状とする。

ヨーグルトや牛乳をかけて朝食としたり、おやつとしてそのまま食べる。軽くて持ち運びやすく、栄養価が高いため、キャンプやハイキングの携帯食にも向いている。今日では、グラノーラを棒状に固めた「グラノーラ・バー」もおやつや携帯食として人気がある。

日本の食品メーカーでは主にカルビー、日清シスコ、日本ケロッグが販売している。グラノーラは加熱処理を行っており、原材料の持つ栄養素が破壊されており、メーカーでは必須ビタミンなどを添加し、高栄養価であることを謳っている。ただ、栄養価が高い半面、糖質(炭水化物)が低めであるため、「低糖質ダイエット」をする人に利用されるなど、日本でも人気の理由にもなっているが、食パンなどと比較してもカロリーは低くないので、食べすぎればダイエット効果はないとしている。

1863年にジェームス・ケイレブ・ジャクソン(James Caleb Jackson、1811–1895)がサナトリウムの患者のために、グラハム粉(Graham flour)を使ったグラニューラ(Granula)を発明した。これはグラハム粉の生地を伸ばしてシート状にしたあと焼成、粉砕を2度繰り返し、小さな粒状にしたもので、とても固く、食べるまでに水や牛乳に長時間浸す必要があった。

1880年頃にケロッグの共同創始者のひとり、ジョン・ハーヴェイ・ケロッグ(John Harvey Kellogg、1852-1943)はグラニューラを名称もそのままに模倣した製品を販売していたが、グラハム粉に代えて、燕麦などを使用し、ローラーでフレーク状により食べやすく独自に改良を加えたことにより、このグラニューラはヒットした。それに続いて多くの類似製品も誕生、ジャクソンがケロッグを訴えたため、ケロッグのグラニューラは「グラノーラ」に改名された。

しかし、グラノーラはその後に発明されるコーンフレークなどのより食べやすいシリアル食品に取って代わられ、1960年頃までは健康食品の一つとして細々と販売されていた。1960年代の自然食および健康食品ブームの際に、グラノーラの人気が再燃し、ドライフルーツやナッツを加えて変化をつけ、甘味料を加えて食べやすくし今のような形になった。