銀座ニコン階段に大西靖の1枚「SF」

【銀座新聞ニュース=2016年9月3日】カメラ大手のニコン(港区港南2-15-3、品川インターシティC棟、03-6433-3600)グループのニコンイメージングジャパン(住所・同、03-6718-3010)は9月1日から30日までニコンプラザ銀座(中央区銀座7-10-1、ストラータ ギンザ、03-5537-1469)内の階段フロアにある「銀座階段ギャラリー」で大西靖さんの作品を展示している。

ニコンプラザ銀座の階段ギャラリーに展示されている大西靖さんの「豪雨の中を走るトヨタTS050ハイブリッド(HYBRID)5号車」。

ニコンプラザ銀座の階段ギャラリーに展示されている大西靖さんの「豪雨の中を走るトヨタTS050ハイブリッド(HYBRID)5号車」。

ニコンイメージングジャパンが毎月、プロの写真家の撮影した作品1点を展示するのが銀座階段ギャラリーで、9月は自動車レースの写真家で、日本における自動車の最高峰クラスのレース「スーパーフォーミュラ」の公式カメラマンとして活動し、ルマン24など年間20レースも撮影している大西靖(おおにし・やすし)さんの作品を展示している。

スーパーフォーミュラ(SUPER FORMULA)は2013年から日本を中心に開かれている自動車レースの1カテゴリーで、略称は「SF」、レース格式は「国際」となっている。日本では、2013年から2015年にかけて「全日本選手権スーパーフォーミュラ」、2016年より「全日本スーパーフォーミュラ選手権」として開かれている。レース専用のフォーミュラカーを使用した四輪レースで、日本レースプロモーション(JRP)を運営母体とし、日本自動車連盟(JAF)公認の下、「フォーミュラ・ニッポン」を引き継ぐ形で2013年にスタートした。

高速のレースを撮影している大西靖さん。

高速のレースを撮影している大西靖さん。

日本最高峰のカテゴリーだったフォーミュラ・ニッポンを、アジアのスタンダードフォーミュラをめざし、アジアを中心にグローバル展開を進めるにあたり、シリーズ名を変更した。2015年には当時のJRP社長で、元ホンダF1のプロジェクトリーダーだった白井裕(しらい・ひろし)さんが「日本からアジアへ」と「F1、インディ、そして自身を第3極」として位置付けることを明確化し、国内という枠からの脱却をめざしている。

レースは鈴鹿、岡山、富士、もてぎ、岡山、すごう、鈴鹿のサーキットを使った7戦で争われ、2015年はチーム「ペトロナス・チーム・トムズSP(PETRONAS TEAM TOM’SP)」が優勝、ドライバーとしてチーム「P.ミュー(MU)/セルモ・インギング(CERUMO・INGING)」に所属した石浦宏明(いしうら・ひろあき)さんが優勝した。

大西靖さんは1958年東京都生まれ、鉄道写真から写真の世界に入り、動物写真家の田中光常(たなか・こうじょう、1924-2016)に師事し、1986年から自動車レースの撮影をはじめ、1988年より「オートスポーツ」誌のカメラマンとなり、1991年にフリーの写真家として活動、さまざまなカテゴリーのレースを撮影し、自動車レースの他にも自動車専門誌を中心に活動する。

最近はスーパー(SUPER)GT、スーパーフォーミュラ、ルマン24時間レースなど年間20レース以上を撮影取材している。動物写真については東アフリカを中心にライフワークとして撮影に取り組んでいる。現在、日本レース写真家協会事務局長、サバンナクラブ会員。

開場時間は10時30分から18時30分(最終日は15時)まで。入場は無料。