朝日新聞が本社屋上のヘリポート見学会、小学生高学年に

【銀座新聞ニュース=2016年9月23日】大手新聞社の朝日新聞社(中央区築地5-3-2、03-3545-0131)は10月22日に小学校高学年を対象に朝日新聞航空部の特別見学会を開く。

朝日新聞社が10月22日に開く朝日新聞航空部の特別見学会で、公開される屋上のヘリポート(画像は過去の見学会の風景)。

朝日新聞社が10月22日に開く朝日新聞航空部の特別見学会で、公開される屋上のヘリポート(画像は過去の見学会の風景)。

朝日新聞東京本社の屋上で、ヘリコプターの離着陸を間近で見学し、パイロットや整備士による講演会もある。通常は社外の人が入れないヘリポートに立つことができる。

朝日新聞社によると、朝日新聞航空部は1926(大正15)年に発足し、新聞の速報の使命を支えており、2016年で90年になる。航空部発足前の1923年1月11日に東京と大阪間に定期航空路を開設し、1925年には社機でヨーロッパを訪問し、1937年には社有機「神風」がヨーロッパを訪問飛行し、94時間17分56秒の世界新記録を樹立するなど民間航空界の草分けとして知られている。現在はヘリコプター4機と小型ジェット機1機を所有し、部員約40人で運航し、空から写真やビデオを撮影している。東京本社の屋上に「ヘリポート」がある。

また、1923年の第9回全国高校野球選手権大会から甲子園開幕を祝って、始球式用のボールを空から投下するイベントを行っており、90年を超えた今も続いている。2016年の第98回大会でも約150メートル上空を飛ぶ本社ヘリ「あさどり」からボールを投下し、赤と白の社旗を巻いたボールは甲子園球場のダイヤモンドに着地した。

朝日新聞は1879(明治12)年1月8日に大阪・江戸堀(現大阪市西区の一部)において「朝日新聞社」が創立され、1月25日に朝日新聞が創刊された。1882年に政府と三井銀行(当時)から極秘裡に経営資金援助を受け、経営基盤を固め、1888年7月に「めさまし新聞」を買収し、東京に進出し、「東京朝日新聞」に改題し、大阪でも1889年1月3日に「大阪朝日新聞」に改題した。

1895年10月に大阪本社を「村山合名大阪朝日新聞会社」、東京本社を「村山合名東京朝日新聞会社」にそれぞれ改組し、1908年10月に大阪と東京の両社が合併し、「朝日新聞合資会社」に改組した(1919年に株式会社朝日新聞社に改名)。1915年8月に大阪朝日新聞が第1回全国中等学校優勝野球大会(現全国高等学校野球選手権大会)を大阪府豊中村(当時)の豊中球場で開いた。

1922年2月に「旬刊朝日」を創刊し、4月2日発売号より週刊化し「週刊朝日」に変更した。1924年10月に「朝日年鑑」を初めて市販した(2000年に休刊)。1926年4月に「アサヒカメラ」を創刊、1927年3月に東京朝日新聞社の新社屋を有楽町に移転した。1935年に朝鮮、台湾、満州国在住の読者向けに「外地版」の制作に着手し(1945年日本の敗戦で廃刊)、1940年9月に東京本社、大阪本社、西部本社、中部本社(現名古屋本社)の4本社体制にし、東京と大阪に分かれていた題号を現在の「朝日新聞」に統一した。1941年11月に「科学朝日」を創刊した(後「サイアス」と改称し、2000年に休刊)。

1952年9月に現行の「朝日新聞綱領」を制定し、1954年1月に英字紙「アサヒ・イブニング・ニュース(ASAHI EVENING NEWS)」を創刊(2001年に「ヘラルド朝日」と改称し、2011年に休刊)。1959年3月に「朝日ジャーナル」を創刊(1992年に休刊)、9月にソノシート雑誌発行のため、「朝日ソノプレス」を設立した(1966年9月に「朝日ソノラマ」に変更)。1961年5月に東京本社で伝書鳩を廃止(7月に大阪本社、1959年に名古屋本社も廃止)した。1980年4月に東京本社が中央区築地に新築移転し、鉛活字を使わない電算写植新聞制作システム「ネルソン」を導入した。1988年5月に週刊誌「アエラ(AERA)」を創刊した。

1989年に「知恵蔵」を創刊(2006年11月発売の2007年版で休刊)、10月に朝日新聞社、日刊スポーツ新聞社、テレビ朝日(当時は「全国朝日放送」)、朝日放送が中心となって「株式会社衛星チャンネル」を設立、通信衛星を利用したケーブルテレビ向けコンテンツ「衛星チャンネル(現朝日ニュースター)」の番組配信を開始(1993年にスカイポートテレビでの放送事業に昇格、1997年にパーフェクテレビ向けのデジタル放送開始、2012年に朝日ニュースターの事業をテレビ朝日直営に一本化、運営会社「株式会社衛星チャンネル」の法人格を消滅)した。

2008年4月に出版部門を分社し、株式会社朝日新聞出版を設立し、2012年3月に西部本社が福岡県と山口県の大部分で行っていた朝夕刊セット制を廃止、10月に名古屋本社が土曜日付の夕刊を廃止した。2015年1月-6月の販売部数(日本ABC協会調べ)は朝刊が約680万部、夕刊が約220万部で、11月の販売部数は663万部とされている。

開催時間は12時45分から16時。対象は小学校4年生から6年生とその保護者で、希望者は件名に「航空部特別見学会PT」と書いて、当日の見学希望者全員の氏名(学年)、住所、電話番号を明記の上、メール(ar2016@asahi.com)にて送る。9月26日締め切り。応募多数の場合は抽選で、問い合わせは03-5540-7724まで。