9月は「夏バテ」の時期?金木犀が匂うと秋だね(217)

【tamaoのOL独り言=2016年9月29日】皆さんは体調管理はどうですか?今年の夏は暑かったですね。暑さ寒さも彼岸までというけど、なんだかだるい。夏バテって、今使っていいのかな?電車の中で、結構、咳をしている人もいる。クーラーが効き過ぎて寒かったり、湿気で暑かったり、温度調整が難しいですね。

秋らしい和菓子でしょ?「いろづき」という名前だったと思います。

秋らしい和菓子でしょ?「いろづき」という名前だったと思います。

秋はおいしいものがたくさん。それにふとした瞬間にすごくいい匂い。金木犀(きんもくせい)の香りだ。わが家の金木犀は、育ち過ぎてしまい、隣のお家にご迷惑になるので、夏にバッサリ剪定(せんてい)してしまった。なので、今年はハゲ坊主で、全然匂ってこなかったのだけれど、街中でなんとなく素敵な匂いが漂ってきた。近くに学校があるので、そこから匂ってくるのかな?

あの匂いをトイレの芳香剤という人がいるけど、なんとなく漂う香りは、生きている植物の香りだ。いまは金木犀だけれど、もう少ししたら白い銀木犀も匂ってくる。金と銀があると知ったのも公園の近くでいい匂いがしてきたのに、オレンジの花がなかったから。銀木犀は金よりちょっとだけ匂いがつつましい。近くにいかないと匂わなくて、白い花が咲いているのを見かけて違いを見つけた。

銀木犀は中国で桂花というらしいが、そうするとあの桂花陳酒は銀木犀からできているんだね。飲みたくなるね。ちなみに金木犀は丹桂というらしい。

桜の開花にも驚くけど、なんで植物は時期が来ると一斉に咲くのかな?気温とか湿度とか日照時間とかが関係しているのかしら?DNAが教えてくれるのかしら、咲く時期を。

確か霞が関でも金木犀だか銀木犀だかが咲いていて、季節になるといい匂いを漂わせ、そこが官庁街であることを一瞬忘れさせてくれていた。 残念ながら、やっぱり剪定されちゃって、もうないのだけれど。秋の深まりを感じますね。さて、さんまの塩焼きでも食べますか!(敬称略、中堅企業に勤めるOLのタマオさんが日常の生活について思っていることを不定期に書きます。注書きは著者と関係ありません)。

編集注:「金木犀」はモクセイ科モクセイ属の常緑小高木樹で、銀木犀の変種。中国では、「丹桂」、銀木犀を「桂花」と表記するのが一般的とされている。しかし、「桂花」はモクセイ属におけるひとつの種名で、金桂(ウスギモクセイ)、銀桂(ギンモクセイ)などを含むすべての亜種・変種・品種を総括するものとされている。

秋に小さいオレンジ色の花を無数に咲かせる。雌雄異株だが、日本では雄株しか入っていないので結実しない。雄しべが2本と不完全な雌しべを持つ。花は芳香を放つ。芳香はギンモクセイよりも強い。香りの主成分はベータ-イオノン、リナロール、ガンマ-デカラクトン、リナロールオキシドなどで、このうち、ガンマ-デカラクトンなどはモンシロチョウなどへの忌避作用があることが判明している。

中国南部原産で、日本には江戸時代に渡来し、主に庭木として観賞用に植えられ、花冠は白ワインに漬けたり(桂花陳酒)、茶に混ぜて桂花茶と呼ばれる花茶にしたり、蜜煮にして桂花醤と呼ばれる香味料に仕立てたりする。

また、桂花蟹粉(芙蓉蟹の別名)、桂花鶏絲蛋、桂花豆腐、桂花火腿などのように、鶏卵の色をキンモクセイの花の色に見立てて名づけられた卵料理は多い。キンモクセイの花は甘めで、強い香りであることから、日本において汲み取り式便所が主流で悪臭を発するものが多かった時期には、その近くに植えられることもあった。そのため、香りがトイレの芳香剤として1970年代初頭から1990年代前半まで主に利用されていたため、一部の年齢層においてはトイレを連想させることがある。

一方、「銀木犀」は金木犀と同じくモクセイ科モクセイ属の常緑小高木で、別名「モクセイ(木犀)」という。中国名は桂花。銀木犀が先にあり、金木犀はその変種とされている。樹高は3メートルから6メートルになり、幹は淡灰褐色で、樹皮は縦に裂け目ができる。葉は長さ7ミリから15ミリの葉柄をもって対生する。葉身は革質で、長さ8センチから15センチ、幅3センチから5センチとキンモクセイより葉幅が広く、楕円形で先端は急にとがり、縁にはあらい細鋸歯があるが、鋸歯がなく全縁の場合もある。

花期は9月から10月で、雌雄異株で、花は葉腋に束生する。花柄は長さ5ミリから10ミリになる。花冠は白色で4深裂し、径約4ミリになる。雄蘂は2個。花には香気があるが、キンモクセイほどは強くない。果実は核果で、長さ1センチから1.5センチの楕円形になり、翌年の春に黒褐色に熟す。