サニーヘルス、異性化糖含有のドリンク類、食品は肥満、老化の原因

【銀座新聞ニュース=2016年10月2日】サニーヘルス(中央区八重洲2-1-6、八重洲kビル、0120-662-444)はこのほど、レポート「ジュースが肥満だけでなくシミ、シワ、老化の原因にも!」を発表した。

異性化糖は砂糖以上の強い甘みがあり、低カロリーで、しかも砂糖よりも安いため、市販のジュース類などに使われており、インスリン耐性、肥満、糖尿病、高血圧、ビタミンとミネラルの枯渇、心臓血管の病気、肝臓の病気、がん、関節炎、通風などに影響があるといわれている。

異性化糖は砂糖以上の強い甘みがあり、低カロリーで、しかも砂糖よりも安いため、市販のジュース類などに使われており、インスリン耐性、肥満、糖尿病、高血圧、ビタミンとミネラルの枯渇、心臓血管の病気、肝臓の病気、がん、関節炎、通風などに影響があるといわれている。

果糖ぶどう糖液糖や異性化液糖は砂糖以上の強い甘みがあり、砂糖よりもカロリーが低いこともあり、市販のジュース、スポーツドリンク、乳酸菌飲料、ゼリー、アイスクリーム、菓子類、パン、グラノーラ、缶詰、ノンアルコールビール、缶チューハイなど幅広くさまざまな商品に使われている。

果糖ぶどう糖液糖や異性化液糖はあまり聞き慣れない言葉だが、身の回りの加工食品にはこれらであふれている。これらは「異性化糖」や「高フルクトース コーンシロップ」(以下、総称して「異性化糖」)という種類の糖類で、異性化糖は、主にとうもろこしなどのデンプンを酵素や酸、アルカリなどで分解し、ブドウ糖を果糖(=フルクトース)に変えて作られる液糖をいう。

ブドウ糖よりも果糖のほうがより甘みが強く、しかも砂糖よりも安価なため、こうした異性化が行われている。異性化糖が使用されている食品の原材料表示には、日本農林規格(JAS)により、果糖の含有率で名称が変わり、下記のように4種類が制定されている。

1)ブドウ糖果糖液糖は果糖含有率(糖のうちの果糖の割合)が50%未満のものをいう。
2)果糖ブドウ糖液糖は果糖含有率が50%以上90%未満のものをいう。
3)高果糖液糖は果糖含有率が90%以上のものをいう(ガムシロップとして市販される)。4)砂糖混合異性化液糖は上記の液糖に10%以上の砂糖を加えたもの(その液糖がブドウ糖果糖液糖なら砂糖混合ブドウ糖果糖液糖)をいう。

では、果糖とブドウ糖はどちらも糖類だが、どういった点が異なるか。果糖はその字面から果物に含まれる糖類というイメージのように、実際に果物の甘みの主成分が果糖で、ただ果物には果糖だけでなく、ブドウ糖、ショ糖などが複合的に含まれている。ショ糖というのは、ブドウ糖と果糖が結合したものをいう。

果糖は砂糖の1.5倍ほどの甘さがありながら、小腸で吸収後、肝臓で代謝されエネルギーになるため、血糖値の上昇には直接的には関わっていない。しかし、過剰摂取は肝臓への負担や中性脂肪になりやすいという側面があり、満腹感を得られにくいのも特徴とされている。

一方ブドウ糖は、米、パンやうどんなど小麦製品、芋類など穀類に多く、食物繊維と結合した「炭水化物」の形で含まれ、体内でブドウ糖に分解され脳や体のエネルギー源となる。ブドウ糖は小腸で吸収され、その後、血中に入り、血糖値が上昇し、血液がブドウ糖を全身に運ぶことでエネルギーとして利用され、余剰分は中性脂肪となって蓄積される。

このように果糖とブドウ糖は代謝経路が異なり、血糖値を上昇させない果糖のほうが優れているように思えるが、「果物は太りやすい」と言われているように、果糖のほうが中性脂肪に変わりやすいので、摂取量には注意が必要といえる。

果糖を摂取する状況としては、果物を食する時のほか、「異性化糖」を原材料にしたものを口にするときに、果糖を摂取する。果物から自然の果糖を摂るのであれば、果物の食物繊維によって穏やかに吸収されるし、ビタミン、ミネラル、フィトケミカル(微量栄養素)など、その他のさまざまな栄養素も摂取することができる。常識的な量の果物から摂取する果糖の量であれば、体に害はなく問題はない。「朝の果物は金」という言葉があるように、特に朝に食べる適量の果物は、体に良い作用をもたらしてくれる。

しかしながら、異性化糖を使った飲み物や加工食品は、一度に大量の果糖を摂取することになり、太りやすいだけでなく、肝臓へ負担がかかる。カリフォルニア大学の研究では、カロリー摂取量が多い人が過度に果糖を摂取すると、肥満、高血圧、痛風、脂質異常症、メタボリックシンドローム、糖尿病、非アルコール性脂肪肝になりやすいとの報告も出されている。

また、果糖の過剰摂取は肥満につながるだけでなく、老化を加速してしまうというデメリットもある。果糖はブドウ糖よりも「体の焦げ付き」を促進させるAGEs(エイジス・終末糖化産物)を多く発生させるためという。

AGEsによる老化は、肌のくすみや、ハリが失われたり、シワが増えたりなど、見た目の老化だけに留まらず、内臓、血管、脳、骨、髪など全身にまでその影響を及ぼし、多くの疾患を引き起こす原因ともなる。

世界中で、特に途上国で増加が著しい肥満問題と糖尿病の原因としても、異性化糖の多いコーラなど清涼飲料水の過剰摂取が問題視されている。コーラ、ジュース、スポーツドリンクなどを飲むと、大量の果糖を摂取することになるので、自分の身を守るためにも必ず原材料表示をチェックし、異性化糖が含まれているものは避け、のどが乾いたらお茶か水がお勧めとしている。

肥満や糖尿病などの原因として、アメリカでは異性化糖の使用禁止運動が広まっている。日本はアメリカほど清涼飲料水の消費量が高くないためか、あまり問題が表面化されていないが、原材料表示はしっかり確認するようにしたい。

ウイキペディアによると、日本では余剰気味のサツマイモなどを原料とした糖類を作る技術が求められ、農林水産省および通産省(現経済産業省)管轄下の研究所で研究が進められ、1960年代後半から1970年代にかけて技術が確立された。現在の製法は通産省工業技術院(現産業技術総合研究所)の高崎義幸(たかさき・よしゆき)さんらのグループにおいて開発された。

日本においては普及は急速ではなかったものの、清涼飲料水において普及が進み、今では砂糖類の需要の4分の1程度となっており、日本においてもデンプン源として主に使われるのは今はトウモロコシであるが、農業振興のため、一定量の国内産デンプンの引き取り義務がある。市場規模は年間800億円から1000億円で、10社(日本スターチ・糖化工業会)が9割のシェアを握っている。

また、日本はトウモロコシのほとんどを輸入している。輸入量は年間およそ1600万トンで、世界最大のトウモロコシ輸入国となっており、その輸入の9割をアメリカに依存している。アメリカのトウモロコシは85%以上が「遺伝子組み換え」で、日本で使われている果糖ぶどう糖液糖などの異性化糖を使った商品はほとんどが遺伝子組み換え食品となる。

ちなみに、日本国内で消費される75%は家畜の飼料用として使用され、飼料用としては「青刈りとうもろこし」が国内の酪農家などで生産されており、年間450万トンから500万t程の収量があるが、そのほとんどが自家消費され、「流通」していないので統計上自給率は0.0%となる。

一方、未成熟状態で収穫する甘味種で一般的に小売され家庭や飲食店で消費されるものは統計上「スイートコーン」と呼ばれ、野菜類に分類される。年間国内生産量が25万トンから30万トンで、輸入量はおよそ2000トンで推移しており、この自給率は99.9%から100%となる。2010年度のスイートコーン国内総生産量は23万4700トンだ。

アメリカではコーンスターチ(トウモロコシから作られたデンプン、現在では原料には低コスト生産のため病害虫耐性を高めた遺伝子組み換えトウモロコシが主に使用される)を原料に使っているため、「HFCS (high-fructose corn syrup)」と呼ばれている。通商産業省工業技術院(現産業技術総合研究所)は、1966年に再実施権付きの独占実施契約を、コーンスターチの5大メーカーのひとつであったスタンダード・ブランズ(Standard Brands Inc.、現ナビスコ)と締結している。

この契約は国有特許の輸出第一号になったもので、FDA(アメリカ食品医薬品局)の審査を経た後、開発された直後の1970年代に急速に受け入れられ、今では糖類の需要の半分近くを占め、世界の生産量、消費量の7割を占めており、直接ないし清涼飲料水の形で周辺国へ輸出もしている。普及に伴い、肥満の原因としてやり玉に挙げられることが多くなり、大きな論争の種となっている。欧州連合 (EU) では砂糖規制法規においてはイソグルコース (isoglucose) と呼ばれ、製糖業の保護のために生産割り当てが行われており、その結果、EU諸国における異性化糖の占める割合は多くて5%以下で、ほとんど普及していない。

ネット「避けたい危険な食品添加物一覧」によると、異性化糖(フルクトース)が主な原因として発生する症状は、インスリン耐性、肥満(メタボリック・シンドローム)、糖尿病、血圧上昇(高血圧)、ビタミンとミネラルの枯渇、心臓血管の病気、肝臓の病気、がん、関節炎、通風などを挙げている。異性化糖を摂り続けると、人間の代謝機能を壊すことがわかっており、肥満体を増やすだけでなく、体の重要な臓器の周りに脂肪細胞を増殖させるので、例えば心臓病や脂肪肝(非アルコール性)などを引き起こすとしている。