東宝、9月映画興行3.2倍の156億円と過去最高、「君の名は。」効果

【銀座新聞ニュース=2016年10月13日】東宝(千代田区有楽町1-2-2、03-3591-1221)はこのほど、9月の映画営業部門興行成績(速報ベース)が前年同月比222.8%増の156億5210万円と、3カ月ぶりに前年同月を上回ったと発表した。

現在、7週連続で1位を占めている君の名は。」((C) 2016「君の名は。」製作委員会」)。

現在、7週連続で1位を占めている君の名は。」((C) 2016「君の名は。」製作委員会」)。

9月は例年、年間を通じて、2月、6月と並んで低需要期で、2015年の9月は50億円を割り込んだが、この9月は「君の名は。」の大ヒットもあって、前年同月比3.2倍と9月単月としては過去最高を記録した。

また、トーホー(TOHO)シネマズ、北海道東宝、関西共栄興行という3社ベースの東宝グループの映画館(679スクリーン、4月14日以降、熊本の2サイトが休館中)の9月の入場料収入(売店収入は除く)は同51.7%増の80億278万円だった。2013年6月発表からトーホーシネマズ直営館の入場料収入と東宝グループの入場人員を公表するのを止めている。

9月の上映作品数は8月の9作品と同じく9作品だった。興行通信社の興行ランキングでは9月3日、4日の週が「君の名は。」が2週連続1位、「シン・ゴジラ」がひとつ上がって2位、「後妻業の女」が2週連続で4位、「青空エール」が前週に続いて5位と、10位以内に4作品が入った。

10日、11日の週が「君の名は。」が3週連続1位、「四月は君の嘘」が初週3位、「シン・ゴジラ」が5位、「後妻業の女」が8位、「青空エール」が9位と、10位以内に5作品が入った。

17日、18日の週が「君の名は。」が4週連続1位、「怒り」が5位、「四月は君の嘘」が5位、「シン・ゴジラ」が6位と10位以内に4作品が入った。

24日、25日の週が「君の名は。」が5週連続1位、「怒り」が5位、「四月は君の嘘」が6位、「シン・ゴジラ」が9位と10位以内に4作品が入った。

9月の配給作品は「君の名は。」、「後妻業の女」、「青空エール」、「怒り」、「シン・ゴジラ」、「レッドタートル」、「四月は君の嘘」など9作品。