リコー画廊で長谷部宏「ロックスター」展、G・マイケルも

【銀座新聞ニュース=2017年1月2日】リコー(中央区銀座8-13-1、03-6278-2111)グループのリコーイメージング(大田区中馬込1-3-6、03-3777-4250)が運営するギャラリー「リコーイメージングスクエア銀座」(中央区銀座5-7-2、三愛ドリームセンター、03-3289-1521)は1月4日から2月12日まで8階ギャラリーゾーン「A.W.P」で長谷部宏さんによる写真展「ROCK STARS WILL ALWAYS LOVE JAPAN-日本を愛したロックスター」を開く。

リコーイメージングスクエア銀座で1月4日から2月12日まで開かれる長谷部宏さんの写真展「ロックスターズ・ウィル・オールウェイズ・ラブ・ジャパン(ROCK STARS WILL ALWAYS LOVE JAPAN)-日本を愛したロックスター」のフライヤー。

シンコーミュージック・エンタテイメント(千代田区神田小川町2-1、03-3292-2862)との共催で、長年、世界のロックスターを撮影し、日本で初めて「ビートルズ(The Beatles)」を撮影した長谷部宏(はせべ・こう)さんが、2016年1月15日に写真集「ロックスターズ・ウィル・オールウェイズ・ラブ・ジャパン(ROCK STARS WILL ALWAYS LOVE JAPAN)」(シンコーミュージック・エンタテイメント、税別3000円)を刊行したことから、音楽雑誌「ミュージック・ライフ」に掲載してきたロックスターの来日時の写真や日本を感じさせる「ジャパネスク」な写真などを選んで展示する。

2016年1月に京都で、10月には福岡で開いており、同展の集大成としてリコーイメージングスクエア銀座で開く。展示作品のプリントも販売する(一部購入できないものもある)。

また、アンドリュー・リッジリー(Andrew John Ridgeley)さんとポップデュオ「ワム(Wham)!」と組み、1986年からソロ活動していた英国のシンガソングライターのジョージ・マイケル(George Michael、1963-2016年12月25日、享年53歳)が急逝したのを受けて、長谷部宏さんの作品リストより選んだジョージ・マイケルの作品を追加展示する。

「ミュージック・ライフ(MUSIC LIFE)」は1937年に流行歌の雑誌として「ミユジックライン」という題名で創刊され、不定期刊だった。1938年に「歌の花籠」と改題し、1943年に戦争の影響により休刊し、1951年に「ミュージック・ライフ」として復刊した。

1964年4月号で初めてビートルズ特集を組み、1カ月後に表紙だけ切り取られた同誌が大量に返品されてきた。1998年12月号をもって休刊し、2011年1月からアイパッド/アイフォン(IPad/iPhone)用の無料アプリ「ミュージック・ライフ・プラス(MUSIC LIFE plus)」として再刊された。

初代編集長が草野昌一(くさの・しょういち、1931-2005)で、「普通の写真は通信社に行けばいくらでも手に入る。ミュージック・ライフでは、日本オリジナルでないといけない」という方針により、編集者は着物を着用して海外に出かけ、来日したロックスターには日本の神社仏閣、名跡、文化などを積極的に紹介したという。

長谷部宏さんは1930年東京都生まれ、1951年に東京写真専門学校(現東京工芸大学)を卒業、近代映画社で写真家としてキャリアをスタートさせ、1964年秋に雑誌「スクリーン」の特派員としてフランスにわたり、フランス滞在中に、シンコーミュージック・エンタテイメント(当時は新興音楽出版社)の専務の草野昌一(くさの・しょういち、1931-2005)と再会し、「ミュージック・ライフ」の取材で「ビートルズ」の撮影を依頼される。

1965年に英国のアビー・ロード・スタジオで「ビートルズ」を撮影し、帰国後は「ビートルズ」の来日時の撮影のほか、1990年代終わりまで主に洋楽アーティストを撮り続けた。

6日17時からオープニングパーティを開く。

20日19時から長谷部宏さんと元ミュージックライフの編集長で、音楽評論家の東郷かおる子(とうごう・かおるこ)さんによるトークセッションを開く。入場料は1000円(税別)で、希望者はリコーイメージングスクエア銀座(03-3289-1521)まで申し込む。定員は40人で、先着順。

開場時間は11時から19時(最終日は16時)。毎週火曜日が定休。入場料は510円(税込)。